1 春めくや出番となりぬ旅鞄 惠啓 1
春めいたがゆえの旅心、これが理屈。
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2 洗い物軒の氷柱と並びけり 祥風 0
もう少し突っ込まないと点が入らない。
洗はれて氷柱垂らすや柔道着
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3 山小屋に春泥の靴並びをり ひろし 1
「並びをり」が大人しい。
山小屋や春泥の靴脱ぎ捨てて

1 春めくや出番となりぬ旅鞄 惠啓 1
春めいたがゆえの旅心、これが理屈。
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2 洗い物軒の氷柱と並びけり 祥風 0
もう少し突っ込まないと点が入らない。
洗はれて氷柱垂らすや柔道着
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3 山小屋に春泥の靴並びをり ひろし 1
「並びをり」が大人しい。
山小屋や春泥の靴脱ぎ捨てて
今回、選句していない人は4人でした。
選句しない人の作品は選句者名を含めて抹消しました。
トップは13点。
小魚のみな同じ向き春うらら 秀昭
春の代表的な季語「うららか」と「のどか」、山本健吉の『基本季語五〇〇』(講談社学術文庫)によれば、二つの季語は、「同じ意味合いをもちながら、前者(麗か)は主として春の陽光(SUN)に、後者(長閑)は主として春の一日(DAY)の形容に言う、とのこと。秀昭さんの句の「春うらら」は、さざなみに反射する春の光、ということになるようです。
ほかによかったのは
ウサウサさん えいこさん せつこさん たかしさん デラシネさん ハセオさん まさよさん みづほさん 恵子さん 荒一葉さん 三太さん 百合さん 米山誠さん 矢野敬和さん 和美さん
選句結果はメニューバーの「選句結果」をクリックしてください。
感想はあとでアップします。間違いなどは「お問合せ」からご連絡ください。
104 除雪車の通りし後の遠い家 花埜 0
意味不明。
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105 子ら去りし後の一人居鳥雲に 英華 0
もっと心に余裕をもって、
子ら去りしあとの一人を大朝寝
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108 日脚伸ぶ工事現場の昼休み 鉄線花 2
「日脚伸ぶ」という季語は、午後三時以降の感が強い。「昼休み」がちぐはぐ。
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109 板の間や心を込めて筆始 杉山駄芭 0
「心を込めて」がかなりいい加減。
板の間をぎしぎし鳴らし筆始
板の間の板が冷たや筆始
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116 焼芋の袋をメモ帳入れにする いきか 1
ちょっと汚いのでは?
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117 武者凧の風を味方に空の陣 うらら 4
上五「武者凧や」と強く切るところ、句はつまらない。
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119 新雪や薬莢の赤ぽつねんと 二石 1
どきっとする一句、ちょっと面白い。
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120 弁天の水面に影の寒ざくら 岩魚 3
無難な俳句ですが面白くない、「写生」の弊害。
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122 大寒の砥石包丁すべらせて 百合 2
「大寒の砥石」が面白い。
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123 手袋のままで掻き込む屋台かな 幹子 0
「掻き込む」はちょっと強引。
手袋のままや屋台のコップ酒
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141 炬燵には炬燵の掟書見する いきか 1
ちょっと面白い。
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142 日脚伸ぶ参道に立つ蚤の市 鉄線花 2
語順?
参道に立つ蚤の市日脚伸ぶ
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144 どんど焼き火のつけられぬ風となり 健作 2
火をつけたほうが面白い。
高々と火のちぎれ飛ぶどんどかな
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149 湯上りの髪の匂ひや堀炬燵 あらた 2
下五はもっと大胆に。
湯上りの髪の匂ひの夜景かな
99 三箇日明けて我が家の初バトル かいこ 0
何のバトルか?
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101 取り込みし蒲団ふかふか冬の蜂 あらた 0
ちょっと面白い。
冬蜂やふかふかふかと干蒲団
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103 真ん中に振袖の孫初写真 まさよ 1
あまりにも正直な俳句、正直はつまらない。
91 豪雪や住めば都とゆけれど 鋭次 1
やや常套。
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93 いつまでも嘘をついてよ毛糸編む 渓二 6
「嘘ついててよ」が普通。
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97 大寒や鯉ほの暗き水の中 百合 1
あっさりとした味わい、俳句はこれくらいで充分。
83 鳩群れる駅舎の屋根や冬日和 立野音思 1
中七に切れを入れないほうがいい。
鳩群れて駅舎の屋根は冬日和
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85 六地蔵に一輪づつの水仙花 ウサウサ 7
こちらは、「一輪づつや」と切れを入れる。
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90 別れとは残されること冬座敷 名負人 8
季語「冬座敷」ではせっかくのドラマが台無し。ここは生活感のある季語を。
別れとは残されること菜雑炊
79 キリシタンの古老住む家枇杷の花 新月 0
いつの時代の話?
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81 換気口より訪ひ来たる寒雀 トンシ 0
「訪ひ来たる」が不適切。
寒雀喚起口より入りくる
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82 寒鯉は鉛のごとし水の底 和美 0
雰囲気はあるのですが、類想があるかもしれません。
75 妻にまだ花のいのちや寒の紅 荒一葉 3
「老妻に花の命や」ならば分かる一句。
老いてなほ花の命や寒の紅
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77 赤一輪庭に匂う冬椿 信信 0
当たり前。
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78 我の手に星屑乗せし冬銀河 信信 0
季語が「冬銀河」では詩が生まれない。
君が手に星屑のせん軒氷柱
71 群れなして春光散らす鯉のひれ 博吉 2
水しぶきのことを言っているようですが、「春光散らす」はちょっと強引。
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73 雪の野に候補者無しの掲示板 梗舟 4
今回の衆院選だけに通じる一句。
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74 手回しのコーヒーミルや霜の夜 与志魚 1
動詞がないと説明調になる。
霜の夜やコーヒーミルを手で回し
66 地域猫の当番決める女正月 山水 0
「地域猫の当番」がこなれていない言葉。
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69 長湯して火の用心の鐘が行く 朝竹 1
面白いのですが、もう少しすっきり。
寒柝の音遠ざかる長湯かな
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70 春待つや夢の扉の開きけり 四季鳥 0
とらえどころのない俳句。「春待つや」と心の動きを上五に据えたら、中七下五は具体な生活描写を。
62 寄鍋や我が家の猫も加はりて 哲雄 0
形のいい俳句ですが、「我が家」が字数合わせでちょっと苦しい。
寄鍋が始まる猫も加はりて
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63 早春の風は光を追い越して ハセオ 1
上五「早春や」がいい。
——-
65 氷柱折る記憶遥かな通学路 輝久 2
語順?
遠き日や氷柱折りゆく通学路
句はやや陳腐。
59 縁側は日差したつぷり梅の花 たかし 1
発想がやや陳腐。
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60 参道に潮香人の香春立ちぬ 気儘 0
「潮の香」だけでいい。
参道に届く潮の香春たちぬ
——-
61 余生とは言へど欠かせぬ雪下ろし 哲雄 3
「欠かせぬ」が説明調。
余生とは言へど欠かさず雪下ろし
違いを考えてみてください。
56 御明かしを神に供へる寒さかな 和美 0
「神」ではなく「神様」と、
神様に御明かしあげる寒さかな
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57 寒雀一羽の翔てば全てたつ ひろ志 1
よく見る光景です。
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58 雪兎一夜限りの契りかな 新月 1
意味不明。
51 白銀の毛皮まといて辛夷の芽 鋭次 2
見立ての俳句。やや当たり前。
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52 日に二度のテレビ体操春を待つ たかし 4
ちょっと面白い。
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53 落葉樹笑いこらへて二月かな 山女 0
意味不明。
44 これがまあ一茶の里か雪雪雪 換竿 1
本歌取りのつもりでしょうか?むしろ剽窃。「これがまあ終のすみかか雪五尺 一茶」
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48 はるかより鶏の鳴き声深雪晴 みづほ 2
簡明な一句、俳句はこれでいい。
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50 冬の夜やこれはラザニア孫答ふ ようすけ 0
普通に詠めばいい。
ラザニアを孫と分け合ひ冬の夜
39 焼藷を割るや傘寿のペアルック 与志魚 1
切れの位置?
焼芋を割つて傘寿やペアルック
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40 初明り考妣の額に合掌す 惠啓 0
「考妣の額」、堅苦しい描写。
両親の遺影に合掌初明り
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41 初愛宕明智の引きし当たりくじ 豊司 0
謀反の吉凶を占う明智光秀。
36 冬凪や水面に消える鳥の群れ うなむ 0
不思議な句、消えてどこへ行ったのか。
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37 合格の声はずませて旅立ちぬ かずえ 3
「合格」から一気に「旅立ち」これでは意味不明。
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38 里荒らす 天下まだまだぼたん鍋 祥風 0
意味不明。
33 巨大なるくす玉のごと椿立つ まさよ 0
直喩がちょっと見当違い。
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34 ひふみよと手毬つく子の息白し うらら 2
発想が古くさい。
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35 寒月やおいでおいでと暖簾揺れ バード 2
誰がなんのために「おいでおいで」なのか、このままでは意味不明。
30 鉛筆の芯尖らせて初日記 わさこ 5
「鉛筆の芯尖らせて」、これがやや陳腐。
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31 狛犬をパンダに似せる名残雪 野夫 3
中七「パンダに似せて」がいい。
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32 あかるみて窓の凍玻璃神々し 風子 1
もっとすっきり。
凍てつきし窓に神々しき朝日
25 明けやらぬ静寂に鳴くや寒鴉 ウサウサ 0
すっきりとした形のいい俳句ですが、パンチ力が今一つ。
明けやらぬ静寂震はせ寒鴉
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26 雪の嵩軋むわが家の心柱 光雲 2
「雪の嵩」で理屈の俳句に、
心柱軋ませて雪きりもなし
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29 お粥からご飯に替わり春隣 山水 6
6点も入っていますが、これもよく分からない俳句、どなたか解説を。