感想24
216 背預けたる大樹温みてほのか春 うつろひ 1
雰囲気がありますが、言葉がうまく収まっていない。
大木に背(せな)を預けて春ほのか
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217 拍子木の音遠ざかり寒昴 燈穂 6
「寒柝」という季語をこう詠むこともできます。
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223 髪染めて三つ若やぐ女正月 美緒子 1
季語に工夫を、
髪染めて若やぐこともなづな打
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224 鳩ふたつふくらんでゐる時雨かな 碧女 5
「小春かな」ではなく「時雨かな」としたところが面白い。
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226 不器用な生き方でよしちゃんちゃんこ 恋詩 5
「不器用な生き方でよし」はへりくだっているようで、悟りきったようなところが気になります。
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227 浮き寝鳥夕日の方へ流れをり 河童 4
いただいた一句、余計な力が抜けた一句。「浮き寝鳥」は「浮寝鳥」。
