たまには詩でも書こう 1
春を待つ 北側松太
鉛筆を削ってさて
何かを書こうというのではない
カーテンを開けてはみたが
何かを眺めたいわけではない
湯を沸かしてみたものの
珈琲を淹れようとも思わない
新聞を広げても
ぼんやり
妻に声をかけられても
生返事を繰り返すだけ
鉛筆を削って
カーテンを開けて
湯を沸かして
新聞を広げ
生返事を繰り返して
そうして
ただ
ただ
春を待っているだけ

春を待つ 北側松太
鉛筆を削ってさて
何かを書こうというのではない
カーテンを開けてはみたが
何かを眺めたいわけではない
湯を沸かしてみたものの
珈琲を淹れようとも思わない
新聞を広げても
ぼんやり
妻に声をかけられても
生返事を繰り返すだけ
鉛筆を削って
カーテンを開けて
湯を沸かして
新聞を広げ
生返事を繰り返して
そうして
ただ
ただ
春を待っているだけ