60 藍染の塩ふく法被三社祭 翔風 9
語順がおかしい?
藍染の法被塩ふく三社祭
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63 葉山より茅花流しは富嶽へと 八幡大蛇 1
普通の語順で、
葉山から富士へと茅花流しかな
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64 返信はfight一言さみだるる 朝竹 2
季語は「fight」に響き合うものを、
返信はファイトひとこと雲の峰
60 藍染の塩ふく法被三社祭 翔風 9
語順がおかしい?
藍染の法被塩ふく三社祭
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63 葉山より茅花流しは富嶽へと 八幡大蛇 1
普通の語順で、
葉山から富士へと茅花流しかな
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64 返信はfight一言さみだるる 朝竹 2
季語は「fight」に響き合うものを、
返信はファイトひとこと雲の峰
57 梅雨深しジャズのレコード繰り返し 右鉛 2
字余りになってもいいから動詞をしっかり入れる。
コルトレーンを繰り返し聞き梅雨深し
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58 旅先は十万奧土星涼し 柚子 1
やがて死の旅に出るということか、よく分からない一句。
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59 寺へ径山雀啄く阿弥陀仏 無有 0
もっと単純に、
山雀に頭つつかれ阿弥陀仏
51 白南風や少し錆浮く釘隠し いつせ 5
ちょっと洒落た一句。「少し」が効いていない、推敲を。
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52 風切りて水車のしぶき花菖蒲 松の 3
農作業の季語がいい。
豆植うや水車のしぶき浴びながら
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56 紫陽花や和装の母の雨支度 野夫 0
動詞の入った季語を。こういう俳句は動詞がとても大切。
あやめ咲き和装の母は雨支度
48 帆船を鳥の追ひ飛ぶ立夏かな 八幡大蛇 2
ちょっと雰囲気があります。「かもめ追ひ飛ぶ」でいい。「ゆりかもめ」は冬の季語ですが、「立夏」がゆるぎない季語なので大丈夫。
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49 戸障子を外し昼寝のいびきかな 三太 1
江戸川柳めいた一句。
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50 水鏡あじさいの藍集めけり なつ子 0
綺麗だけれど実感はなし。
43 風五月手にして軽き若狭箸 苦茶 2
季語次第では面白くなりそう。
宵宮や手にして軽き若狭箸
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46 薫風やサルナシの苗道の駅 章子 0
動詞をしっかりと入れる。
さるなしの苗を買うてや風薫る
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47 体幹を反らして威嚇子蟷螂 あらた 1
「体幹」が硬い。
子かまきり体反らして威嚇する
39 吾子の頬米粒ひとつ青田風 かずえ 5
もっとすっきり、
青田風頬にごはんの粒一つ
季語を工夫して、
捕虫網頬にごはんの粒一つ
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40 廃校のふらここ揺れて風の音 豊司 2
もう一工夫を、
廃校やふらここ揺れて錆の音
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41 空気吸い空吸い初夏を吸いにけり 円由 0
対句を駆使しているようですが、意味不明。
29 我一と艶やか競ふ紅牡丹 癒香 0
「我先に」という描写は手あかのついた表現。陳腐です。
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30 青空へ拍子木の音や汗流る 八郎 0
何の「拍子木」?このままでは意味不明。
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32 皿に出すけふの薬や朝の虹 小林土璃 3
ただの報告。
26 川挟み手話の挨拶夏の雲 惠啓 6
本当のことかもしれないけれど、作りごとめいているのが気になるところ。嘘でも現実味のあるほうがいい。
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27 ぶかぶかの夏帽被りしたり顔 ウサウサ 0
なぜ「したり顔」なのか?そこが肝心。
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28 咲くも良し散るも良しとはいかぬ薔薇 英華 0
意味不明です。
22 新緑のパセリの森は皿の上 庸晃 1
鷹羽狩行の句に似ている。「摩天楼より新緑がパセリほど」
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23 大杉を色香で遊ぶ野藤かな 八郎 2
杉に絡みつく野藤、これがよく見るパターン、陳腐です。
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24 水底の愁ひは隠し睡蓮花 光雲 6
「水底の愁ひ」があいまい。意味不明。
16 みちのくの星は大きくさくらんぼ 凡士 4
季語がいい。
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19 梅雨の蝶翅を広げる石の上 岩魚 0
翅を広げるのは「蛾」では?
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20 水滴に小さき宇宙梅雨晴間 ヨシ 3
もっといい季語がありそう。
水滴に小さき宇宙蕗畑
12 子を愛づる土偶の乳房柿若葉 なつ子 5
「乳房」焦点を絞って、
もつこりと土偶の乳房柿若葉
もっといい季語があるはず、推敲したほうがいい。
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13 終りなき線路点検汗拭 哲雄 0
「汗拭」では当たり前、
風死して線路点検終りなき
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14 蛇の衣この脱ぎざまは男蛇 荒一葉 8
脱ぎ方に雄雌の違いがあるのか?よく分からない俳句、どなたか感想を。
8 老鶯やおろおろおろと老いの坂 いつせ 2
季語がいい。
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9 野茨を浸して泉ひとつ澄む 山帰来 0
「浸して」よりも「浮かべて」か?
野茨を浮かべて泉澄みにけり
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11 夏めくや少し多めの食前酒 岡田 絮 1
「少し多めに」がいい。
5 雨ん中くしやくしやに散る白牡丹 彩香 2
これを「写生」というのなら、「写生」という技法は捨てたほうがいい。
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6 新じゃがのころり転がる畑仕事 せつこ 3
「畑仕事」、ここを工夫しないと俳句は面白くならない。
新じやがのころり転がる三和土かな
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7 淋しさはたぶん気のせい濃紫陽花 右鉛 3
生活感のある季語がいい。
淋しさはたぶん気のせいサングラス
1 爽やかにシャワーの後の匂ひして 花埜 1
秋の句ですが、捉えどころがない。
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3 教会の鐘の音運び風薫る 百合 2
「教会の鐘」が手あかのついた素材。
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4 登頂を讃え合うなり青嵐 ふみと 2
誰が誰と、そこが肝心。
142 潮騒に耳をあづけて畑打ちぬ しんい 5
「耳をあづけて」が工夫。
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144 憂きことはしばし忘れてしやぼんだま 惠啓 5
どんな季語を据えていい。つまり、ただごと。
憂きことはしばし忘れて生ビール
憂きことはしばし忘れて天高し
憂きことはしばし忘れて去年今年
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151 御手討の夫婦がゐさう毛馬の春 瞳人 0
蕪村の「更衣」の句の本歌取り、蕪村の句は自分で調べてください。
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152 橋くぐりまた橋くぐる燕かな 与志魚 4
対句を駆使していますが、やや凡庸。
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156 囀りや火の色残る弥生土器 山帰来 7
季語と事象の距離感が巧み。
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176 山笑う湯船に丸太の枕かな かずえ 3
語順?
湯舟には丸太の枕山笑ふ
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182 初夏のフランスパンとブランデー えいこ 1
季語にひと工夫を。
ベランダやフランスパンとブランデー
緑陰やフランスパンとブランデー
今回、選句していない人は1人でした。
選句しない人の作品は選句者名を含めて抹消しました。
トップは10点。
散骨の海に無音の遠花火 山水
鮎食ふや能登の粗塩こぼしつつ みづほ
ほかによかったのは
いつせさん かずえさん たかしさん なつ子さん バードさん ハセオさん ひろ志さん まさよさん 右鉛さん 黄菜子さん 輝久さん 光雲さん 荒一葉さん 彩香さん 秀昭さん 小林土璃さん 新月さん 百合さん 凡士さん 惠啓さん 翔風さん 昱耶さん
選句結果はメニューバーの「選句結果」をクリックしてください。
感想はあとでアップします。間違いなどは「お問合せ」からご連絡ください。
132 タンポポや移動スーパー店開き 幹子 7
「移動スーパーやつて来る」がいい。
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135 去年今年咲き急ぎたる藤の花 ようすけ 0
「去年今年」は新年の季語。
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137 長閑とは例へば背中痒きこと みづほ 2
「例へば」が効果的、「たましひのたとへば秋のほたるかな 蛇笏」
121 雪溶けやリフトの下は針の山 バード 1
意味不明。
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122 ささやかな生まれ変はりを更衣 風子 6
「更衣」のささやかな喜び。喜怒哀楽を詠むことも大切。
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127 古女房古き急須で新茶汲む ヨシ 3
おやじギャグのような一句。
114 研ぐ度にかざす剃刀花曇り 山帰来 4
語順?
剃刀を研いではかざし花曇り
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117 風薫る胸に馴染めり社員証 円由 4
普通に「胸に馴染んで」でいい。内容はつまらない。
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119 黒潮の色香を放ち初鰹 秀昭 2
「色」は不要。
黒潮の香り放つや初鰹
111 木を見れば登る子のゐて夏近し 八幡大蛇 1
「ゐて」で停滞。
木を見ればすぐに登る子夏近し
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112 この家に百歳ふたり草の餅 みづほ 4
季語がぴたり。
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113 春草に跳ぬ初めての釣果かな 二石 0
ごちゃごちゃ。
釣り上げし鮒春草に跳ねてゐる