父も母も家にて死にき吊忍 岡本眸
羊歯植物のシノブの根茎を水苔で覆い、器に入れて軒に吊るしたものが吊忍。夏の風物詩として江戸中期より親しまれてきた。句は、自分の家で息を引き取った両親のことを思う。昔は、みな、自分の家で息を引き取った。吊忍という安らかなものが、安らかな死を見守る。
羊歯植物のシノブの根茎を水苔で覆い、器に入れて軒に吊るしたものが吊忍。夏の風物詩として江戸中期より親しまれてきた。句は、自分の家で息を引き取った両親のことを思う。昔は、みな、自分の家で息を引き取った。吊忍という安らかなものが、安らかな死を見守る。