鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分かな 蕪村
保元・平治の乱に想を得たとされるが、保元平治の乱は鳥羽上皇崩御を機に起こっている。この句の場合の「鳥羽殿」は建物の鳥羽離宮のこと。野分の吹き荒れる中を急ぐ騎馬武者、戦国絵巻のようである。現在から遠い昔をみはるかすのではなく、いきなりその世界に足を踏み入れて句を詠んでいる。
保元・平治の乱に想を得たとされるが、保元平治の乱は鳥羽上皇崩御を機に起こっている。この句の場合の「鳥羽殿」は建物の鳥羽離宮のこと。野分の吹き荒れる中を急ぐ騎馬武者、戦国絵巻のようである。現在から遠い昔をみはるかすのではなく、いきなりその世界に足を踏み入れて句を詠んでいる。