119　　山百合や釣り人沢を徒わたる　　与志魚　　0　　

　自分を主体に詠んでみたい。

　山女釣這ひつくばつて沢のぼる

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120　　桃剥くやゆっくり生きる老いの意地　　せつこ　　1

　「意地」などと力む必要はない。

　ゆつくりと生きるほかなし桃を剥く

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121　　ひぐらしや人に出会はぬ散歩道　　えいこ　　2

　臼田亜浪ように詠むのも技、「郭公や何処までゆかば人に逢はん」。