34 桶の水薄氷押せば傾ぐ空 松の 2
「桶の水」は不要。
薄氷を押して青空傾ける
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35 童心に帰る父母雪達磨 新月 0
理屈です。
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37 寒いとは云はぬと決める寒さかな 孝裕 3
「決める」がつまらない。
寒いとはいはせぬほどの寒さかな
34 桶の水薄氷押せば傾ぐ空 松の 2
「桶の水」は不要。
薄氷を押して青空傾ける
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35 童心に帰る父母雪達磨 新月 0
理屈です。
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37 寒いとは云はぬと決める寒さかな 孝裕 3
「決める」がつまらない。
寒いとはいはせぬほどの寒さかな
29 日向ぼこ猫と犬とに挟まれて みづほ 0
幸せそうな日向ぼこ。
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30 初御空世界の人がこの空を ひろし 0
常識の範囲です。
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31 寄り合ふてはまたちりぢりに冬椿 七笑 0
「寄り合うて」または「寄り合ひて」が正しい。音便で調べてください。俳句は意味不明。
25 古本の五冊百円そぞろ寒 デラシネ 1
季語を取り替えたい。
古本の五冊百円あたたかし
古本の五冊百円亀が鳴く
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26 まづ髪を結ひて始まる初仕事 しゅう 5
ただごとでは?
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28 ひと日ごと余命減りゆくおらが春 惠啓 0
当たり前ですが、味わいもあります。「余命」よりも「命減りゆく」。
20 大寒に童を守る古年柵 尾崎正義 0
「古年柵」が意味不明。
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21 浮雲を崩して鴨の水脈交差 とよこ 2
「水脈交差」が突っ込みすぎか。
真つ白な雲を崩して鴨の水脈
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24 もののけの欠伸の混ざる雪解風 山水 2
何やら生ぐさい雪解風。
16 風花や閉店ビラの裏は白 三々一 5
5点入っていますが、よく分からなかった一句、どなたか解説を。
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17 海鳴りや流氷原のせり上がり 帆里 0
「海鳴り」では間を生むことは不可。
残照へ流氷原がせり上がる
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19 深刻な顔も笑顔もいろり端 森本哲雄 2
「も」は要らない。
笑ひ顔深刻な顔いろり端
11 初雪やいつもの猫はあらはれず リツコ 0
ただごとです。
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13 菜園の播種選る妻と春を待つ 少青 0
「妻と」が句を甘くしています。
菜園の播種のあれこれ春を待つ
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14 青空にあでやかなりや梅の紅 前田弥壽江 0
「あでやか」が言い過ぎ。
紅の梅真つ青な空にあり
8 年の瀬にリモート第九よく似合い のるん 0
「リモート第九」では何のことか分からない。
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9 約束の旅を希望として初日 苦茶 0
漠然としている「約束の旅」。
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10 空色鈍くアコーディオンのごとムクドリ隊 さっちん 0
「空色鈍く」は要らない。
むくどりの大群アコーディオンのごと
4 待春の隣の猫や毛繕ひ 越刎 0
どうでもいい「隣の猫」。
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6 軒つらら部屋は上京前のまま はつ 3
「部屋は上京前のまま」、漠然としてどうとらえていいか分からない。
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7 寒明けや心を開く匂いあり 素夢 2
「心を開く匂い」、これもあいまい。梅とか水仙の匂いなのでしょうが。
1 ひび走る質屋の三和土冬ひかげ デラシネ 2
季語を選ぶ。
寒雷や質屋の三和土ひび走る
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2 遠き日の背比べの傷古暦 新月 0
これも季語一つでよみがえりそう。
遠き日の背比べの傷注連飾る
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3 凍蝶にうまれし勇気夜に入る 良健 0
この「勇気」、意味不明です。
今回のトップは8点でした。
墨の香に心鎮めて筆始 茂樹
落ち着いた一句です。願望・意思の句にすると心がこもります。「墨の香に心鎮めん筆始」
ほかによかったのは
いくよさん きこさん しゅうさん すがりとおるさん たかしさん ハセオさん 一斗さん 卯月さん 越刎さん 銀雨さん 三々一さん 小石日和さん 森本哲雄さん 二鬼酒さん 風神さん 風来さん 良仙さん
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