感想29
132 一年生きょうの給食はカレー 蓉子 1
ただの報告。
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133 初鰹足にまとわる猫を蹴る バード 2
ちょっと猫がかわいそう?
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156 春愁や靴ひも切れただけのこと 素秋 6
高点句ですが、「春愁」の内容を述べているだけ。「春愁」の内容を説明してはいい句にならない。
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158 頬杖に預ける睡り花樗 黄菜子 4
頬杖にまどろみあづけ花樗
もっといい季語があるはずです。探してみてください。
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161 まほろばの志功を訪ね菜の花忌 里山ゆた 0
意志・願望の俳句に、
まほろばに志功たづねん菜の花忌
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162 母の日やレジ打つ人も母のゐて ゐるす 3
ちょっと当たり前。
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163 眠りつつやや子笑ふや柿若葉 みづほ 4
「眠りつつ子が笑ふ」これがやや陳腐。
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164 テレビ見て夕餉の支度老ひとり 帆里 0
無季。
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165 筍をさらりと描きし俳画かな 鋭次 0
「俳画かな」では点が入らない。
筍をさらりと描きし一句かな
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167 紙風船つけば薬の匂ひして 風子 4
懐かしい富山の薬売り。
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168 手を挙げるだけの挨拶クローバー 秀昭 1
労働に関わる季語を。ちょっと面白い。
手を挙げるだけの挨拶畦を塗る
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172 花冷やすつと引き抜くしつけ糸 和美 5
「お上手」、でもそれだけ。
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173 亀鳴くや浄土への途とほすぎて トンシ 2
近い方が俳句らしい。
十歩ほど歩けば浄土亀が鳴く