1 子燕や今日はお揃ひ燕尾服 光雲 0
2 水たまり狙って跳ぶ子梅雨晴れ間 北天 2 かずえ_ヨシ
3 かやぶきの薄暑の里を放水銃 凡士 3 仙游_いつせ_まさよ
4 囀りのふりそそぎゐる廃墟かな 空吟 2 北天_新月
5 梅雨入りや天津飯の餡多め ハセオ 1 ゐるす
6 主なき筍山の墓標めき あつこ 1 幹子
7 暫くは紫陽花うつす水たまり あけび 3 翔風_空吟_信信
8 煎餅に飽きたか鹿は夏木陰 美登里 0
9 尺取虫島の測量まだ途中 ウサウサ 4 あけび_光雲_保寿美_柚子
10 走り梅雨路地を巧みにピザ宅配 素秋 0
11 白日傘出窓の猫に手を振って 岡田 絮 3 百合_あけび_朝竹
12 早苗田を風吹き渡る散居村 鋭次 0
13 白靴や三倍速で米寿を抜く 惠啓 0
14 跳箱を七段跳んで夏に入る 和美 8 たかし_りぱりこ_仙游_かりん _倫子_音思_瞳人_昱耶
15 マヌカンの深きスリット夏兆す 荒一葉 10 敬和_清_ゐるす_かりん _空吟_ひろし_デラシネ_土璃_鋭次_昱耶
16 捨苗の雨に打たれていたりけり まさよ 1 ハセオ
17 寝そべれば滝の音するログハウス 卯月 0
18 夕立きて夫婦に戻る一つ傘 苦茶 3 敬和_かずえ_春生
19 退屈を袋出し梅雨に入る ねこ 0
20 蜜蜂の最期の仕事蜜集め かりん 0
21 これ以上何も望まぬ五月富士 ウサウサ 2 健作_保寿美
22 脚本いけぬ揚羽ため息新・鬼平 瞳人 2 むさし_翔風
23 青嵐仁王の睨む杉木立 北天 1 駄芭
24 草笛を吹いて少年のひとりぼち 百合 1 野の花
25 月山を望む牧場蕗の薹 とおる 2 ひろ志_岩魚
26 もう誰も帰ってこない梅雨ふかし 名負人 1 ゆた
27 もう半分まだ半分のメロンかな 保寿美 1 素秋
28 母の日の京唐草の急須かな ひろし 1 みづほ
29 和箪笥のどしりと在りて新茶の香 山水 3 北天_英華_美登里
30 沢村と並ぶ快腕五月満月 瞳人 0
31 ひこばえのぐるり仰ぐや大伽藍 野夫 0
32
33 絵日記を書きつつ眠る日焼の子 卯月 5 和美_野の花_苦茶_喜太郎 _しげ木し
34 梅雨入りや信楽の土練り上げし 野夫 0
35 又来てと新茶の香る出入口 円由 0
36 母の日や母となりても母を恋ひ 燈穂 11 たかし_清_倫子_光雲_八郎_なつ子_いつせ_凡士_デラシネ_山水_しんい
37 かたまりて何処へか行かん破れ傘 ハセオ 1 いきか
38 蚕豆むく湯は沸いたかと目で尋ね かずえ 0
39 夏帽を被りかの日の父となる デラシネ 3 かりん _まさよ_絮
40 狛犬を回し願かけ柿若葉 しげ木し 0
41 いくたびもアロハシャツ着て尋ねけり ゐるす 0
42 初夏やこれ見よがしにオープンカー 二石 0
43 若旦那粋に着こなす夏羽織 信信 0
44 窓越しに燃ゆる夕日の懐かしや ハル 0
45 カップ麺ふうふう啜る立夏かな 花埜 1 無有
46 リラの花見知らぬ路地に懐かしく 喜太郎 0
47 劇場の若人も持つ扇子かな なつ子 0
48 水鉄砲水切れし子の水浸し 秀昭 1 デラシネ
49 蟻地獄風の死角に底深き あつこ 0
50 高級アイス特別な日に特別に 蓉子 0
51 色褪せし麦わら帽子今年また ひろ志 0
52 夏月や無精のままの荒凡夫 昱耶 1 名負人
53 丘つづく光と風の麦の波 岩魚 1 無有
54 山寺はみどりの中や四葩の花 あけび 0
55 洗はれて犬泡まみれ雲の峰 和美 8 健作_むさし_橋本_秀昭_蓉子_与志魚_幹子_美登里
56 アスパラの届きてまずはマヨネーズ まさよ 0
57 初雷の力を乗りて斜め風 無有 0
58 梅雨晴れや読経聞こゆ法華堂 気儘 1 ねこ
59 したたかに老いんどくだみ乱れ咲き いつせ 3 松の_なつ子_とおる
60 船頭の顎ひげ白し青嵐 縁矢 0
61 麦秋や戦禍の中のパン工場 春生 0
62 夏の川水流しつつ小魚群る 与志魚 0
63 髪切ってもそっと長めに蝉の声 縁矢 0
64 柏餅一つづつ食みて濃き茶酌む 惠啓 0
65 燃え盛る炎ごとし西の空 ハル 0
66 岩殿城を目指す勝頼春の雹 八郎 1 敬和
67 田を植ゑてまた静かなる田へ戻る 喜太郎 5 百合_ひろ志_春生_空吟_昱耶
68 鉄棒に少年ひとり八重桜 むさし 0
69 常しえに宮から流る祭り笛 すみれ 0
70 悪童もいまは八十路や柏餅 凡士 4 三男_瞳人_信信_一葉
71 グリーンはラッキーカラーソーダ水 立野音思 0
72 ひりひりと追悼になる夏の夜 名負人 1 ゐるす
73 浜辺へとニセアカシアの花くぐる しげ木し 0
74 葉桜や切り絵のごとき影揺らす ひろし 1 豊司
75 花見行こうか目を伏せる車椅子 朝竹 0
76 あしたこそいいことあるかな夕燕 倫子 1 縁矢
77 世の摂理背負ふたつもり蝸牛 黄菜子 1 いきか
78 大杉に絡む野藤の色香かな 八郎 1 バード
79
80 青葉風トライアスロン汽笛鳴る 松の 0
81 翡翠のダイブ切取る連写音 光雲 4 野夫_素秋_喜太郎 _帆里
82 防砂林中の明るさ花茨 風子 1 松の
83 仁王像蜂に刺されし顔なるか 仙游 0
84 万緑や山にぽつんと赤き屋根 えいこ 6 和美_みづほ_ハル_縁矢_バード_風子
85 一升瓶転がるまでの鮎談義 健作 11 音思_ヨシ_えいこ_ハセオ_苦茶_素秋_円由_あらた_しんい_トンシ_ねこ
86 躓きか所作か怪しや薪能 二石 1 トンシ
87 蛍飛ぶ百姓一揆ありし村 ヨシ 10 ハル_ひろ志_あつこ_朝竹_春生_秀昭_八郎_保寿美_野夫_絮
88 餌やれば群れて寄り来るメダカかな 鈴木清 0
89 鬼木郷水田月夜の蛙かな 気儘 1 卯月
90 梅雨間近か向こう六軒蒲団干し バード 0
91 花菖蒲旅の疲れの心地よき 円由 1 駄芭
92 短夜の廊下点るやナースコール 野の花 0
93 マスク取り餌やる目高隠れけり 倫子 0
94 朝顔に似たるや似るや嫁の君 とおる 0
95 明け急ぐ厨に溢る水の音 野の花 1 たかし
96 法話終へ若葉の中に消えにけり 昱耶 0
97 梅雨に入る路地それぞれに匂いあり 鋭次 6 なつ子_与志魚_山水_トンシ_英華_名負人
98 板長の味見して盛る初鰹 ひろ志 1 岩魚
99 みな違ふ色して咲くや薔薇の花 森本哲雄 0
100 富士山を遠くに眺め新茶汲む たかし 1 瞳人
101 村ぢゆうが夕日に染まる植田かな 百合 6 光雲_橋本_風子_あらた_二石_ねこ
102 苔青し起伏の山の低さかな 橋本 1 岩魚
103 放流の小鮎の行方見守る子 むさし 0
104 葭切の到着前に鳴いて来る いきか 0
105 妻に一言妻から三言はたた神 荒一葉 2 百合_鋭次
106 尖閣に梅雨前線侵入す 苦茶 0
107 紫陽花の道初恋の道なりき 春生 0
108
109 ステルスや見過ごす速さ夏つばめ 翔風 0
110 山々の緑うごめき風薫る 幹子 0
111 浮世絵の雨は黒糸南吹く 小林土璃 4 哲雄_卯月_鋭次_無有
112 水槽の出目金見るよ見られるよ 杉山駄芭 0
113 眠る子に物差しあてて浴衣縫ふ ヨシ 21 哲雄_りぱりこ_倫子_三男_翔風_あつこ_豊司_蓉子_ひろし_バード_野夫
すみれ_しんい_柚子_ウサウサ_一葉_英華_しげ木し_帆里_幹子_黄菜子
114 吟行や黐の花とか葉つぱとか 柚子 0
115 冷奴無事故無違反無位無冠 素秋 8 みづほ_とおる_いつせ_凡士_惠啓_ウサウサ_新月_帆里
116
117
118 断りの筆の渋りや青葉木菟 風子 5 野の花_ゆた_苦茶_あらた_まさよ
119 睡蓮や恋を占う水鏡 新月 0
120 老鶯の声そこここに山の宿 えいこ 0
121 名残惜し消えゆく田んぼ雨蛙 健作 0
122 下萌やガリバーとなり屈み見る 矢野敬和 2 惠啓_駄芭
123 辛味噌の江戸風食す初鰹 橋本 1 名負人
124 まずオーボエ音合はせをり額の花 黄菜子 0
125 若草やブルーシートのまだ屋根に 豊司 0
126 人里のしづかなりけり田水沸く 岩魚 1 橋本
127 母の日の妻いつもより早く起き 鈴木清 1 哲雄
128 鰆焼く少し大きめ夫の皿 かずえ 0
129 広重の雨脚白し早苗月 デラシネ 3 あつこ_ひろし_一葉
130 木苺を口にほのかな陽の匂い 松の 0
131 若葉雨苦吟のメモの湿りかな 柚子 2 花埜 _絮
132 花の雨ブルーシートをたたむ部下 豊司 0
133 夕薄暑杣人の脱ぐ頬っかぶり 里山ゆた 0
134 うぐいす嬢しばし茶を飲む青田道 小林土璃 1 ヨシ
135
136 茎林立たんぽぽの時過ぎにけり 与志魚 0
137 アスファルトを進む毛虫にエール送る りぱりこ 0
138 音を鑑る魁夷のふすま絵鑑真忌 幹子 0
139 江戸文字の父の湯のみに古茶注ぐ 帆里 1 蓉子
140 老斑の手にも腕にも青葉風 トンシ 0
141 バット背にペダルこぐ少女柚子の花 りぱりこ 1 信信
142 初風炉や新入り弟子は左利き 美登里 1 黄菜子
143 水旨き赴任地ひとり新茶汲む あらた 2 八郎_山水
144 一日を誰とも会はず髪洗ふ みづほ 7 仙游_かずえ_えいこ_豊司_卯月_新月_いきか
145 ふっくらと待合室の牡丹かな なつ子 1 りぱりこ
146 秘湯にも小さき朝市夏木立 あらた 8 清_三男_音思_ゆた_縁矢_円由_土璃_北天
147 開墾の母待ちし日々花茨 トンシ 1 ハセオ
148 出たばかり紫蘇の芽間引く手の躊躇 かりん 1 しげ木し
149 ぶらんこのひとの背にゐてわかりあふ 空吟 1 燈穂
150 青芝と犬のうんちが五千歩目 いつせ 0
151 一画一画書かれし五月のカードかな 朝竹 0
152 飾り塩鮎の短き一生を 仙游 0
153 脱衣籠に山菜の束遠郭公 秀昭 3 松の_とおる_二石
154 夏の夜を原稿用紙いちまいに ゐるす 1 えいこ
155 己が手に干し棹の蜘蛛うろたへし 三男 0
156 干し烏賊のくりくり回るあいの風 新月 3 すみれ_柚子_黄菜子
157 風薫る母子うとうとロンパ揺れ バード 0
158 水切りの如く鶺鴒飛んでゆく 矢野敬和 2 和美_与志魚
159 次々に雲の吹き飛ぶ夏野かな たかし 4 花埜 _むさし_燈穂_風子
160 白南風や座敷の和琴低く鳴る 山水 2 すみれ_土璃
161 小満の雨に濡れてる草の花 花埜 0
162 一望の裾野全き虹の橋 英華 1 燈穂
163 あぜ道はカレーの匂い初蛍 ねこ 1 健作
164 旅宿のブルートレイン夏めきぬ 帆里 0
165 菜っ葉服並び爆睡青葉闇 保寿美 1 惠啓
166 童らの股から覗く雲の峰 岡田 絮 0
167 ぐいのみのふさはしからむ初鰹 しんい 0
168 生意気を聞いてもらはん昭和の日 燈穂 0
169 二泊から一泊に変へ更衣 無有 0
170 退院の人にやさしき木陰かな 英華 1 ハル
171 花時を忘れたるのか青葉らよ 蓉子 0
172 老も子も法被(はっぴ)鮮やか小の神輿 すみれ 0
173 山間に注意報とよ卯の花くたし 里山ゆた 0
174 葉桜や木椅子を白く塗り替へて みづほ 2 朝竹_秀昭
175 吹き流し鎮守の森の風に乗る 信信 3 花埜 _気儘_円由
176 騒がずに果報は寝て待て初鰹 立野音思 0
177 屋久杉の箸の香りや冷奴 杉山駄芭 6 気儘_凡士_喜太郎 _ウサウサ_二石_美登里
178 頂点を占めたがるのは夏鴉 いきか 0
179 シースルーのまひまひの殻ひかる葉に しんい 0
180 古希なるも車税納めて五月尽 三男 0
181 十和田湖や乙女の像に白き薔薇 森本哲雄 0
182 二人してせがむ菖蒲湯父と母 翔風 0