1 藪入りや楽しさ語る親父殿 かずえ 0
2 寒鰤の腹を割かれてゐるところ いつせ 2 百合_風来
3 人情の機微深浅や六の花 鋭次 0
4 悴んで悴む妻と手を繋ぐ 凡士 3 みづほ_山水_柚子
5 新しき命の知らせ梅ふふむ ヨシ 16 たかし_敬和_とおる_あつこ_健作_春生_燈穂_与志魚_あらた_駄芭_苦茶_鋭次_えいこ_まさよ_茂樹_美登里
6 三ヶ日過ぎて厨に戻る閑 パセリ 0
7 雪原のどっぷり浸かる外湯かな とおる 0
8 無人駅伝言板に春愁 気儘 0
9 装飾に雪吊のあり都のホテル 松の 0
10 おめでとうさんどす花街年新た 二石 1 蓉子
11 ソダ―家の悲劇寒さが増さりけり いきか 0
12 手套脱ぐ憤怒の形なだめつつ 秀昭 1 春生
13 まつさらのまま日の暮れる雪野かな 百合 6 せつこ_土璃_昱耶_苦茶_いつせ_美登里
14 木刀で氷柱払ふや朝稽古 たかし 4 岩魚_山水_風子_無有
15 聞き上手話し上手やおでん酒 新月 11 風来_信信_保寿美_ひろ志_帆里_蓉子_昱耶_茂樹_音思_惠啓_李萌
16 球根を掘り上げたるや日脚伸ぶ せつこ 1 美登里
17 地球にも寿命のありき冬銀河 健作 0
18 啓蟄やサイレン遠く急を告げ あけび 0
19 初鳴きの闇に一声村十戸 帆里 4 あけび_ひろ志_えいこ_無有
20 雪に飽き山の匂いを買いにきた 苦茶 1 りぱりこ
21 歳時記に例句拾ひて春を待つ 喜太郎 3 和美_縁矢_帆里
22 初売や呼び込みの声艶やかに 燈穂 0
23 寒四郎三年ぶりの鈴緒かな 幹子 1 つかさ
24 インフレへ怒気の目を入る福達磨 八郎 3 デラシネ_縁矢_一葉
25 ボス猫の陣取る祠冬の月 トンシ 3 パセリ_幹子_二石
26 初春に笑みのこぼれてオンシジウム さっちん 0
27 雄叫びの女剣士や寒稽古 岡田 絮 1 しげ木し
28 軽トラは日本の宝大根引く 森本哲雄 1 卯月
29 鳥打ちを斜めにギャバン老の春 瞳人 1 敬和
30 送信を終えて窓には寒昴 しげ木し 0
31 北吹くや地震の収まり怯え待つ 帆里 0
32 寒風もへいっちゃらだと赤帽子 なつ子 0
33 後戻り子ら薄氷を踏みたくて しんい 5 哲雄_帆里_絮_昱耶_茂樹
34 舟唄に沿ふて棹さす淑気かな 昱耶 2 瞳人_山水
35 浅春や高みで鳶の身じろがず 凡人 1 いきか
36 真つ青な竹が突き出て雪の壁 たかし 2 デラシネ_英華
37 首すくめ寒さ楽しき散歩かな 素夢 0
38 吊橋のさえぎる吹雪遠灯り 松の 1 信信
39 夫婦して遺影にせんと初写真 まさよ 4 冬菊_八郎_あけび_なつ子
40 風花やリフトの行き交ふ宙の坂 岡田 絮 0
41 縦横に紡ぐ歳月春隣 荒一葉 1 さっちん
42 馬追ひや冬の十勝を轟かし 喜太郎 1 トンシ
43 褒められてぽつと赤らむ雪女 二石 6 敬和_冬菊_野夫_しげ木し_郁文_トンシ
44 能登瓦越えてしぶけり波の花 凡士 2 デラシネ_新月
45 合唱の初めは呼吸梅一輪 山水 3 気儘_さっちん _ヨシ
46 あうらにも霜の音聞く朝まだき あけび 0
47 軽い惚け卒寿のしるし福寿草 素夢 2 瞳人_郁文
48 被災地の成人の日の体育館 デラシネ 0
49 立山の姿くつきり淑気満つ 冬菊 2 新月_北天
50 寒椿村に久しき子の産まれ 山水 3 ハセオ_卯月_一葉
51 悴みし手に水持ちて父母の墓 せつこ 2 しんい_トンシ
52 古りしもの溜まる本棚鳥雲に 秀昭 1 つかさ
53 ポケットに入りしあはせ冬紅葉 立野音思 0
54 食卓の真中にでんとずわい蟹 柚子 2 しんい_惠啓
55 春や来るすずめ三羽の我が庭に 岩魚 1 百合
56 先づ黙祷済み新春の集ひかな 健作 0
57 一歩あり飛車切る聡太初景色 瞳人 2 松の_保寿美
58 引き出しに薬とりどり春隣 和美 1 秀昭
59 震災地の人のやさしさ冬すみれ 春生 3 和美_とおる_えいこ
60 着ぶくれて進路失ふ細小路 とおる 1 バード滝
61 竹箒雪の中より掘り出せる みづほ 2 二石_風子
62 往診を終へ馬小屋の初明り トンシ 5 みづほ_あつこ_燈穂_野の花_つかさ
63 ストーブの給油予告よじゃんけんぽん デラシネ 2 健作_ウサウサ
64 通るたび繭玉飾に触れていく しげ木し 1 バード滝
65 ブリザードJAFの背のロゴもう見えず 美登里 0
66 数の子を噛む音自慢米寿の歯 惠啓 2 ハセオ_哲雄
67 水底に寺あるごとし二月かな 保寿美 1 パセリ
68 貸し出すと電話が残す冬田かな 李萌 0
69 白梅の香りの中の平和かな 杉山駄芭 1 さっちん
70 双六や老いて初なる一人旅 風子 2 かずえ_素夢
71 胸に抱く葉つき大根ゆつさゆさ ウサウサ 0
72 梅の香を挟み朝刊来たりけり 風来 1 英華
73 ぽつぽ焼きの香る参道初天神 柚子 0
74 雪深し白一色の年賀状 信信 0
75 いて空に飛行機雲が溶けてゆく ウサウサ 1 秀昭
76 初詣世代の代る屋台店 郁文 2 気儘_ヨシ
77 靴紐を結ぶ暇無し雪の精 信信 0
78 立ち話媼ふたりに冬うらら 北天 0
79 二杯目の温き珈琲日永し 保寿美 1 与志魚
80 臥す吾に子は拳ほど障子開け あつこ 3 りぱりこ_凡人_航
81 ドドドンと波水仙は香を放ち いつせ 2 しんい_しげ木し
82 門松や背筋正して挨拶す 矢野敬和 3 あけび_駄芭_李萌
83 富士山を賜る国の冬の朝 えいこ 1 たかし
84 薄氷の風の便りを描くなり ハセオ 0
85 菜の花の茹でた青さは命色 りぱりこ 0
86 水道の蛇口の音も寒の明け 能登航 2 燈穂_鋭次
87 意思強き姉の嫁入り水仙花 新月 1 北天
88 冬晴れの晡時の西空神々し 野夫 0
89 呼びかけは迷いクジラへ水仙郷 ハセオ 0
90 カルテ見る女医のブラウス春めけり ヨシ 2 岩魚_航
91 老い一人枯芝の雪踏み分けて 和尚さん 0
92 明け初むる東の窓やお元日 野の花 1 せつこ
93 大根がほつこり煮えて仲直り えいこ 9 みづほ_風来_哲雄_凡士_あらた_素夢_なつ子_いつせ_柚子
94 さざめくスタバ春待ちのテラス席 野の花 0
95 初場所や呼び出しの声朗々と 能登航 0
96 冬の田に巡回しけり猫親子 李萌 0
97 寒卵啜り八十路に喝を入れ 卯月 0
98 鳥啼くや冬日は海へもどりゆく 花埜 1 パセリ
99 一瞬にして冬ざるる冬ざるる あらた 0
100 寝たきりか足腰鍛え徘徊か バード滝 0
101 沼水の濁り寒鯉気配のみ いきか 1 かずえ
102 積雪や一時限めにはしゃぐ声 蓉子 0
103 玉子酒飲んでお銚子五本かな 森本哲雄 1 バード滝
104 競ひ合ふおとなの部活寒稽古 なつ子 0
105 小春日や保育のカートはてんこ盛り 北天 2 八郎_凡人
106 春近し倒立の子が一歩二歩 与志魚 4 凡士_新月_無有_いきか
107 靴下も重ね着避難所の夜明け 風子 2 春生_郁文
108 翌朝は節の豆喰ふ鬼ふたり つかさ 3 ヨシ_野夫_素夢
109 職の無き身を持て余すちやんちやんこ 春生 6 たかし_喜太郎_野の花_まさよ_惠啓_柚子
110 江戸川に手こぎの舟や春の土手 岩魚 0
111 ドリップのアロマ厨に満つ淑気 パセリ 1 一葉
112 また一つ障子の穴にアンパンマン あらた 1 蓉子
113 したい事何もせぬまま二月逃げ 英華 0
114 一燭に浮かぶ一刀波文冴ゆ 小林土璃 0
115 氷柱からしづく落ちるや夕茜 みづほ 1 与志魚
116 卒寿なら次は白寿や老いの春 鋭次 0
117
118 風邪引くや小蛇が膚を這いまわる 凡人 0
119 雪予報寝るまでおばけ描いてる子 さっちん 1
120 年宿の初湯に一句賜りぬ しんい 0
121 初日の出足踏みしつつ着替えする バード滝 1 ウサウサ
122
123 寒々と街に降りをる六花(むつのはな) 花埜 0
124 紹介状持つて入院小正月 ひろ志 0
125 せめて春早きを願ふ能登の地震 風来 2 瞳人_和尚さん
126 しばらくは空を背負いて奴凧 英華 7 あつこ_せつこ_野夫_喜太郎_北天_駄芭_鋭次
127 千万朶咲く沖縄の寒ざくら 無有 0
128 雪道を滑らず歩く漫才師 矢野敬和 2 岩魚_土璃
129
130 目覚ましを止める手の知る春まぢか 美登里 4 幹子_りぱりこ_あらた_音思
131 神の留守貧乏神の留守居かな 小林土璃 1 なつ子
132 樹氷咲くふた月のちの花に代へ つかさ 0
133 元気だと添えた癖字や年賀状 立野音思 3 松の_冬菊_縁矢
134 老犬に引かれて歩く冬麗 杉山駄芭 1 信信
135 子どもらが母の影踏む春夕焼 りぱりこ 1 まさよ
136 だんだんと愛の形になる毛糸 荒一葉 13 百合_花埜_とおる_土璃_絮_卯月_ウサウサ_喜太郎_苦茶_二石_音思_いつせ_航
137 公園へ一人一匹日脚伸ぶ ひろ志 2 気儘_いきか
138 着ぶくれて開店初日のパン屋に列 冬菊 0
139
140 喰積や皆で残らず平らげて 燈穂 0
141 ストーブや「どのおせんべが焼けたかな」 蓉子 1 凡人
142 長火鉢燗のつきたる雨の夜 あつこ 0
143 ポストまで信報待つ間の息白し 茂樹 0
144 布団叩く団地の谷間響かせて 和美 1 幹子
145 降る雪や滔々として昏き河 百合 0
146 寒風や柏手ひとつ礼ひとつ 縁矢 1 李萌
147 新しきお薬手帳二月尽 かずえ 2 保寿美_ひろ志
148 新しい曲を流して春を呼ぶ 苦茶 0
149 無人駅ベンチに坐る大寒気 無有 1 和尚さん
150 車座の女呑み干す枯野かな 昱耶 0
151 木瓜の花重なる赤の睦まじく 野夫 0
152 静寂の星のまたたき去年今年 幹子 1 野の花
153 紅梅に雪今年は来ぬと思いきや 和尚さん 0
154 門松の奥より雅楽先斗町 惠啓 1 花埜
155 奥飛騨路湯気の向こうに笹子鳴く 気儘 1 和尚さん
156 蝉氷光る田んぼの轍かな まさよ 1 健作
157 今まさに入日頂く冬至富士 八郎 0
158 ディーゼルの音ガラガラと初出漁 縁矢 0
159 あの頃は火鉢を囲みアチャコ聴き 卯月 0
160 春暁や貨車が通れば揺るる家 与志魚 3 和美_ハセオ_凡士
161 冬の星地震に眠りし人幾多 茂樹 0
162 ルンバ調対の丹頂踊初 郁文 0