吹きおこる秋風鶴を歩ましむ 石田波郷
「歩ましむ」の「しむ」は使役の助動詞。「何々させる」という意味になる。したがって句の意味は「秋風が鶴を歩かせている」ということになる。実際には、秋風が吹いて、それで鶴が歩いているわけではない。しかし、「歩ましむ」といわれてみると、秋風にそこはかとない力を感じるから不思議である。
「歩ましむ」の「しむ」は使役の助動詞。「何々させる」という意味になる。したがって句の意味は「秋風が鶴を歩かせている」ということになる。実際には、秋風が吹いて、それで鶴が歩いているわけではない。しかし、「歩ましむ」といわれてみると、秋風にそこはかとない力を感じるから不思議である。