感想30
149 石庭の石を数ふる御講凪 燈穂 1
御講凪(おかうなぎ)は親鸞忌のころの穏やかな日和、ちょっと面白い。「石」という言葉で畳みかける呼吸。
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151 魚洗ふ指赤くして息白し 風子 2
語順?
白息や指赤くして魚捌く
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153 里山の色を消しゆく秋時雨 小林土璃 3
ちょっと当たり前。
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162 息白し一番列車を待つホーム しげ木し 4
自分に引き付けて詠むと、
息白く一番列車待つてゐる
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164 山茶花や朝日に光る雨雫 松の 1
端正な一句ですが面白味がない。
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165 昼酒を楽しむ余生帰り花 山水 2
生活感のある季語を、「着ぶくれ」とか「どてら」とか。
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169 お日様と遊んで瀬戸のみかん山 みづほ 2
小学生が作ったような俳句。
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171 誰となく夜寒を言ひて屋台酒 たかし 5
演歌のような俳句。