104 風を嗅ぐ物憂げ猫や夏立ちぬ うつろひ 5 季語「春深し」がいい。 風嗅いで猫物憂げや春深し 確かにこの季語は「春関連」でもいいかもしれません。たとえばほかに「夏兆し」とか「春の昼」など、季語が定まらない(つまり情景が凡)句ですね。推敲し直します。作者(自分)が「何をいいたいのか?」と眼目が曖昧で、観察したままに頼っての、気分で句を作ってるからかもしれません。ご指導 ありがとうございました。 返信 ↓
燈穂です。 > 97 苧環の歌を教ふる妣のこゑ 燈穂 0 > 「苧環の歌」がよくわかりません。 亡き母から、静御前が頼朝の前で義経を偲んで白拍子の舞を舞いつつうたった和歌を教えてもらったなあ、と詠ったものです。 『しづやしづ賤のをだまき繰り返し昔を今になすよしもがな』 現代語訳:静よ静よと繰り返し私の名を呼んでくださったあの昔のように懐かしい判官様の時めく世に今一度したいものよ ひとりよがりな思い出で、申し訳ありません。 返信 ↓
自己レス。 蘊蓄ではなく、ネットの検索結果を上げます。 おだまきの花:花の形が苧環と良く似ている。 苧環:つむいだ麻糸を、内を空に、外を玉のようにまるく巻いたもの。 しずの苧環:しずを織るための麻などを玉に巻いたもの。糸を繰り出すものであるところから、「繰り返し」の序や、「しず」を「賤」の意にとって「いやしい」の序として用いたりする。 静の舞:義経と同行していた静御前は、鎌倉に捕らわれの身になっていた。舞の名手だということで頼朝の命をうけ、鶴岡八幡宮で義経との別れの悲しみを訴えて舞った。 > おだまきの花の名前を教えるのに、おおむね前記の内容と、静御前は「白拍子という賤しい身だが権力者である頼朝の思うままにはなりませんよ」という心意気をうたったのだと説明してくれました。 返信 ↓
つかさ様 黄の旗と炭鉱長屋から映画「幸福の黄色いハンカチ」を連想する方は多いと思いますよ。私も映画のラストシーンを思い浮かべましたし、想い出広場を訪れた際に詠まれた句かなと解釈しました。 燈穂様 いつも燈穂様の調査、解釈力には敬服しており、投稿を楽しく読ませていただいております。これからもよろしくお願いいたします。 返信 ↓
燈穂 様 この度は私の投句がもとで、燈穂様には大変なご迷惑をお掛けする事態となってしまいました。 さぞやご不快な思いをされたことと存じますがどうぞお許し下さいませ。 この句に対する燈穂様のご解釈、正に仰せのとおりで、映画「幸せの黄色いハンカチ」を詠んだものですが私の無能の故か、地域性の強いテーマ だった為か、一部の方から激しい非難の声を浴びるという思いも依らぬ事態を招いてしまいました もちろん私の句でありますので正当な事由があれば創作者としての責任を追及されることはやむを得ないこととしても、読み手としての解釈を述べられただけの燈穂様にまで攻撃が及ぶことになる とは驚きと憤りを禁じ得ません。「とばっちり」とは、まさにこのことでしょう。本当に申し訳けなくただ、ただ恐縮しております。申し訳けありませんでした。 また、この句において私が描き出そうとした世界をご斟酌下さいました瞳人様、まさよ様には厚く感謝申し上げます、有り難うございました。 つかさ 返信 ↓
皆皆様のおっしゃる通りです。自分の不徳の致すところです。いつもながら燈穂様の「読み手解釈の正しさ、そして深さ」には敬服しております。 燈穂さま。出過ぎた申しあげようでした。お詫びいたします。これからもこの欄で燈穂様の解釈、楽しみにさせて下さい。失礼申し上げました。 返信 ↓
104 風を嗅ぐ物憂げ猫や夏立ちぬ うつろひ 5
季語「春深し」がいい。
風嗅いで猫物憂げや春深し
確かにこの季語は「春関連」でもいいかもしれません。たとえばほかに「夏兆し」とか「春の昼」など、季語が定まらない(つまり情景が凡)句ですね。推敲し直します。作者(自分)が「何をいいたいのか?」と眼目が曖昧で、観察したままに頼っての、気分で句を作ってるからかもしれません。ご指導 ありがとうございました。
燈穂です。
> 97 苧環の歌を教ふる妣のこゑ 燈穂 0
> 「苧環の歌」がよくわかりません。
亡き母から、静御前が頼朝の前で義経を偲んで白拍子の舞を舞いつつうたった和歌を教えてもらったなあ、と詠ったものです。
『しづやしづ賤のをだまき繰り返し昔を今になすよしもがな』
現代語訳:静よ静よと繰り返し私の名を呼んでくださったあの昔のように懐かしい判官様の時めく世に今一度したいものよ
ひとりよがりな思い出で、申し訳ありません。
自己レス。
蘊蓄ではなく、ネットの検索結果を上げます。
おだまきの花:花の形が苧環と良く似ている。
苧環:つむいだ麻糸を、内を空に、外を玉のようにまるく巻いたもの。
しずの苧環:しずを織るための麻などを玉に巻いたもの。糸を繰り出すものであるところから、「繰り返し」の序や、「しず」を「賤」の意にとって「いやしい」の序として用いたりする。
静の舞:義経と同行していた静御前は、鎌倉に捕らわれの身になっていた。舞の名手だということで頼朝の命をうけ、鶴岡八幡宮で義経との別れの悲しみを訴えて舞った。
>
おだまきの花の名前を教えるのに、おおむね前記の内容と、静御前は「白拍子という賤しい身だが権力者である頼朝の思うままにはなりませんよ」という心意気をうたったのだと説明してくれました。
つかさ様
黄の旗と炭鉱長屋から映画「幸福の黄色いハンカチ」を連想する方は多いと思いますよ。私も映画のラストシーンを思い浮かべましたし、想い出広場を訪れた際に詠まれた句かなと解釈しました。
燈穂様
いつも燈穂様の調査、解釈力には敬服しており、投稿を楽しく読ませていただいております。これからもよろしくお願いいたします。
燈穂 様
この度は私の投句がもとで、燈穂様には大変なご迷惑をお掛けする事態となってしまいました。
さぞやご不快な思いをされたことと存じますがどうぞお許し下さいませ。
この句に対する燈穂様のご解釈、正に仰せのとおりで、映画「幸せの黄色いハンカチ」を詠んだものですが私の無能の故か、地域性の強いテーマ
だった為か、一部の方から激しい非難の声を浴びるという思いも依らぬ事態を招いてしまいました もちろん私の句でありますので正当な事由があれば創作者としての責任を追及されることはやむを得ないこととしても、読み手としての解釈を述べられただけの燈穂様にまで攻撃が及ぶことになる
とは驚きと憤りを禁じ得ません。「とばっちり」とは、まさにこのことでしょう。本当に申し訳けなくただ、ただ恐縮しております。申し訳けありませんでした。
また、この句において私が描き出そうとした世界をご斟酌下さいました瞳人様、まさよ様には厚く感謝申し上げます、有り難うございました。
つかさ
皆皆様のおっしゃる通りです。自分の不徳の致すところです。いつもながら燈穂様の「読み手解釈の正しさ、そして深さ」には敬服しております。
燈穂さま。出過ぎた申しあげようでした。お詫びいたします。これからもこの欄で燈穂様の解釈、楽しみにさせて下さい。失礼申し上げました。
うつろひ様、選句の時から映画を模した句に違いないと思っていたので、
コメントがフライングしてしまいました。
今後は、すこし様子を見るようにします。
つかさ様、自句自解ありがとうございました。
また、温かいお言葉痛み入ります。