感想01
1 長き夜や春樹に添ひ寝されてをり はなまる 2
「春樹」がよくわからない。
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2 棒あれば棒振る子ども赤とんぼ 一斗 10
いただいた一句。棒を持って赤とんぼを追っているようです。懐かしさがこみあげてくる一句。
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3 はらわたの旨し秋刀魚の焼ける頃 文女 0
秋刀魚のはらわたがうまい、やや常識でしょうか。
なかんづくはらわた旨き秋刀魚かな
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4 遊ぶ子の声透き通る野分あと 句童 8
「野分あと」がやや重い下五。
遊ぶ子の声透き通る枯野かな
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5 被災地に秋刀魚届けるボランティア 森本哲雄 1
「秋刀魚かな」とか「届きけり」とか強く切る工夫を。俳句の切れは俳句の「間」、俳句の世界を広げます。
被災地にどさりと届く秋刀魚かな
被災地に宮古のさんま届きけり