なぜ「おぎ虫」なのか
77 おぎ虫にはかつてもらふ吾の余命 しんい 1
「おぎ虫」がよくわかりません。どなたか解説を。
以下は「ある日」さんの解説。
招虫(おぎむし)のことだと思います。調べると尺蛾の幼虫で尺取虫の古名とあり、季寄せ(山本健吉編)では夏の季語になっています。尺取虫は指で尺(長さ)を図るような恰好からこの名がつけられていますので、尺取り虫で測れるような長くない余命と覚悟されているのか、諦観されているのか。しみじみと行く末を見つめている句ではないでしょうか。
「尺取にはかつてもらふ余命かな」
これで充分なのに、なぜわかりにくい「おぎ虫」を使うのか。知識は隠してこそ深みがあるというもの、分かりやすい季語を使えばもっと点が入ったのでは。
