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    1 冬蝶の風に飛び立つこと忘れ
    2 暮早し古書店めぐる帰り道
    3 世のことはあらかた忘じ日向ぼこ
    4 パスポート無し免許無し小鳥くる
    5 悔恨はグラスの氷溶けるまで
    6 宿題を渡せず帰る風邪見舞い
    7 ひよどりに老犬せいいっぱいの「わん」
    8 冬凪の水平線へ小舟かな
    9 放火をす綿虫ほどの不満あり
    10 信長の隣は大谷菊人形
    11 陽をひくや冬のはじめの磯ノ浦
    12 湯治場に混浴ありぬのつぺ汁
    13 コーヒー手にベンチの二人小春かな
    14 就活を決めて男の子の小春かな
    15 時雨るるや犬も目を伏せうずくまる
    16 木枯らしや白き画布措き君逝きぬ
    17 一つ屋根のひとつ灯火消す霜夜
    18 大根抜く農婦の背なの丸さかな
    19 冬来たる箱階段のギシと鳴り
    20 記名する母の筆圧石蕗の花
    21 丸太椅子歩き疲れて日向ぼこ
    22 天井に溜まる独り言冬に入る
    23 早世の歌人の住まひ冬白菊
    24 枯れきって銀杏の高さありにけり
    25 今朝寒しむずかる声と叱る声
    26 かさこそと余生の響き落葉風
    27 ふるさとに一礼冬のバスに乗る
    28 秋霖や宿坊暮れし仔猫啼く
    29 吾が余命知らぬが仏枯螳螂
    30 大宇宙星を集めておでんかな
    31 路地裏のカレーの匂ひ秋夕焼
    32 何か跳ね狸寝入りの浮寝鳥
    33 荒草の庭に明かりを石蕗の花
    34 冬田道丸太抱へて行く翁
    35 狛犬の鎧ふ一葉の紅葉づりぬ
    36 捨て舟にそぼ降る雨や冬に入る
    37 石蕗咲いて海一望の避難場所
    38 向き向きに冬の日を浴び忘れ浮子
    39 叡山も朱に染め上げて暮の秋
    40 老い猫に縁側日和たまはりぬ
    41 古城址のベンチの湿り小夜時雨
    42 退屈の一日は大事古暦
    43 寛容の形にまるく冬の山
    44 仲人の破顔一笑神無月
    45 万華鏡内と裏腹山眠る
    46 いつの間にか抜けざる指輪霜の花
    47 飛び乗りのバスに席得て十二月
    48 外仕事落ち葉の混ざる鉋くず
    49 抜歯後の頬にやさしき小春凪
    50 朽ちゆけるハングルの舟鰤起し
    51 交番の赤灯冴ゆる真夜の町
    52 大岳の陰を取り込む冬の暮
    53 いっせいに起き走り出す落葉かな
    54 すれ違いできぬ道行く紅葉狩り
    55 寒鰤やコップ酒酌み老主筆
    56 鯛焼を購ひてお釣りも温きこと
    57 鋤焼や甘過ぎるとか足らぬとか
    58 稲雀伸びて縮みて丘を越ゆ
    59 老妻は惣菜買つて温め酒
    60 一羽づつブイにかもめの日向ぼこ
    61 木枯らしの去りて青空残しけり
    62 E電のガードの下のおでんかな
    63 誘い合いのたりのたりの神の旅
    64 日溜まりを分けて小春の犬と猫
    65 凩や残る一葉をひつさらひ
    66 色失せし記憶積もれり枯葉道
    67 明日はないと蒲団に入るしあわせ
    68 客寄せのだみ声ひびく年の市
    69 鉦の音や照葉の中の野辺送り
    70 小豆煮る匂ひねつとり冬籠
    71 神の旅ときどき古地図広げては
    72 古き家を守る人居り花八つ手
    73 一時の至福ありけり日向ぼこ
    74 曼荼羅や己が心の冬銀河
    75 一陣の風の形ぞ散る落ち葉
    76 飼い猫の小鈴響くや日短か
    77 好い人の香りほのかに初時雨
    78 三島忌や雨に昏れゆく金閣寺
    79 ガス灯の揺らぐ運河や秋の暮
    80 高野路の早や連々と山眠る
    81 肌寒や妻のナイトキャップのワンフィンガー
    82 寒禽の声一つ無き今朝の森
    83 ゆつくりと土を休める刈田かな
    84 君逝くのまさかの葉書冬立つ日
    85 秋深しベールダウンの娘に涙
    86 冬泉や草田男句集の長子かな
    87 身ほとりに酒とリモコン冬ごもり
    88 寂庵や笑顔の法話雪あかり
    89 一葉を残しうち敷く柿落ち葉
    90 駄菓子屋は昭和の名残一葉忌
    91 トロ箱をはみ出す河豚の脹れ面
    92 桜鍋渋い役者の名を忘れ
    93 軽石の波押し寄せ来冬の浜
    94 とろろ飯音は旨さを増しにけり
    95 楊貴妃の召さる枸杞の実気血かな
    96 宙吊りの蓑虫風に夢見かな
    97 霜柱朝日清らに差しにけり
    98 団栗や坂を転がり逃げにけり
    99 蓑虫や落とし物めく枝の先
    100 枯葉舞う野道の先に夕日あり
    101 朴落葉カタンカタンと転がりて
    102 紫の空に明星冬木立
    103 曇り日のひかりあつめて石蕗の花
    104 高く釣られ夕日に光る秋サヨリ
    105 露地も狭の七五三とも出会ふ旅
    106 躑躅てふ漢字も連れて返り咲く
    107 白きヴィラすつぽり容れて蔦紅葉
    108 冬立つや君と僕との静電気
    109 夫見入るジオラマ昭和秋の暮
    110 霜の夜シャッター前に占ひ師
    111 手袋をくるりとまるめ指人形
    112 言い負けてきのうが脱げぬ冬の朝
    113 初しぐれ水面くぼませ来たりけり
    114 なるやうになるさ枯野も道はある
    115 紛争の膿が噴き出しどっと冬
    116 日向ぼこ昭和の話多かりき
    117 日だまりに命溜むるや冬の蜻蛉
    118 ストーブに寄る落選の事務所かな
    119 久々に友と出会ひて冬ぬくし
    120 冬枯れの坂を登るや杖二本
    121 幼子が見入る焚き火や午後の庭
    122 ボーナスの無くて虚心といふ授け
    123 塩分は控へ目燗は熱うせよ
    124 山茶花や色なき庭を明るうす
    125 渋滞や一瞬見えし虹時雨
    126 詩心をときにくすぐる落葉道
    127 風呂吹やほろほろほろと崩れたる
    128 日向ぼこ凡庸にしてつつがなく
    129 講釈の薬味の苦し走り蕎麦
    130 湯たんぽのぼこりぼこりと睡り落つ
    131 青天に一つ残りし柿赤し
    132 熱々のうどんすするや隙間風
    133 朝寒や門前に出す古紙の把
    134 草の花うめいうめいと山羊二匹
    135 蓑虫の糸虹色に夕茜
    136 海峡へ一音シャープの虎落笛
    137 牛食みぬ真冬の小さき陽だまりを
    138 こだわりの場所と座布団日向ぼこ
    139 引き潮やエンジェルロード冬うらら
    140 柿食うや子規の健啖畏るべし
    141 星霜を真如の月やなほ見詰む
    142 野良猫の声やはらかき寒夜かな
    143 紅葉いづるおとぎの町に住んでいる
    144 宅地へと変はる畑や山眠る
    145 仏前に庭の冬菊供へたり
    146 雀らへ雀色して落葉かな
    147 来る筈の便り届かぬ神無月
    148 図書室の一隅照らし冬の日矢
    149 手招きの枕屏風に這入りこみ
    150 八重葎絡む蔦の葉緑濃く
    151 星月夜うだつの家並ゆるぎなし
    152 秋の蝶小さき手かわし何処くまで
    153 朝餉には熱めの緑茶今朝の冬
    154 松葉ガニ妻の顔見る道の駅
    155 庭の穴小さき虫の冬支度
    156 空腹の戦中戦後や芋おじや
    157 三日月や星一つより生まれたる
    158 ものごとはほどほどがよし燗の酒
    159 小社をとよもす太鼓や大銀杏
    160 根上がりの松蕭蕭と冬に入る
    161 冬ざるる石巻市鮎川の捕鯨かな
    162 買ひ物を二つ忘るる小春かな
    163 冬日落ち体感温度は急降下
    164 冬の夜のサイレン町を起こしけり
    165 人肌のやうな温みの冬ともし
    166 老犬を看病しつつ日向ぼこ
    167 灯を増して翼下は冬の街
    168 散り敷きて足裏にやさし枯葉径
    169 木枯や家路を急ぐヒール音
    170 忘れたき夜に北窓塞ぎけり
    171 自然薯やあとは手で掘る指で掘る
    172 古雑誌山と積み上げ冬籠
    173 初時雨遠きサイレン鳴りやまず
    174 冬桜優美さはかなさ翳りあり
    175 炬燵には恋といふものありにけり
    176 無花果のドライフルーツ甘い音
    177 千曲川望む湯宿や林檎風呂
    178 身の丈に合ひし暮しや一葉忌
    179 泥葱を買ふや売声なつかしく
    180 恙なく日暮重ね十二月
    181 早雪や持ち句慌てて手直しす
    182 十時より始まる法話菊日和
    183 山里の隅の隅まで冬の月
    184 ハチ公とまだ待つてゐる冬帽子
    185 秋冷や擦り傷多き膝小僧
    186 瞑れば旅も冬めく東北弁
    187 文化の日水洗ノズルこそばゆし
    188 病窓を去りかねてゐる枯葉かな