感想29
252 短日や口に淋しき薄荷飴 与志魚 4
雰囲気があります。
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253 水音を深く抱いて渓紅葉 柚子 6
「渓紅葉」の「渓」が季語を少し重くしています。
渓流の水音いだく紅葉かな
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254 弟の一人住まひに懸け大根 小石日和 1
中七を強く切って、
弟は一人住まひや懸大根
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255 珈琲に浮かべたし朝散紅葉 タツオ 0
まずそうなコーヒーになりました。
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263 北風が月の光を研ぎ澄ます 百合 2
やや常識か。
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266 小春凪揺れもせでいる舫い舟 かいこ 1
むしろ少し揺れていた方が面白い。
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269 ポケットの中に小さな冬だまり 帆里 5
「冬だまり」、何のことでしょう?