1	千枚の鏡鎮もる植田かな	小林土璃	5	百合_ゆた_あつこ_冬菊_健作
2	武具飾り昔いくさの忘備録	素夢	0
3	無事戻る猫の貼り紙花は葉に	むさし	7	りぱりこ_ひろ志_せつこ_空吟_翔風_幹子_あらた
4	値上げでも日本は平和五月晴	森本哲雄	0
5	春愁や炙られて烏賊反り返る	百合	2	たかし_絮
6	はあはあとやっと頂き山笑う	八郎	2	すみれ_素秋
7
8	眠さうに回る春日の観覧車	あらた	8	風来_野夫_卯月_むさし_駄芭_黄菜子_李萌_美登里
9	口笛に小さな風や麦青む	せつこ	8	りぱりこ_ゆた_ゐるす_凡士_苦茶_ひろし_春生_美登里
10	生垣に朧の灯り宵の辻	しげ木し	0
11	予後の身に日射しを煽る春の蝉	卯月	1	和尚さん
12	また猿に荒らさるるとも種を播く	いつせ	3	和美_バード_花埜
13	ランドセル　ピンク選びし男の子	デラシネ	1	ゐるす
14	逆流の胃液程よく春惜しむ	いきか	0
15	こうのとり雛踏ん張るや青嵐	円由	0
16	点眼のナース穏やか杉の花	ひろ志	2	苦茶_素秋
17	また一人逝く陽炎のむこう	光雲	2	みづほ_ハル
18	陽炎を纏い仔犬の走り来る	矢野敬和	2	ひろ志_健作
19	春望や勝てる布陣であるものを	二石	2	あけび_いきか
20	瀟洒なる家立ち並び遠蛙	しんい	1	松の
21	朧夜やグラスの氷揺らす音	鈴木	2	百合_鈴木
22	色街の舞ふに色なき春の雪	とおる	2	燈穂_無有
23	枇杷すする種の大きく腹立たし	かずえ	1	ウサウサ
24	席譲り顔赤らめる新学生	バード	2	哲雄_卯月
25	落花浴びたし何もかも忘れたし	ウサウサ	3	デラシネ_いつせ_円由
26	花は葉に守備を鍛へる新チーム	二石	3	一葉_いつせ_与志魚
27	挫折した値上げ交渉桜散る	李萌	0
28	いっぷくの朝のうららや鳩の声	花埜	0
29	雀どちなごりの花を散らしけり	ひろし	0
30	躑躅咲く行きと同じの帰り道	保寿美	2	秀昭_信信
31	春鴉草原に人影なくて	さっちん	0
32	狂言は三歩で都花は葉に	いつせ	7	たかし_空吟_二石_柚子_なつ子_しげ木し_惠啓
33	桜鯛ならべて今日の竿頭	岡田　絮	4	喜太郎_鋭次_ひろし_素秋
34
35	絵手紙にでんと筍“掘りに来い”	凡士	11	八郎_燈穂_とおる_デラシネ_風子_喜太郎_英華_信信_ウサウサ_柚子_まさよ
36	春塵や断てぬしがらみ数多し	風来	0
37	掘りたてのたけのこ尽くしふるさとへ	なつ子	0
38	一樹にて足れり我が家の花見かな	鈴木	2	駄芭_帆里
39	閉じる眼は嘘黙祷の春の夕	空吟	1	あけび
40	萌黄山に桜の描くモザイク画	和尚さん	0
41	寝ころべばカタクリの花空にあり	能登航	1	むさし
42	山と田を隔てて辛夷並木かな	冬菊	2	鈴木_さっちん
43	畳目のやふに馴らして種を蒔く	とおる	0
44	読み止しの本の形に春の塵	風来	0
45	白湯ついで湯呑み重たし花の冷	みづほ	3	和美_黄菜子_なつ子
46	山車を引く声遠くまで春祭	燈穂	2	敬和_北天
47	武者飾り母の飾るは草食系	素夢	0
48	新樹光定時に通るベビーカー	英華	1	むさし
49	糸の雨枝垂桜をつたひ落つ	喜太郎	3	ねこ_蓉子_しげ木し
50	散りどきの風を待たせる桜かな	あらた	1	光雲
51	草に寝て流るる春の雲を見る	百合	3	たかし_航_帆里
52	先のこと知らんで宜し吹流し	ハセオ	5	しんい_哲雄_山水_新月_トンシ
53	積み木散らばる保育室の永き日	野の花	1	花埜
54	天窓の春光鏡に対面す	里山ゆた	0
55	老いてなほ青春の志や鯉のぼり	健作	1	とおる
56	きりもなや矯めてためては山椒の芽	デラシネ	0
57	桜しべ新制服の肩へ落つ	信信	0
58	囀やテラスで喫す濃き珈琲	与志魚	3	ハセオ_円由_まさよ
59	堂裏に咲くほど淋しシャガの花	せつこ	4	気儘_土璃_風子_保寿美
60	余すとこなくぬれぬれと柿若葉	なつ子	0
61	朧夜や京の町家の仄明り	ひろし	3	鈴木_秀昭_光雲
62	箱根路や富士見ず暮れぬ竹の秋	あつこ	1	絮
63	児のふぐり洗う指からしゃぼん玉	野夫	3	しんい_ヨシ_素夢
64	春暁の眠気の泥に埋もれけり	杉山駄芭	5	一葉_かいこ_和尚さん_北天 _円由
65	恥ぢらひを覚えし乙女白牡丹	健作	1	敬和
66	燕の子日本生まれの日本の子	ヨシ	1	翔風
67	土手に座し青空教室昭和の日	まさよ	2	デラシネ_野夫
68
69	花桃や初夏の風にも吹かれをり	花埜	0
70	故郷へ帰る道端風光る	信信	0
71	人知れず咲く大根の花が好き	鋭次	0
72	春の池調べる人の言葉少な	さっちん	0
73	老犬の寝息のリズム春の雨	幹子	3	あつこ_無有_李萌
74	春愁や籠の小鳥もそれらしく	苦茶	0
75	白鳥の群れ飛びやがて二手へと	空吟	0
76	揚浜や八十八夜の潮を撒く	凡士	1	いつせ
77	昼寝覚夢の続きを波の音	えいこ	1	和美
78	春愁の脚に不意打ち転びけり	保寿美	0
79	発車ベル響く上野や星朧	野の花	0
80	歯ブラシの新しくなり四月尽	いきか	0
81	仔猫来るすでに野性の眼して	ウサウサ	1	かずえ
82	バス停は躑躅の中よ里の昼	ハセオ	3	野の花_幹子_あけび
83	初桜発熱の身をもてあまし	ハル	0
84	まどろみの団扇落とすや目借時	かずえ	1	バード
85	朝寝して今ひとたびの夢もあり	杉山駄芭	0
86	木喰の里山藤の咲き登る	春生	1	ゆた
87	黄砂降る夕べごとき朱の空	しげ木し	0
88	ベランダで物種蒔くや富士真白	岩魚	1	与志魚
89	傘干せばチチと明るき朝つばめ	与志魚	0
90	3着に残ってくれと春競馬	幹子	0
91	薫風やソファーに和漢朗詠集	山水	0
92	白靴を履いても空は飛べません	ゐるす	1	えいこ
93	老ひとり句帳片手の花見かな	帆里	2	岩魚_バード
94	走る女【こ】のポニーテールに風光る	松の	0
95	風光る吹奏楽のチューニング	黄菜子	4	二石_凡士_冬菊_鋭次
96	こどもの日食ふてきりなきひよこ豆	ひろ志	0
97	ぜんまいを揉むや筵に猫寝かせ	たかし	0
98	春日傘出窓の猫に見送られ	岡田　絮	4	光雲_英華_信信_えいこ
99	緑さすバリカン一つ置きし椅子	秀昭	4	ねこ_野の花_蓉子_いきか
100	犯人は判らずじまい目借時	まさよ	4	とおる_ハセオ_幹子_かずえ
101	藤棚の目立つ中華屋列をなし	松の	0
102	つくしんぼ少し早いと背をちぢめ	りぱりこ	0
103	定年の夫の役割草むしり	惠啓	0
104	しつけ糸ほどく亡母の白絣	美登里	1	敬和
105	流れ藻に小魚（いさな)隠るる春の潮	新月	1	土璃
106	海外へ円出す鈍し春の汗	無有	0
107	花の宴ブルーシートは缶の山	八郎	0
108	花散るや「さらば」と君は旅立ちぬ	翔風	0
109	取り戻す術後の視力風光る	英華	2	かいこ_春生
110	ひと笛で遠足の列まっすぐに	山水	6	八郎_秀昭_野夫_花埜_苦茶_しげ木し
111	ガンジスの沐浴まぼろしの遊糸(ゆうし)	光雲	1	山水
112	春蘭や父母の踏みせし山に群れ	岩魚	0
113	滑るように帆船進み風光る	新月	0
114	乾杯に加はり一人麦茶かな	えいこ	2	卯月_惠啓
115
116	春風や薬袋のふくらみて	柚子	1	ハル
117	物故者に年下多し弥生尽	燈穂	1	八郎
118	春休みアニメの映画二本立て	かいこ	0
119	苗木植う果実の香る気配かな	りぱりこ	0
120	玉葱の葉先のちじれひと並び	あけび	0
121	鯉のぼり孫に絵本を描いている	あけび	0
122	かや葺きのお休み処夕桜	柚子	0
123	たんぽぽやしかと抱き合ふ道祖伸	たかし	3	みづほ_風来_まさよ
124	遠足の栞リュックに枕元	風子	1	松の
125	村に田の減るばかりにて田代掻く	荒一葉	0
126	春風に誘われ卒寿旅に出る	惠啓	2	百合_素夢
127	春愁やＡIが指す最善手	荒一葉	1	航
128	音もなく暮れゆく島々昭和の日	気儘	1	黄菜子
129	残花散りただただ青き山となり	苦茶	1	李萌
130	のどけしや年寄りの混む子宝湯	素秋	2	気儘_野の花
131	よく動く肩甲骨や立葵	むさし	1	松の
132	一年生きょうの給食はカレー	蓉子	1	岩魚
133	初鰹足にまとわる猫を蹴る	バード	2	ヨシ_ウサウサ
134	アパートや家主の立てた鯉幟	森本哲雄	0
135	詣で来て千本鳥居風薫る	美登里	0
136	満開のつつじに惹かれ山深く	和尚さん	0
137	遅桜一筆づつの写経かな	李萌	4	山水_ひろし_なつ子_美登里
138	ジーンズの女胡坐で新茶汲む	ヨシ	2	凡士_健作
139	初桜咳一つして床に就く	ハル	0
140	帳下り牧舎静まり春の星	かいこ	0
141	トラクタの音のまにまの朝寝かな	冬菊	1	与志魚
142	花盛るあの山越えつ陀羅尼助	すみれ	0
143	こうのとり雛の足環に若葉風	円由	0
144	あてどなき旅も楽しや花筏	翔風	3	せつこ_かずえ_惠啓
145	山墓の道案内か白蝶々	トンシ	0
146	つづら折り抜けて千本花の山	能登航	0
147	ママレードぐつぐつ煮詰め春深し	和美	1	いきか
148	さわがしき世の明け暮れや花は葉に	北天	1	駄芭
149	波光る入江を渡る若葉風	気儘	0
150	降りそこね知らぬ世界に入る春よ	蓉子	1	空吟
151	さくらんぼ雨の旅人さくらんぼ	ねこ	0
152	代田打つ富士の笠雲二重三重	春生	3	一葉_新月_あらた
153	そら豆は口一文字に結びたり	北天	3	りぱりこ_無有_トンシ
154	馬の眼に映る青空母子草	あつこ	3	さっちん_土璃_すみれ
155	朝刊に鳥影一過啄木忌	野夫	1	鋭次
156	春愁や靴ひも切れただけのこと	素秋	6	しんい_風来_翔風_英華_北天 _あらた
157	草笛や牧に乾ける風の音	しんい	1	気儘
158	頬杖に預ける睡り花樗	黄菜子	4	絮_あつこ_かいこ_保寿美
159	又兵衛に逢うや大和の垂れ桜	すみれ	0
160	億年をのたうち続け雪解川	喜太郎	0
161	まほろばの志功を訪ね菜の花忌	里山ゆた	0
162	母の日やレジ打つ人も母のゐて	ゐるす	3	燈穂_風子_喜太郎
163	眠りつつやや子笑ふや柿若葉	みづほ	4	岩魚_さっちん_トンシ_素夢
164	テレビ見て夕餉の支度老ひとり	帆里	0
165	筍をさらりと描きし俳画かな	鋭次	0
166	花の雲見下ろす天守の孤独かな	小林土璃	0
167	紙風船つけば薬の匂ひして	風子	4	みづほ_ヨシ_せつこ_柚子
168	手を挙げるだけの挨拶クローバー	秀昭	1	二石
169	九十の歩ける至福若葉風	卯月	5	航_和尚さん_すみれ_帆里_春生
170	繋ぎたる母の手離し入学す	矢野敬和	2	ゐるす_冬菊
171	迷い猫薔薇垣くぐりミャーと鳴き	ねこ	0
172	花冷やすつと引き抜くしつけ糸	和美	5	ハセオ_新月_ねこ_蓉子_えいこ
173	亀鳴くや浄土への途とほすぎて	トンシ	2	ひろ志_保寿美
174	額から行方は目眩る春の汗	無有	0