感想27
210 吉報の知らせと共に小鳥来る ほしくづ 2
「吉報」は具体的に。
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211 生くるため裾にまつわりゐのこづち さだ子 0
理屈の俳句。
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213 ものゆけば影を流せる秋の水 与志魚 1
面白いのですが、もう少し輪郭定かに詠みたいところ。
秋の水空をゆくものの影流し
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215 洗ひ場をさまよひあはれちちろ虫 みどり 1
ちょっと面白い。
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218 路地を抜け路地へ入りゆく焼藷屋 いつせ 6
いただいた一句。「路地」のリフレインが効果的です。
路地抜けてまた路地に消ゆ焼芋屋
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247 一枚の空をながれて鳥渡る 庸晃 2
「ながれて」と「渡る」が同じような意味。
一枚のさびしき空を鳥渡る
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254 米菓子のぽんと爆ぜるや秋祭り 碧女 4
「ぽんと爆ぜてや」がいい。
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256 水澄むや好きが高じて蕎麦を打つ 火星 2
「蕎麦打てる」がいい。
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257 鎌倉の森従えし薪能 氷音 2
「森従へて」がいい。現在形で詠む。
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258 辞書に背に妻の旧姓秋更ける かいこ 0
「辞書の背に」か?
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261 地酒呑むつまみは芋の煮ころがし 朗然 1
「つまみは」は不要、
ねんごろに芋煮ころがし酒を酌む
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263 朝寒の餌台に置くパンの耳 一斗 1
ちょっと面白い。「餌台に置き」と連用形に。
