感想30
119 葉桜やいま独り居となりにけり 北天 2
連れをなくしたということか?ちょっとわかりにくい。
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120 児童立ち漕ぐ自転車の立夏かな はるじ 1
言葉をもっと滑らかに、推敲でよくなるのが俳句。
自転車を立ち漕ぐこども夏に入る
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125 春暁の一番電車轟きし とえ 1
この句は物まね「長き長き春暁の貨車なつかしき 加藤楸邨」
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126 流れ上がる奥の畑へと揚羽蝶 さっちん 0
「流れ上がる」が聞きなれない言葉。
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127 広き墓所老鶯近し水を汲む ふみ 0
三段切れ。
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128 辿り着く西行庵へ花疲れ 木下幸 1
「花疲れ」ではあまりにも正直。
西行庵へ息絶え絶えや時鳥
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130 春袷着こなす棋士の礼清し あらた 4
お行儀のよい俳句はつまらない。
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133 新しき土地の友だち踊子草 風子 1
漠然としてつかみどころがない。
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134 牛車曳く童子のつむり懸葵 一喜 0
あたりまえでは?
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136 春潮や海神の声聞こえ来る 信信 0
季語が「春潮」ではだめ、128番と同じ意味。「海神(わたつみ)」と読みます。
遍路径海神の声聞きながら
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137 鳥雲に入るや消へゆく尊徳像 凡士 4
「消えゆく」が正しい。歴史的かな遣いは辞書を見ながら。
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141 五月晴かざす手庇かくれなし 秀昭 1
「かくれなし」でまったく意味不明に。
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145 犬ふぐり避ければ千鳥足のごと 冬菊 1
もっと俳句らしく。
犬ふぐり足の踏み場もなかりけり
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148 ぬか床のつぎ足し五年なばな漬け うらら 0
これも季語がだめ。「ぬか床」俳句もちょっとうんざり。
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158 コーヒーにひとひら落ちて春の庭 ある日 2
下五、普通に「花の塵」でいい。
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163 朝まだき空と植田が照らし合ふ 与志魚 2
「朝まだき」と「照らし合ふ」、矛盾しているのでは?
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164 いずこにかいずれにしてもその時が 途覚絶意 1
具体的なものが一つもなし。
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165 母逝きし日も沈丁の香に忍ぶ 松の 1
「忍ぶ」がおかしい。普通に、
母逝きし日も馥郁と沈丁花
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166 天界に散りゆくごとし花の渦 光枝 1
「散りゆく」がつまらない。
しばらくは天上にあり花の渦
