方丈の軒をこぼれてさへづれり 長谷川櫂
「方丈」の「方」は四角形の部屋を意味し「丈」はその長さ(約1.7メートル)を表す。したがって、方丈は1.7メートル四方の部屋あるいは建物ということになる。禅宗ではそこで住職が寝起きしたことから、方丈は住職の呼称にもなっている。句の「方丈の軒」、良寛が棲んだ五合庵のようなところであろうか。「こぼれる」はありあまって器からあふれ出ること。小鳥がこぼれ囀がこぼれ、そして春の光がこぼれる楽しい「方丈の軒」である。
「方丈」の「方」は四角形の部屋を意味し「丈」はその長さ(約1.7メートル)を表す。したがって、方丈は1.7メートル四方の部屋あるいは建物ということになる。禅宗ではそこで住職が寝起きしたことから、方丈は住職の呼称にもなっている。句の「方丈の軒」、良寛が棲んだ五合庵のようなところであろうか。「こぼれる」はありあまって器からあふれ出ること。小鳥がこぼれ囀がこぼれ、そして春の光がこぼれる楽しい「方丈の軒」である。