26 通話後に戻る十円春惜しむ 山水 5
季語?「亀が鳴く」とか。スマホiPhoneを使わない人もいるようです。
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28 アフロディテ春風ふはと纏ふのみ くらっ太 2
もっとすっきり、
春風をまとうてアフロディーテかな
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31 余韻透く水琴窟の音に春 ひろし 3
形を整えるのも大切。
水琴窟余韻に春を惜しみけり
26 通話後に戻る十円春惜しむ 山水 5
季語?「亀が鳴く」とか。スマホiPhoneを使わない人もいるようです。
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28 アフロディテ春風ふはと纏ふのみ くらっ太 2
もっとすっきり、
春風をまとうてアフロディーテかな
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31 余韻透く水琴窟の音に春 ひろし 3
形を整えるのも大切。
水琴窟余韻に春を惜しみけり
22 海に降る雨よ三月祈り継ぐ 光枝 0
3・11も詠まれ過ぎているのでもう一歩工夫が必要。句はしっかりしていますが。
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23 エーアイの紡ぐ答へや風死せり 望天 0
チャットGTPでしょうか?もう少し推敲したら面白い。「風死す」という季語が工夫でしょうか。
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24 霾るや雨後まだらなるボンネット ひろし 1
理屈の俳句です。
19 告げ口が行く春風にチャリ踏んで 名負人 0
面白そうなのですが、このままでは何が何だかわからない。
自転車のペダルを踏んで春の風
この程度でいいという覚悟も大切。
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20 初曾孫抱くやあふるる新樹光 鋭次 1
「切れ」を意識したい。
初ひ孫新樹の光あふれけり
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21 双子とは見分けのつかぬ蜆蝶 帆里 0
蜆蝶が双子ということか?読者は文字で示されたものでしか判断できない。俳句は人に通じなければただのたわごとです。
16 花蕊ふる龍一のピアノソロ デラシネ 3
追悼句としては不十分、
花蕊を降らせて君のピアノソロ
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17 未だ見ぬ明石の穴子春の宵 信信 0
ただの報告。
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18 風薫る過疎の里の子守り唄 気儘 1
漠然とした一句、焦点が定まりません。
13 春昼や物憂げに鳴く牧の牛 風太郎 4
春らしい一句。
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14 触診の指先白し春寒し まさよ 3
診察室はだいたい暖かいので、「春寒し」がちょっと違うかな、という感じ。
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15 春時雨ミッキーにカッパ差し出す子 英華 0
ディズニーランド?このままではどういう事なのかわからない。
10 スケボーが高々跳ねて夏に入る 百合 7
高点句、気持ちのいい立夏。
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11 ひらがなの名札が自慢一年生 惠啓 2
「名札自慢に」がいい。
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12 青田風足早の父追いかける さっちん 3
子が父を追いかけているのか?ちょっと舌足らずで分かりにくい。
7 薫風に一眼レフを襷掛け ハセオ 2
上五「薫風や」と強く切るところ。
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8 春らんまん米尽きし日の昼である 名負人 2
わびしい「春らんまん」
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9 若草を保護白鳥にやる網目 しげ木 0
意味不明。
4 藤房のゆるるは光こぼすため 秀昭 5
ここはむしろ否定形で、「深閑と光りこぼざじ藤の花」くらいで。
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5 若葉風胸いっぱいの心地よさ なつ子 0
「若葉」という季語を生かすには「若葉かな」と使うのが一番。
胸いつぱい風吸ひ込める若葉かな
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6 草むしる土に落花の次々と 喜太郎 0
春の句なのか夏の句なのか、ちょっと微妙?
1 薄紅のますほの小貝涅槃西風 小倉中原 2
「淡々とますほの小貝」がいい。手慣れた一句。
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2 虎造の啖呵聞ゆる此ノ新茶 瞳人 1
ちょっと時代錯誤。
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3 春愁や伐採を待つ街路の樹 野夫 1
「神宮外苑再開発計画」でしょうか。理屈の俳句。
今回、選句していない人は5人でした。トップは9点。
木の芽和祖母の訛りの心地よく 岡田絮
ほかによかったのは
秀昭さん まさよさん たかしさん 健作さん ウサウサさん 凡士さん 苦茶さん 百合さん 矢野敬和さん いつせさん うつろひさん あらたさん みづほさん 風太郎さん 立野音思さん 茂樹さん トンシさん ヨシさん マリ子さん 野夫さん 山水さん
選句結果は上の「選句結果」をクリックしてください。
感想はあとでアップします。間違いなどは「お問合せ」からご連絡ください。
104 譲り合ふ青田の径に万歩計 ユクヒト 2
「青田の径や」と強く切る。
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115 留守電の母の声聴く彼岸かな 杉山駄芭 4
「彼岸かな」では理屈、もっといい季語を。
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118 のどけしや音軽やかに鋸を引く 柚子 3
「鋸挽いて」と下五を流してみたい。
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121 鶯の声に目覚める湖畔宿 松の 1
「湖畔宿」が重い。
鶯の声に目覚めてゐたりけり
簡潔な描写はちょっと怖いのですが、しこを恐れない。
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123 松葉杖草に寝かせて蓬摘む みづほ 10
ちょっとわざとらしさがあります。
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127 点滴の一滴遅々と花の冷え デラシネ 12
上五中七を生かす季語は?
点滴の一滴遅々と春深し
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137 雨音に眠りを誘ふ春の朝 ユクヒト 2
「春の朝」がちょっと当たり前。
雨音が眠り誘ふや春の昼
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150 腰伸ばし揚雲雀聞く野良仕事 えいりょ 2
「揚雲雀聞く」の「聞く」がよくない。季語である「揚雲雀」に触れない呼吸。
揚雲雀腰を伸ばして野良仕事
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151 ものうげな日永のラジオ株報ず 凡士 1
のどやかに株価報ずるラジオかな
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153 ほろほろと山ざくら又山桜 しんい 0
阿波野青畝のあまりにも有名な句の物まね。ちょっと恥ずかしい。
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156 春暁や能登は海より目覚めけり 凡士 17
季語が「春暁」ではだめ。あまりにも俳句の空間が狭い。
亀鳴いて能登は海より目覚めけり
畑打てば能登は海より目覚めけり
もっといい季語を探してください。
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167 遠足の子ら大仏を出て来たり 百合 5
類想があるのでは?
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175 初燕退院の歩の揺るぎなし あつこ 2
「揺るぎなし」では面白くもなんともない。「あたふたと」で俳句になる。
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183 退職の花束抱え春夕焼 美登里 2
「春夕焼」では退職の人を描けない。
退職の花束抱へ冷し酒
98 春昼やのの字ほどいて伸びる猫 うつろひ 8
ちょっと面白い。下五「猫伸びる」がはるかにいい。「伸びる猫」は説明。ここは大切。
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101 親指の爪切りあぐむ赤彦忌 いきか 1
ここで忌日を持って来ては台無し。
親指の爪切りあぐむ寒さかな
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102 仏壇に草餅われに桜餅 みづほ 2
亡くなられたひとは草餅が好物、ちょっと面白い。
93 鶏小屋に卵泥棒四月馬鹿 トンシ 0
季語で俳句が冗談になってしまった。
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94 老いてなほ溢れる意欲畑打つ 森本哲雄 5
優等生過ぎる俳句、少しも面白くありません。
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97 うららかや互いに耳の遠くなり いつせ 6
雰囲気があります。「のどけしや」がいい。「うららか」は陽光にかかわる季語、「のどか」は穏やかな時間の経過。
選句締め切りを過ぎましたが、まだ5人の方が選句していません。選句していない人は以下の方々です。少し待ってみます。
えいりょさん 一喜さん 素風さん 知爺さん 木下幸さん
89 美も醜も包み隠さず玉椿 野夫 1
椿の朽ちた姿を「醜」ととらえるのは俳人らしくない。
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90 老木のさくらいつまで吾もまた 茂樹 1
理屈の俳句。
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92 顔寄せてつんと鼻つく菜花かな 二石 0
「顔寄せて」が無駄。
つんつんと鼻につきくる花菜かな
85 時代ごと顔見比べる雛の展 なつ子 0
この句も報告。
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86 山寺の磴くだりつつ初音かな マリ子 3
千段の磴下りつつ初音かな
「千段の磴」でお寺であることが分かります。
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88 梅が香と絵馬にたゆたふ湯島かな 冬菊 0
同じ俳句があって同じ人のようです。名前を使い分けるのもちょっと危ない。悪いことをしているのではと疑われます。
82 鈴の音と巫女に行き会う梅見かな 新月 1
俳句はもっと単純でいい。
お神楽の鈴の音響く梅見かな
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83 明日には仕舞はんと思(も)ふ春炬燵 あつこ 2
「思(も)ふ」などとルビに四苦八苦するよりは字余りを恐れず、
明日には塞がんと思ふ炬燵かな
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84 花吹雪寺の由来を音読す 光枝 2
そうですか、答えるしかない。つまりただの報告。
79 何もかもコスパ求む世四月馬鹿 デラシネ 0
意味不明。
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80 桜月リュック一つの弟来 さっちん 2
上五が重すぎます。「花咲いて」で充分。
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81 二階よりざわつき消える初音かな 縁矢 1
家の中で鳴いていたのか?ちょっと舌足らず。
76 目ぢからの弛む毘沙門春の宵 柚子 6
この句の彼方に見えるのは「念力のゆるみし小春日和かな 虚子」、手品の仕掛けがちょっと見え見え。
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77 クレヨンのボキッと折れて春一番 ひろ志 3
もう少し穏やかな風がいい。
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78 難攻の城石垣や山桜 秋庭 0
ただごとです。
72 一切を忘れ乱舞の花の中 卯月 2
「一切を忘れ」がやや安易。屈託の一つもあった方が人間らしい。
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74 厳冬の記憶も新た電気代 凡人雲 0
理屈で詠んでいます。
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75 桃色の四月の風や新学期 由紀子 0
これが典型的な季重なり。季重なりが全部悪いとは言いませんが、この句はだめ。なぜなら、「四月」は簡単に季語でない言葉に置き換えられるから。俳句は季語を活かす文学、ゆえに生かされる季語は一つにするというのが原則。