感想01
1 下戸なれど欠かさず仕込む梅酒かな きこ 1
「なれど」は逆接という文法、俳句にはよく表れます。
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2 吊橋に命あづけん山法師 弥生 5
先月のえいこさんの句に「万緑やここ吊り橋のど真ん中」があって、「命あづけん」などと言い過ぎていない分だけ一日の長があります。
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3 磯風の眩しかりけり黍の花 はるじ 2
「かりけり」が冗長、恋の句にすると、
君に吹く磯風眩し黍の花
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5 海風の仏間に届く梅雨晴れ間 気儘 3
季語は送り仮名「れ」をとって「梅雨晴間」が一般的。
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6 ぎごちなき笛の音色や濃紫陽花 和子 0
紫陽花に「濃」をくっつけて「濃紫陽花」とするのは季語をいたずらにもてあそんでいるような感じがあります。一流といわれる俳人もよく使う「濃紫陽花」ですが、「紫陽花」といういい素材に、わけのわからぬ調味料をあしらって「濃紫陽花」とするのはいかがなものか、というところです。異論があればコメントにお寄せください。
何のために笛を吹いているのか、それが分かるような季語がほしいところです。
笛の音のたどたどしくも夏芝居
