感想28
123 飛び交へる蛍の中に入りけり しゅう 1
もっと大げさに、
無尽蔵の蛍のなかへ歩みゆく
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128 爽やかに素足をまとう藺草の香 由紀子 0
「爽やか(秋)」「素足(夏)」「藺草(夏)」、焦点がやや曖昧に。
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133 夏帽をくしゃと丸めて参拝す うつろひ 6
「くしやりと丸め参拝す」がいい。
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143 木漏れ日は神のささやき蜆蝶 柚子 6
きれいな一句。もっといい季語がありそうですが。「夏帽子」とか?
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151 母衣を背に出陣待つや熊谷草 かいこ 0
「熊谷草」を説明しているだけ。
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166 里山の夕焼け色の水田かな 気儘 1
「里山は」がいい。
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171 すれ違ふ男と女余花の街 帆里 2
ただごとです。
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177 梅雨寒や風呂の温度を一度上げ 八郎 0
理屈の俳句。
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179 万緑や大吊橋のど真ん中 えいこ 11
単純な構図。