感想29
142 潮騒に耳をあづけて畑打ちぬ しんい 5
「耳をあづけて」が工夫。
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144 憂きことはしばし忘れてしやぼんだま 惠啓 5
どんな季語を据えていい。つまり、ただごと。
憂きことはしばし忘れて生ビール
憂きことはしばし忘れて天高し
憂きことはしばし忘れて去年今年
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151 御手討の夫婦がゐさう毛馬の春 瞳人 0
蕪村の「更衣」の句の本歌取り、蕪村の句は自分で調べてください。
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152 橋くぐりまた橋くぐる燕かな 与志魚 4
対句を駆使していますが、やや凡庸。
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156 囀りや火の色残る弥生土器 山帰来 7
季語と事象の距離感が巧み。
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176 山笑う湯船に丸太の枕かな かずえ 3
語順?
湯舟には丸太の枕山笑ふ
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182 初夏のフランスパンとブランデー えいこ 1
季語にひと工夫を。
ベランダやフランスパンとブランデー
緑陰やフランスパンとブランデー