今回のトップは卯月さんでした。得点は11点。
お湯の沸く他は音なし冬障子 卯月
静まり返った冬の一日、「冬障子」という季語が気になるところ。普通なら「白障子」。
ほかによかったのは
デラシネさん なつ子さん ひろ志さん まさよさん みづほさん 郁文さん 鋭次さん 火星さん 気儘さん 宮内和彦さん 二石さん 風子さん 凡士さん 名負人さん 与志魚さん 良仙さん
選句結果は上の「選句結果」をクリックしてください。
感想はあとでアップします。間違いなどは「お問合せ」からご連絡ください。

今回のトップは卯月さんでした。得点は11点。
お湯の沸く他は音なし冬障子 卯月
静まり返った冬の一日、「冬障子」という季語が気になるところ。普通なら「白障子」。
ほかによかったのは
デラシネさん なつ子さん ひろ志さん まさよさん みづほさん 郁文さん 鋭次さん 火星さん 気儘さん 宮内和彦さん 二石さん 風子さん 凡士さん 名負人さん 与志魚さん 良仙さん
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124 山茶花や色なき庭を明るうす のび太 0
「山茶花は」と強く言い切りたい。
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127 風呂吹やほろほろほろと崩れたる 燈穂 1
切字を変えて、
風呂吹はほろほろほろと崩れけり
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128 日向ぼこ凡庸にしてつつがなく みづほ 3
「凡庸にして」とへりくだって見せるのが時に嫌味になることもある。
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131 青天に一つ残りし柿赤し 鈴木清 1
「柿赤し」の「赤し」で句が台無しに。
青空に一つが残り冬の柿
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132 熱々のうどんすするや隙間風 和美 1
ちょっと付きすぎ。
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135 蓑虫の糸虹色に夕茜 光枝 0
きれいな一句。
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137 牛食みぬ真冬の小さき陽だまりを 山水 1
凝り過ぎでは?
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140 柿食うや子規の健啖畏るべし 火星 0
面白いのですが、季語がよくない。どんな季語がいいか、というとそれが結構難しいのですが。とにかく食べ物の季語はだめ。
褞袍着て子規の健啖畏るべし
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142 野良猫の声やはらかき寒夜かな リツコ 1
「やはらかき」が怪しい描写。
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145 仏前に庭の冬菊供へたり 岩魚 0
「庭の冬菊」では俳句にならない。ただの報告。
その辺の冬菊供へご仏前
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146 雀らへ雀色して落葉かな いくよ 0
ちょっと面白い。
雀らへ雀の色の枯葉落つ
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147 来る筈の便り届かぬ神無月 伸泰 2
「便り届かず」がいい。面白い。
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153 朝餉には熱めの緑茶今朝の冬 惠啓 1
「今朝の冬」と「熱めのお茶」、あまりにも当たり前。
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158 ものごとはほどほどがよし燗の酒 卯月 3
達観したような俳句は嫌われることもあります。
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162 買ひ物を二つ忘るる小春かな たかし 2
一つではなく「二つ」が面白い。
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175 炬燵には恋といふものありにけり なつ子 3
余りにも直截的。
ぬくぬくと恋やしなへる炬燵かな
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178 身の丈に合ひし暮しや一葉忌 春生 8
これもまた達観したような俳句。
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184 ハチ公とまだ待つてゐる冬帽子 えいこ 12
季語がいい。
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188 病窓を去りかねてゐる枯葉かな リツコ 5
枯葉にも情けがあるような。
117 日だまりに命溜むるや冬の蜻蛉 ふさこ 0
「小春日や石をかみゐる赤とんぼ 村上鬼城」に敵わない。
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118 ストーブに寄る落選の事務所かな 燈穂 4
ちょっと面白い。
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119 久々に友と出会ひて冬ぬくし 喜遊 0
ほとんどただごと?
112 言い負けてきのうが脱げぬ冬の朝 名負人 2
「脱げぬ」という一語があれば、そこにこだわった季語を。
言ひ負けてきのふがぬげずインバネス
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114 なるやうになるさ枯野も道はある 光枝 3
食べ物の季語がいい。
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116 日向ぼこ昭和の話多かりき 風来 3
昭和の話が具体的になるといい。
大鵬の話などして日向ぼこ
107 白きヴィラすつぽり容れて蔦紅葉 素秋 0
「容れて」がちょっと違う。
白きヴィラすつぽり包み蔦紅葉
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108 冬立つや君と僕との静電気 一鷹 1
ちょっと面白い。
君と抱きあうて真冬の静電気
「静電気」という季語ができてもいいのかもしれません。
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111 手袋をくるりとまるめ指人形 帆里 1
軽いタッチの一句。
102 紫の空に明星冬木立 風子 2
夕方の明星でしょうか、ちょっと奇麗すぎる俳句。
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103 曇り日のひかりあつめて石蕗の花 ひろ志 3
「あはあはと光集めて」でいい。
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104 高く釣られ夕日に光る秋サヨリ 換竿 0
春の句にした方がずっといい。
高く釣られ夕日に光るさよりかな
99 蓑虫や落とし物めく枝の先 小石 0
「忘れ物めく」がいい。
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100 枯葉舞う野道の先に夕日あり 伊達由紀 0
語順。
道先に大きな夕日枯葉舞ふ
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101 朴落葉カタンカタンと転がりて のりさん 0
オノマトペ、不適切。
92 桜鍋渋い役者の名を忘れ 野夫 2
せりふの形にするのも手段、
あの役者名は何だつけ桜鍋
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97 霜柱朝日清らに差しにけり 与志魚 0
朝日が霜柱に差したという句なら少しも面白くない。朝日が一体どこに差すのか、そこが分かれ目、
霜柱朝日のさせる仁王門
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98 団栗や坂を転がり逃げにけり 矢野敬和 0
童話の世界。
87 身ほとりに酒とリモコン冬ごもり えいこ 1
現代人らしい冬ごもり。
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88 寂庵や笑顔の法話雪あかり まさよ 3
切りどころが間違っています。
寂庵の笑顔の法話雪あかり
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91 トロ箱をはみ出す河豚の脹れ面 凡士 6
「脹れ面」まで言ってはだめ。
トロ箱をはみ出す河豚や面がまへ
82 寒禽の声一つ無き今朝の森 かいこ 2
「今朝の森」がただの説明。
余呉の湖寒禽の声一つなく
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83 ゆつくりと土を休める刈田かな 森本哲雄 0
理屈では?
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84 君逝くのまさかの葉書冬立つ日 我楽句多 1
もう少し工夫を、
今朝冬の風に届きし悲報かな
76 飼い猫の小鈴響くや日短か よしよし 1
「飼い」、要らない。
猫の鈴ちりんと鳴つて日短か
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78 三島忌や雨に昏れゆく金閣寺 我楽句多 3
「三島忌」と「金閣寺」、手品の種が丸見えというところ。
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79 ガス灯の揺らぐ運河や秋の暮 ひろし 4
「秋の暮」がややつまらない。
ガス灯の揺らぐ運河を初しぐれ
72 古き家を守る人居り花八つ手 笑子 2
「古き家を守る人居り」はただの報告。
三百年の屋敷を守り煤払ふ
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73 一時の至福ありけり日向ぼこ うらら 0
「一時の至福」を具体的に。
一時は魂が抜け日向ぼこ
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74 曼荼羅や己が心の冬銀河 眞理子 1
「曼荼羅」と「冬銀河」の取り合わせがやや唐突。
67 明日はないと蒲団に入るしあわせ 孫悟空 0
「明日はない」がよくわからないところ。
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68 客寄せのだみ声ひびく年の市 うらら 1
やや常識か。
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71 神の旅ときどき古地図広げては 柚子 3
神様が地図を広げるのでしょうか。ちょっと曖昧。
63 誘い合いのたりのたりの神の旅 信信 1
誰と誰が誘い合うのか?漠然としています。
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65 凩や残る一葉をひつさらひ 風子 3
凩は、と上五を置いて、下五は「さらひけり」
凩は残る一葉をさらひけり
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66 色失せし記憶積もれり枯葉道 小石 0
「色失せし記憶」?やや漠然。
60 一羽づつブイにかもめの日向ぼこ ひろ志 4
「ブイにかもめや」と強く切りたい。現句はかもめの日向ぼこ、強く切ると、日向ぼこをしているのは人間で、日向ぼこの人がかもめを見ている、という句になります。
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61 木枯らしの去りて青空残しけり かしゅう 3
ちょっと面白い。星空が残った方がもっといい。
木枯は去りて星空残りけり
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62 E電のガードの下のおでんかな みづほ 0
電車が過ぎるたびに揺れている。
56 鯛焼を購ひてお釣りも温きこと 喜遊 3
「購ひて」などと複雑な言葉は避けて、普通に「買うて」でいい。
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57 鋤焼や甘過ぎるとか足らぬとか 柚子 0
「足らぬ」がよくわかりません。
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58 稲雀伸びて縮みて丘を越ゆ 茂樹 0
やはり「雀の群」と言わないと意味不明になってしまう。
雀の群伸びて縮みて豊の秋
51 交番の赤灯冴ゆる真夜の町 凡士 1
「真夜の町」が緩い。むしろ春の句にして、
交番の赤色灯の冴え返る
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52 大岳の陰を取り込む冬の暮 八郎 2
季語がつまらない。
大岳の陰を取り込み紙を漉く
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53 いっせいに起き走り出す落葉かな なつ子 0
「起き」がおかしな言葉。
いつせいに立つて吹き飛ぶ落葉かな
47 飛び乗りのバスに席得て十二月 かずえ 6
「バスに席得る師走かな」がいい。
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48 外仕事落ち葉の混ざる鉋くず 秋ひろ 2
上五、「掃き寄せて」がいい。
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49 抜歯後の頬にやさしき小春凪 美登里 1
上五、「抜歯して」がいい。
43 寛容の形にまるく冬の山 斉藤 徹 1
切れを変えて、
寛容の形か丸き冬の山
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44 仲人の破顔一笑神無月 岡田 絮 0
「神無月」が唐突な感じ。
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45 万華鏡内と裏腹山眠る 鋭次 0
万華鏡は色とりどり、冬の山はモノクロ、それが裏腹ということでしょうか?ちょっとわかりにくい。
39 叡山も朱に染め上げて暮の秋 たかひろ 2
やや当たり前。
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40 老い猫に縁側日和たまはりぬ 和美 0
「縁側日和」が面白い。
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42 退屈の一日は大事古暦 いくよ 0
食べ物の季語を、「蕪汁」とか。
退屈な日々とて大事蕪汁