感想30
139 秋遍路床屋の鏡通り過ぎ よしよし 4
「床屋の鏡を過ぎゆける」がいい。
——-
152 侘び寂びは心で見る美吾亦紅 うらら 0
悟ったような句は選句する人にいい印象を与えません。
——-
155 この膝に愛猫のなき月夜かな えいこ 3
「愛猫」の「愛」が俳句をかなり悪くしていることに気づかなければだめです。
この膝に猫のをらざる良夜かな
——-
159 惚けなどはどこ吹く風の茗荷汁 健作 0
理屈の俳句。
——-
162 長病みの母をなだめて夜長かな 笑子 0
「なだめて」が言い過ぎ。
病む母のそのかたはらの夜長かな
——-
164 風立ちぬ そろそろ 電話してみるか 結女 0
漠然としています。もう少し具体的に。季語を入れることも大切。
——-
165 露の世に生まれ死にゆくこの身かな 我楽句多 0
「露」と「死」の取り合わせは一茶にかなわない。「露の世は露の世ながらさりながら」
——-
172 空砲を撃ちたきほどの稲雀 茂樹 3
「撃ちたきほどや」と強く切ってみたい。
——-
173 秋燕帆船の帆を超えゆけり 眞理子 1
「越えゆける」と連体形に。
——-
178 鶏頭の花をにはとり飛び越える みづほ 0
面白いのですが、どこか嘘っぽい。
