感想27
240 然りながら立秋の夜をワンカップ ちえこ 0
接続詞から入る面白い形、「露の世は露の世ながらさりながら 一茶」が思い浮かびます。「立秋の夜」があっていないようです。
然りながら夜学の教師ワンカップ
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243 鎌研ぐと木曽も日暮よ鉦叩 たかし 3
「鎌研ぐと」が面白い置き方、真似てみるのもいい。「飯食ふと」「箸置くと」「稲刈ると」などなど。
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244 砂浜に一歩二歩三歩の秋気かな 気儘 0
字数を合わせてみたい。「秋気」よりも「秋思」を。
砂浜に三歩四歩の秋思かな
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246 炎昼や午後のハンカチ三枚目 伊達由紀子 0
理屈です。
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248 秋風とともに娘の嫁ぎ行き 一生 1
「娘の」が要らない。
爽やかな風と一緒に嫁ぎゆく
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270 百の手が闇をなで行く踊かな 与志魚 13
「百」という数がつまらない。
手のひらで闇をなで行く踊かな
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275 白球を追ふ若人や終戦日 太郎助 0
語順?
若者が白球追ふや終戦日