感想23
209 雲もなき茜の空や冬没日 沐雨 1
「雲ひとつなき寒茜」で言い尽くせそう。
夕鴉に雲ひとつなき寒茜
——-
215 あの辺り佐渡とおもほゆ霞ける 弥生 2
「霞ける」と連体形で流すよりは「遠霞」と体言で絞めたい。
——-
219 大寒の山を包んで動かざる のほほん 2
主語述語の関係がはっきりしない。何が包んで、何が包まれるのか。気分だけで作るとこういう結果になります。「大寒の山動かざる」か「大寒の気に包まれて山一つ」が基本。
——-
220 兵馬俑古代を今に涅槃西風 枯露柿 1
「古代を今に」が要らぬ説明。兵馬俑を描写したい。
兵馬俑歩ましめんと涅槃西風
——-
221 りんりんと鈴を鳴らして恋の猫 和美 2
雰囲気のある一句。
——-
222 春逝きし父は戦争語らずに きこ 3
父が逝ったような雰囲気ですが、「春逝く」は、春が終わることを惜しむ季語です。
