感想27
194 初蝶の未だ決まらぬ密吸ふ花 みつぐ 0
理屈でしょうか。
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203 とりどりの面影浮かぶ桜かな しづか 0
芭蕉の「さまざまのこと思い出す桜かな」があって、それで点が入らないのでしょう。
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204 艪の舟と掉さす舟と花吹雪 百合 4
対句の俳句、きれいな一句。やや現実味がとぼしい。
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205 若芝に ひよこ歩きの 一歳半 健 1
「ひよこ歩きや」と強く切って。
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207 渓流の水のふくらみ夏隣 祥風 7
「ふくらみ」が適切かどうか?
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208 長閑さやぴくりともせぬ竿の先 ひろし 2
うまい俳句ですが、どこかで見たような一句。
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214 春の海のたりこっくり舟を漕ぐ 縁矢 0
蕪村の句を下手にいじっているような?
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218 エレベーター乗れば春服まみれなり 色鉛筆 0
「春服まみれ」がよくわからないところ。
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225 茶柱の揺れて蛙の目借時 梅花 7
うまい俳句です。「うまい」からいいというのではありませんが。
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228 居酒屋に腰を落ち着け花の冷 森本哲雄 0
面白いのですが、やや理屈。
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249 水仙の皆同じ向き良き日和 征 0
「よき日より」が余計な言葉。
ことごとく沖に向ひて水仙花
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255 一湾の奥の奥まで春月夜 気儘 4
「一湾の奥の奥」は沖の方?それとも浜の方。ちょっとあいまいです。