感想01
1 因幡路や景樹の歌碑の片時雨 舫 1 俊明
香川景樹は江戸期の歌人のようです。「景樹の歌碑を片時雨」がいい。
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3 冬晴れて粟津の鳰は浮き沈み 燈穂 1
「鳰は浮き沈み」があたりまえ。
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4 知らぬ間に長湯となりし冬隣 南風 2
冬が近くなったがゆえに「長湯」では理屈。
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5 猿山の猿の諍ひ小六月 風太郎 3
「諍ひ」が名詞的な使い方、動きを求めて、
猿山の猿諍へる小六月
猿山の猿が猿追ふ小六月(猿で韻を踏む)
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6 雪風(ゆきし)巻き読経も震ふ持仏堂 うつろひ 1
ひらがなで「雪しまき」がいい。助詞に工夫を、
雪しまき読経に震ふ持仏堂
全山は読経に震ふしまきかな
