感想01
1 畳を掃く箒の音も涼新た 和美 1
「涼新た」は初秋の季語、さわやかな一句です。
——-
2 蛍袋内緒の話は花の中 とよこ 2
童謡の世界、ちょっとべたべたした感じです。
——-
4 乳足りて赤子ねむれり雲の峰 みづほ 4
「乳足りて」がうまい。
——-
5 水底の魚逃げ惑ふ藻刈かな 春生 4
「水底」は不要。
散り散りに魚逃げ惑ふ藻刈かな
——-
7 熱戦の球児みてゐる雲の峰 我楽句多 1
「熱戦の球児」の後に助詞がないため、何が何を見ているのか不明です。
「熱戦の球児が見てゐる」なのか「熱戦の球児を見てゐる」なのか。助詞を大切に。