感想27
101 ラベンダー蒸留の香富田圃場 こゆき 0
言葉を並べただけでは俳句にならない。
ラベンダー蒸留の香に違ひなく
——-
102 雷鳴や姉が弟庇ひ行く 風子 0
「弟が姉庇ひ行く」なら少しはドラマがある。
——-
105 香水の余香に悔いある別れかな 伸泰 1
「余香」と置いて句が分からなくなりました。
香水の香り悔いある別れかな
——-
106 冷房の効かぬ場末のヌードショー 我楽句多 2
「ヌードショー」?死語では?
——-
107 蜩の声は入江を渡りゆく たかし 1
きれいな俳句、ただそれだけ。
——-
129 顔のなきマネキンの着る水着かな しゅう 2
135 サングラスはるかな海をうつしけり しゅう 5
どちらも面白いところを見ています。かなり俳句のうまい人。
——-
149 捩り花ときに記憶のもつれけり 燈穂 2
「ときに」が緩い。
捩り花記憶もつれてゐたりけり
——-
172 家代々学問嫌ひ秋刀魚焼く 和美 2
「学問の嫌いな家系」ぐらいでいい。