5 列島は西高東低初時雨 鋭次 0
「列島は西高東低」があまりにも当たり前、
列島を仰のけざまに初時雨
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7 ひとり来て花野に影を濃くしたり 原 洋一 6
好調な原さん、「影を濃くしたり」がややあいまい、日差しが強くなったということか、あるいは精神的なもので、心の陰影をよんでいるのか?どなたか解説を。
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8 旅役者飛騨秋の旅行ける旅 うらら 0
「旅」という字が三つ出てきますが、すっきりした感じはなくごちゃごちゃ、さらに意味不明。
5 列島は西高東低初時雨 鋭次 0
「列島は西高東低」があまりにも当たり前、
列島を仰のけざまに初時雨
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7 ひとり来て花野に影を濃くしたり 原 洋一 6
好調な原さん、「影を濃くしたり」がややあいまい、日差しが強くなったということか、あるいは精神的なもので、心の陰影をよんでいるのか?どなたか解説を。
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8 旅役者飛騨秋の旅行ける旅 うらら 0
「旅」という字が三つ出てきますが、すっきりした感じはなくごちゃごちゃ、さらに意味不明。
1 夜散歩マフラー似合う愛犬と 由紀子 1
「夜散歩」ではなく「夜の散歩」、字余りは気にしない。
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3 木曽川の日暮を急ぐ芒かな 和美 3
うまい俳句、このネット句会のレベルではこうした俳句になかなか点が入らない。
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4 秋澄むや地球は青き水の星 ひろし 1
「地球は青き水の星」が常識。
今回、選句していない人は5人でした。トップは13点。
鍬の柄の手擦れの艶やいわし雲 原洋一
ちょっとトリビアでしょうか。季語がよかったのかもしれません。
ほかによかったのは
あらたさん トンシさん ひであきさん みづほさん 気儘さん 山水さん 山彦さん 春生さん 杉山駄芭さん 燈穂さん 二石さん 帆里さん 北天さん 茂樹さん 野夫さん 柚子さん 和美さん
選句結果は上の「選句結果」をクリックしてください。
感想はあとでアップします。間違いなどは「お問合せ」からご連絡ください。
144 ふわふわの尻つぽの生える長き夜 小林土璃 1
意味不明です。
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145 信号を待つも揉みゐる秋神輿 ひろ志 3
もっと簡潔でも充分いい俳句。
信号に待たされてゐる神輿かな
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147 秋雨やまだ駅にある伝言板 郁文 2
旅を感じさせるような季語を、いい俳句になりそうですが。
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153 老いが老いに席譲りたる敬老日 凡士 1
季語が「敬老日」ではせっかくの俳句が台無し。理屈の句になってしまいます。
老いが老いに席譲りたる小春かな
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160 薪能果てたる後の秋蛍 素風 1
「果てたる後や」と強く切るところ。
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161 風呂を出て月の廊下を歩みゆく 和美 2
「湯を出でて」がいい。
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162 足裏をくすぐる砂の秋の浜 帆里 0
「くすぐる」が適当な言葉かどうか。
137 秋暑し考古学者の首タオル 野の花 6
暑いから「首タオル」、これが俳句の因果関係、つまり理屈です。
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140 関ヶ原霧に烟りて旗印 柚子 0
歴史上の出来事を詠むのは大いにありですが、この句はつまらない。有名な句は「鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 蕪村」
霧はれてその旗印厭離穢土
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143 殿の茜に染まる鰯雲 あらた 2
鰯雲に先頭もしんがりもないのでは?
131 香流れ彼岸の月に亡夫偲ぶ ふみ 0
ごちゃごちゃ。
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132 秋の風生徒吸い込むチャイムかな 幹子 0
校舎が吸い込むのか?やや乱暴な描写。
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136 蜩を序章としたる夕日かな 海風 2
面白そうですが、「夕日かな」がつまらない。なにかいい下五があったらお聞かせください。普通なら「夕べかな」ですがそれも不満。
選句締め切りを過ぎましたが、まだ5人の方が選句していません。選句していない人は以下の方々です。少し待ってみます。
えいりょさん のべ風花さん 花梨さん 山彦さん 茂樹さん
128 十五夜の見え隠れしてバスの旅 まさよ 3
「十五夜」よりもずばり「名月」を。
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129 杜氏住まふ部屋は整ひ菊日和 新月 2
ちょっと面白い。語順?
菊日和部屋整へて杜氏を待つ
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130 しゅるしゅると帯とく窓に十三夜 ヨシ 1
こちらも「十三夜」よりも「後の月」がいい。
118 寄り添いて佇む二人九月尽 なつ子 1
どんな関係の二人でしょうか?このままではただごと。
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124 燭の灯のひと揺れにある秋思かな 荒一葉 4
ちょっと面白いのですが、この「燭の灯」漠然としています。
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127 新聞の匂いも軽し今朝の秋 素夢 2
インクが匂うのでしょうか?ちょっとわかりにくい。
115 みずみずし葡萄一粒摘まむ朝 英華 2
葡萄が瑞々しいのはいうまでもないこと。
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116 月高し家々の屋根濡れそぼつ 素風 0
矛盾するのでは?
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117 秋風や藍の滴る糸の束 百合 5
季語がいい。
105 抽んでし紫苑の花の一途さよ ふみ 0
紫苑の花を説明しているだけ。
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108 人の世に生あり死あり星流る 卯月 2
あたりまえでは?
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113 こほろぎや畳の上の大往生 山水 3
もっといい季語がありそう。
柿食うて畳の上の大往生
99 ワイン手にきらめく秋の夜景かな えいこ 0
大人しい俳句、もっと冒険を。
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102 長風呂や眠気に遠く秋の虫 あけび 0
風呂につかりながら眠くなっているらしい。少しわかりにくい。
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103 蜂の子や食えば背後に親気配 ヨシ 0
「親気配」は乱暴な言葉、字余りになっても「親の気配」
93 消防のホース廻しに村相撲 喜太郎 2
ちょっと面白い。
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96 初物の秋刀魚の昼餉まず一献 凡士 0
ただの報告。
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98 頂上に貝の化石や天高し 二石 0
動詞がないと俳句が締まらない。
秋風や頂上で掘る貝の殻
88 へちま花ドラッグストアに客多く さっちん 1
この「へちま花」は唐突。
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91 よみがえるあの日の言葉秋夕焼 なつ子 0
漠然として焦点がない。
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92 満月や飛び立つごとし紙の鶴 あつこ 5
このままでは三段切れ、解消するには「ごとく」と連用形に。「満月へ」と切れを入れないのも方法。
満月へ飛び立つごとし紙の鶴
82 もみぢ手に実りて重しマスカット 光雲 0
「もみぢ手」が意外と煩わしい。
マスカット子の手のひらにずつしりと
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85 無骨なる指で易々祭笛 喜太郎 5
武骨なる指が動くや祭笛
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87 偽りも世渡りの術鰯雲 うらら 0
ちょっと説教くさい。
76 豊の秋鎮守の杜の笛太鼓 卯月 1
季語が「豊の秋」ではあまりにも常套。
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78 一天に悠々として月の舟 ウサウサ 2
「月の舟」が分かりにくい。どなたか解説を。
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79 故郷の夜の闇深し虫の声 ひろし 0
「虫の声」と「闇」、これも常套。
71 猿来ぬかしかと守るぞ吊し柿 美登里 0
猿が来てほしいような描写。
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73 朝どれの枝豆届く文添えて かずえ 0
報告。
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75 落し水ざりがに紛れ流れけり 郁文 1
ちょっと面白い。もっと簡潔に。
ざりがにも流れ棚田の落し水
66 水音の途絶へて胡弓風の盆 ある日 0
季語がよくない。あまりにもつきすぎ。
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68 昨日今日明日も一人や月煌々 ウサウサ 7
独り暮らしということか?やや分かりにくい。
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70 縄文の土偶の腰や豊の秋 北天 8
腰がどうなのか、そこが肝心。このままでは舌足らず。
60 新豆腐ぐらりと水に沈みゆく みづほ 6
「ぐらり」という擬態語が効果的。
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61 冬の海波間隠るる集魚灯 信信 0
「波間に隠るる」と助詞をおろそかにしない。字余りを恐れない。
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65 サルスベリ蹴ったボールは柵をこえ さっちん 0
空を感じさせる季語でないと成り立たない。
小鳥来る蹴つたボールは柵越えて
54 名月の五右衛門風呂へ板踏みつ 小林土璃 0
名月や五右衛門風呂の板踏んで
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55 谺して雲一つなしぶな紅葉 たかし 3
絵のような俳句。
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58 かなかなに急かさるるかの夕仕度 うつろひ 3
もうちょっと簡潔に。
夕仕度かなかなかなと急かさるる