感想28
235 暮れ初めて一気に暮るる大花野 いつせ 3
いただいた一句。雰囲気があります。ただ「大」が安易。大きな景色を読みたい気持ちはわかりますが、「大」がなくても大丈夫です。
暮れ初めて一気に暮るる花野かな
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236 枝折戸のかすがひ鳴るや秋の風 みづほ 3
雰囲気のある一句。
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241 とんぼうの足の高さに飛び行けり いきか 1
「とんぼうの」では主格の助詞か所有格の助詞か判然としません。「とんぼうは」と主体をはっきりさせる。
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242 鯉の髭ゆるりと動く水の秋 とよこ 6
いただいた一句。「大」という一字がなくても大きな鯉であることが分かります。
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246 古里は山鳩啼くや秋の雨 美雪 1
今ごろ古里では山鳩が啼いていることだろう、という俳句。雰囲気があります。季語に工夫を。
古里は山鳩啼くやそぞろ寒
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251 真っ新な竹の手摺やきりぎりす 和子 1
「竹の手摺や」ではなく「竹の手摺を」。
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252 稲妻を背のすなどりや瀬戸昏るる 舫 3
「昏るる」は言い過ぎ。
瀬戸内や稲妻を背にすなどれる
