感想22
181 バーボンの氷揺らせり夜半の秋 ひろし 1
「揺らせり」の「り」は継続・完了の助動詞、「揺らしている」ほどの意味になる。ちょっと洒落た「り」であるが、この場合は、
バーボンの氷が揺れて夜半の秋
がいい。「揺らす」と人間の意志が入るより、「揺れる」と即物的にとらえるほうが、より映像が鮮明になる。
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183 川に沿ふすすき一面風渡る ほしくづ 0
「川に沿ふすすき」か「一面に風渡るすすき」か、どちらか一つ。
どこまでも川に沿ひゆく芒かな
一面に風渡らせる芒かな
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185 みすかして笑って居るや石榴の実 うさぎ 0
擬人法、ちょっと悪乗りか?
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186 浮雲の影流れ行く枯野かな 鋭次 9
いただいた一句。浮雲の明るさと枯野の寂しさ、ひんやりとした俳句です。
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187 過ぐる日はあまりに早く秋桜 梅花 1
「過ぐる日はあまりに早く」はアフォリズム風、ちょっと説経じみています。俳句の形はしっかりしています。
