感想28
124 山茶花や色なき庭を明るうす のび太 0
「山茶花は」と強く言い切りたい。
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127 風呂吹やほろほろほろと崩れたる 燈穂 1
切字を変えて、
風呂吹はほろほろほろと崩れけり
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128 日向ぼこ凡庸にしてつつがなく みづほ 3
「凡庸にして」とへりくだって見せるのが時に嫌味になることもある。
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131 青天に一つ残りし柿赤し 鈴木清 1
「柿赤し」の「赤し」で句が台無しに。
青空に一つが残り冬の柿
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132 熱々のうどんすするや隙間風 和美 1
ちょっと付きすぎ。
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135 蓑虫の糸虹色に夕茜 光枝 0
きれいな一句。
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137 牛食みぬ真冬の小さき陽だまりを 山水 1
凝り過ぎでは?
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140 柿食うや子規の健啖畏るべし 火星 0
面白いのですが、季語がよくない。どんな季語がいいか、というとそれが結構難しいのですが。とにかく食べ物の季語はだめ。
褞袍着て子規の健啖畏るべし
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142 野良猫の声やはらかき寒夜かな リツコ 1
「やはらかき」が怪しい描写。
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145 仏前に庭の冬菊供へたり 岩魚 0
「庭の冬菊」では俳句にならない。ただの報告。
その辺の冬菊供へご仏前
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146 雀らへ雀色して落葉かな いくよ 0
ちょっと面白い。
雀らへ雀の色の枯葉落つ
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147 来る筈の便り届かぬ神無月 伸泰 2
「便り届かず」がいい。面白い。
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153 朝餉には熱めの緑茶今朝の冬 惠啓 1
「今朝の冬」と「熱めのお茶」、あまりにも当たり前。
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158 ものごとはほどほどがよし燗の酒 卯月 3
達観したような俳句は嫌われることもあります。
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162 買ひ物を二つ忘るる小春かな たかし 2
一つではなく「二つ」が面白い。
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175 炬燵には恋といふものありにけり なつ子 3
余りにも直截的。
ぬくぬくと恋やしなへる炬燵かな
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178 身の丈に合ひし暮しや一葉忌 春生 8
これもまた達観したような俳句。
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184 ハチ公とまだ待つてゐる冬帽子 えいこ 12
季語がいい。
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188 病窓を去りかねてゐる枯葉かな リツコ 5
枯葉にも情けがあるような。
