56 オリーブと舳先にポパイ春夕焼 素秋 0
ちょっと時代遅れ。
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60 今しがた別れし人がかぎろへる 和美 3
心の揺らぎを感じさせます。
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61 あかんべえ桶で舌出す蜆かな ヨシ 2
小澤實のように詠んでみたい。「浅蜊の舌別の浅蜊の舌にさはり 小澤實」
56 オリーブと舳先にポパイ春夕焼 素秋 0
ちょっと時代遅れ。
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60 今しがた別れし人がかぎろへる 和美 3
心の揺らぎを感じさせます。
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61 あかんべえ桶で舌出す蜆かな ヨシ 2
小澤實のように詠んでみたい。「浅蜊の舌別の浅蜊の舌にさはり 小澤實」
52 鉛筆画描いては消して目借時 岡田 絮 5
何を描いたのかそっちの方が大切。
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54 いま少し風よ煽れよお山焼 ひろし 0
火の手が上がらない山焼。
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55 瀬の音に急かされ芽吹く猫柳 卯月 5
語順?
猫柳芽吹く瀬音に急かされて
46 清少納言愛ずや花より花の兄 素秋 0
花より男?ということか、やや分かりにくい。
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49 吾と同じ春服妣の箪笥にも 蓉子 0
「妣(はは)」は亡くなられてお母さん。
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51 日向ぼこ数多ど忘れさへ忘れ 野夫 0
もっと簡潔に、
忘れたることさへ忘れ日向ぼこ
42 春風にスカート煽られ女学生 まさよ 0
季語が「春風」では俳句の世界が狭い。
野遊や風にスカート煽られて
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43 日向ぼこ無口な人と並びゐて 帆里 4
「並びゐて」が重い。
金輪際無口な人と日向ぼこ
大げさに詠むことも大切。
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45 断捨離を昼夜続けて春隣 李萌 0
「昼夜続けて」が嘘っぽい。
36 書けた字の書けなくなりて行火抱く あらた 1
年を取って書けなくなったのでしょうか?ちょっとわかりにくい。
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38 備長炭叩く店先寒戻る 郁文 4
何の店先か?
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39 片畝に残る雪あり葱畑 岩魚 6
「片畝」が聞きなれない言葉、どなたかご教示を。
29 日の射して池の薄氷動き初む ひろ志 0
ちょっと暖かくなったから「薄氷」が動き出す。これが理屈。俳句は因果関係を詠んではだめ。
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33 青饅を小皿に一つ昼の酒 百合 1
ちょっと洒落た昼酒。
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35 紙ひいな立ちをりナースステーション 与志魚 4
「立ちをり」よりも「立たせて」
24 野遊や犬は立ち木に繋がれて 燈穂 0
犬とともに遊んだほうがいい。
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26 湯気満ちる風呂場の隅の余寒かな 柚子 2
「風呂場の隅」がトリビアリズム。
風呂場から湯気の洩れくる余寒かな
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28 机下より這い出てストーブ消しにけり 冬菊 0
変わったことをしている、句はただの報告。
20 着水のしぶき纏ひて大白鳥 山彦 2
ちょっと当たり前。
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22 今はもうゆっくり蔵う雛飾り なつ子 1
嫁がせたから「ゆっくり」なのか?やや理屈。
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23 ゆっくりと開け蕗の芽父母の墓 せつこ 0
「父母の墓」が唐突。
14 暮れなずむ茜の空や遠蛙 荒 一葉 2
「暮れなずむ茜の空」がつまらない。少し思いを込めて、
暮れなずむ空を恋しと遠蛙
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16 玉砂利と戯れてゐる春の雨 いつせ 1
動物の季語でないと成立しないのでは?
蛇穴を出て玉砂利と戯るる
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19 山吹の散るる花びら陽の光り 岩魚 1
「散るる」は誤用、調べてみてくださ。
11 ほろ酔ひの春の朧を連れ帰る 花埜 6
面白い。
ほろ酔ひて春の朧を連れ帰る
どちらがいいのか?意見が分かれるところか。
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12 描く夢大きく育つ毛布かな 矢野敬和 1
この「毛布」はやや強引。
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13 ふんわりとぬか床まぜる春の暮 りぱりこ 4
「ぬか床」の俳句はたくさんあってやや陳腐。
7 ピザ生地を廻すリズムや春隣 凡士 5
「や」と強く切らずに、
ピザ生地を廻すリズムも春隣
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8 寒風の夜の紫煙を攫いけり 矢野敬和 0
何が「攫いけり」なのか?主体がはっきりしません。
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10 探梅や枯木拾うて杖代はり 卯月 6
折れてしまいそうな「杖代はり」。
1 春めくや猫が水飲む真夜の音 トンシ 4
ちょっと面白いが「春めく」はどちらかといえば昼の季語、もっといい季語が見つかりそう。
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3 窯を出て割られる小鉢梅の花 たかし 1
不出来の小鉢を陶工が割っている。ちょっともったいない感じも。
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5 記憶より小さき校舎桜咲く ヨシ 15
好調なヨシさん。今後も気を緩めずに。
今回、選句していない人は2人でした。
選句しない人の作品は選句者名を含めて抹消いたしました。
先回に続き今回もトップはヨシさん15点でした。
記憶より小さき校舎桜咲く ヨシ
桜が咲いているころの入学式、あの頃の校舎はもっともっと大きかった。
ほかによかったのは
つかささん トンシさん 百合さん 郁文さん 卯月さん 鋭次さん 岡田 絮さん 花埜さん 岩魚さん 荒 一葉さん 秀昭さん 松のさん 風来さん 凡士さん 野の花さん 与志魚さん
選句結果は上の「選句結果」をクリックしてください。
感想はあとでアップします。間違いなどは「お問合せ」からご連絡ください。
156 蝉氷光る田んぼの轍かな まさよ 1
めずらしい季語「蝉氷」。
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158 ディーゼルの音ガラガラと初出漁 縁矢 0
語順?
初漁やディーゼルの音ガラガラと
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159 あの頃は火鉢を囲みアチャコ聴き 卯月 0
古い。
146 寒風や柏手ひとつ礼ひとつ 縁矢 1
ちょっと面白い、生活感のある季語を。
くさめして柏手ひとつ礼ひとつ
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147 新しきお薬手帳二月尽 かずえ 2
季語?
新しきお薬手帳風光る
もっといい季語があるはず、探してください。
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150 車座の女呑み干す枯野かな 昱耶 0
みんな風邪をひいてしまうのでは?
136 だんだんと愛の形になる毛糸 荒一葉 13
高点句、技を感じさせるうまい俳句。こうした句が沢山あるといい。
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138 着ぶくれて開店初日のパン屋に列 冬菊 0
言い過ぎ、簡潔に詠む。
着ぶくれてパン屋の列に加はれる
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144 布団叩く団地の谷間響かせて 和美 1
「団地の谷間」が面白い。
131 神の留守貧乏神の留守居かな 小林土璃 1
悪乗り俳句?
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133 元気だと添えた癖字や年賀状 立野音思 3
元気だと癖字で添へる賀状かな
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134 老犬に引かれて歩く冬麗 杉山駄芭 1
「冬麗」がちょっとつまらない。少しユーモアをまじえて、
老犬に引かれて歩き水つ洟
113 したい事何もせぬまま二月逃げ 英華 0
「二月」ではピントが甘い。
したきこと何もせぬまま年逝かす
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115 氷柱からしづく落ちるや夕茜 みづほ 1
多くの人は「氷柱から落ちるしづくや夕茜」とするところ。そうしないところがこの句の力。
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126 しばらくは空を背負いて奴凧 英華 7
「しばらくは」が甘い。
大寒の空を背負ひて奴凧
凧は春の季語ですが「大寒」がはるかに強いので冬の句になります。
100 寝たきりか足腰鍛え徘徊か バード滝 0
ちょっと悲観的、もっと前向きに。
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101 沼水の濁り寒鯉気配のみ いきか 1
むしろ、寒鯉が見えたほうがいい。
沼水の濁り動くや寒の鯉
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109 職の無き身を持て余すちやんちやんこ 春生 6
ちょっと面白い。語順?
ちやんちやんこ職の無き身を持て余す
97 寒卵啜り八十路に喝を入れ 卯月 0
「喝を入れ」が気張りすぎ。
寒卵啜り八十路を寂しくす
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98 鳥啼くや冬日は海へもどりゆく 花埜 1
ちょっと面白い。
鴎らと冬日は海へもどりゆく
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99 一瞬にして冬ざるる冬ざるる あらた 0
下五に工夫を。 柳田國男にちょっと凭れて、
一瞬にして冬ざるる遠野かな