感想27
201 夫のなき家広々と吊忍 みづほ 6
ちょっと手慣れた俳句。
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205 おい豆腐客が来たぞよ浮いてこい 我楽句多 1
この「浮いてこい」は季語になるのか?
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206 凌霄花昼の闇棲む死者の家 与志魚 0
ちょっと不気味な「凌霄花」。
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209 ステテコや炊ぐ濯ぐも板につき 平光俊明 1
ちょっと面白い。「板につき」は「言いおおせて何かある」。
ステテコや炊ぎて濯ぎ掃き出して
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210 七夕や都会の空に星探す 伊達由紀子 2
理屈でしょうか。なぜ理屈なのか、考えてみてください。
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234 路地裏の古井戸に置く茄子の馬 匡男 1
「置き」と連用形に。
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235 竹の皮散る裏道の散歩かな かいこ 2
「竹の皮」は脱ぐでは?
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265 火蛾となり原爆絵図を抜け出せず いつせ 7
いただいた一句。「火蛾ひとつ」でいいのでは。