103 暗闇に匂ひをつけて沈丁花 たかし 2
いただいた一句、「匂ひつけて」が芭蕉風。
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104 ここよここ我を呼ぶ声蕗の薹 良仙 3
誰が呼んでいるのか?ちょっと曖昧。
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105 献血の問診票に春の雪 新月 0
語順?
春の雪問診票を濡らしけり
103 暗闇に匂ひをつけて沈丁花 たかし 2
いただいた一句、「匂ひつけて」が芭蕉風。
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104 ここよここ我を呼ぶ声蕗の薹 良仙 3
誰が呼んでいるのか?ちょっと曖昧。
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105 献血の問診票に春の雪 新月 0
語順?
春の雪問診票を濡らしけり
91 豆撒きの声小さいと諭す父 小野尚美 0
「諭す父」が丁寧すぎる描写。
まめまきや小さな声で鬼は外
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92 君の頬つたふ涙や冴返る しゅう 0
何の涙?俳句はそっちの方が肝心。
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94 狐火の数が足りない墓苑かな 森本哲雄 1
「数のさびしき墓場かな」がいい。
88 黒板の丸文字残るヒヤシンス 帆里 3
「黒板の丸文字」が漠然としています。「黒板に先生の顔」とか、具体的な描写を。
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89 畑打つや白波沖の佐渡を見て 和美 2
久しぶりの和美さんの句、形のいい俳句。
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90 空にむけ尖るこぶしの蕾かな 松の 1
やや当たり前?
85 休日の角煮とろとろ春の雪 柚子 0
「休日の」がとれればいい俳句。
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86 山ひだに墨絵のごとし春の息 とえ 0
「春の息」があいまい。具体的なものを。
山ひだに墨絵のごとし春の鶴
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87 梅一輪一輪ほどの快癒かな 柳かずえ 2
本歌取りにもなっていません。嵐雪もあきれかえるところ。
78 花冷やタイムアウトの電子音 いくよ 1
なにが「タイムアウト」?肝心なところを手抜き。
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83 目が痒い腹が痒いと春うらら いきか 0
「痒い」を繰り返して、「春うらら」とはほど遠い感じ。
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84 一滴に蠢くウィルス冬銀河 リツコ 1
なんの一滴?意味不明。
74 氷柱から春のしづくのきりもなく みづほ 0
やや当たり前か?
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76 貝拾ひ往きつ戻りつ春の浜 三拍 0
これも当たり前。
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77 春炬燵中でまあるく猫の陣 うらら 0
猫が五六匹もいるみたいです。
70 陸奥の乙女の像に春の雨 小石日和 0
「みちのく」とひらがなで、
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71 冴返る菩薩微笑む伽藍堂 惠啓 0
語順。
ほほえみて菩薩ふくよか冴返る
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73 霜晴やきゆつきゆつきゆつと窓拭いて 和美 1
気持ちのいい「霜晴」です。
63 籠り居も季節はめぐり木の芽立つ 凡士 2
「季節はめぐり木の芽立つ」が当たり前。
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64 匂ふごと降りだす京の春しぐれ しゅう 7
「匂ふごと」よりも「香るごと」
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65 春愁や目高相手に嘘ふたつ 野夫 0
意味不明です。
60 蝶々やおとがひ欠けし石仏 百合 1
「おとがひ欠けし石仏」はよく見かけるパターン。
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61 風光るイチ二イチ二と声走る 白霧 0
誰が走っているのか、省略できないところ。
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62 花咲くや詩が生まれるかも知れぬ 嘉門生造 1
花が咲いたからそれに触発されて「詩が生まれるかも知れぬ」、これでは俳句に間が生まれません。
54 満開の梅白加賀の白さらに しんい 0
うまく読めない。どこでどう切って読めばいいのか?
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57 赤ベコの首の動きも春めきて 鋭次 3
「首の動きも春めける」
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59 青き踏む地下に恐竜眠るべし 廣木道生 2
「恐竜」がいかにも唐突。