感想28
180 戻らないものの声聴く爆心地 光雲 1
「声聴け」と命令形に。
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182 人の匂ひ街の匂ひも炎暑かな いつせ 2
助詞?
人の匂ひ街の匂ひの炎暑かな
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184 稜線を越えて雲飛ぶ花畑 百合 2
きれいな俳句ですが、どんな風景なのか、イメージが浮かばない。
感想29
185 梅干のはみ出しているにぎり飯 美登里 4
ちょっと当たり前。
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192 踏み切りの音高くなり夏来る 倫子 2
「高くなり」が重い、下五が動詞で終わるときは中七の動詞は要注意。
踏切の音高々と夏来る
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201 炎天や更地に残るブルドーザー 大越恵子 5
77の「炎昼や重機の爪もよこたわり 散歩王子」がちょっと上か。
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202 遠雷や踏切の鐘鳴り止まず 燈穂 1
時候の季語がいい。音と音が打ち消し合う。
三伏の踏切の鐘鳴り止まず
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203 安曇野の瀬音枕に三尺寝 デラシネ 2
吉井勇のエピゴーネン「かにかくに祇園はこひし寝るときも枕のしたを水のながるる」