104 人生もあつという間の春の雪 なつ子 1
「あつといふ間や」と強く切る。
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110 山葵田や水車はひかり廻しつつ しんい 5
木下夕爾の句に酷似「水ぐるまひかりやまずよ蕗の薹」
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113 蝶一頭川のめざめをたしかむる 丈子 2
蝶の数え方は正しいのですが、「蝶ひとつ」のほうがいい。

104 人生もあつという間の春の雪 なつ子 1
「あつといふ間や」と強く切る。
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110 山葵田や水車はひかり廻しつつ しんい 5
木下夕爾の句に酷似「水ぐるまひかりやまずよ蕗の薹」
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113 蝶一頭川のめざめをたしかむる 丈子 2
蝶の数え方は正しいのですが、「蝶ひとつ」のほうがいい。
99 群れ咲くも独立独歩や牡丹百合 野夫 0
「独立独歩」が固くるしい。「牡丹百合」も「チューリップ」で充分。
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101 待ち人はまだ来ぬようで梅探る 新月 0
もうちょっとすっきり。
連れはまだ姿見せねど梅探る
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103 寒明けておやじ戻るや二八蕎麦 横坂 泰 3
屋台の蕎麦屋でしょうか?やや時代錯誤。
94 涙拭き見上げし梅の紅さかな 夏雨 0
何の涙?そこが大切、「梅の紅」は何にでも置き換えられる。
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95 あかぎれや妻に介護の歴史有 信信 2
「介護の歴史」はあまりにも固い表現。
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97 竹林の陽矢さすところ蕗の薹 ふみ 0
「陽」は「日」の表記がいい。「陽」と書くと一目で初心者と分かります。
竹林の日差しにひとつ蕗の薹
90 番付の不運はあれど春一番 剥落 1
意味不明です。春一番は風のこと。
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91 総出とは籠いつぱいのつくしんぼ 秀昭 0
「総出」が意味不明。
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93 憂きことは暫し忘れて野に遊ぶ 惠啓 2
常識です。
81 香り立つ玉子纏ひし蟹雑炊 八郎 1
玉子が香り立つ、というのはやや無理か。
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84 十坪の菜園なれど鍬始め 素夢 3
十坪で畳18枚、けっこう広いのでは?三坪くらいがいい。
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89 我思ふ故に我あり春うれひ いつせ 1
あまりにも安易な引用、本歌取りにもなっていない。
77 草餅の不揃ひ詫びて出されけり 茂樹 6
「不揃ひ詫びてゐたりけり」の方が簡潔。
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78 古時計ポォーンと鳴りて日の永き えいりょ 2
語順?
永き日をぼおんと鳴るや古時計
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79 まんさくや異国の童の縮れつ毛 風太郎 2
見立ての俳句、やや強引です。
70 おこしやす部屋いっぱいに春の風 凡人雲 5
「いっぱい」が適切かどうか?風は溜まるようなものではありません。
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71 風光るきらめく海や鳶の笛 郁文 0
「光る」「きらめく」がうるさい。
うららかに海きらめくや鳶の笛
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75 これよりは演習場や土筆摘 ひろ志 1
ちょっと面白い。
自衛隊演習場で土筆摘む
66 廃校の料理教室山笑ふ せつこ 1
「廃校で」でしょうか。
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67 春光や魚むれおりし船溜 松の 0
季語?
のどやかに魚群れゐるや船溜
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69 服縫い目幾つほつれや春寒し 無有 0
三段切れ。
63 段ボール眠る子猫の秘密基地 郁文 4
「段ボール」と「子猫」の取り合わせ、新鮮味がありません。
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64 独り者酒の相手に寒鴉 凡人雲 1
上五字余りに、
一人者の酒の相手や寒鴉
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65 土手を行く電車は遅く山笑ふ 北天 1
「電車のろのろ」がいい。
57 名前つけられぼこぼこに雪だるま 二石 0
いろいろ言いすぎ。
その胸に名前をつけて雪だるま
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58 卒業のカプセルいづこ犬ふぐり けん桜 3
季語?「地虫出る」くらいがいい。
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59 紅椿白き肌知る旅の宿 ある日 1
ちょっと稚拙な歌謡曲というところ。
54 待春や無人ゴールに蹴るボール 荒一葉 6
中七下五にひと工夫を、
春待つやひとりボールを蹴りながら
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55 春の雪淡い思い出懐かしみ 夏雨 0
「淡い思い出」がひとりよがり、読むほうは何のことかさっぱりわからない。
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56 我が妻の機嫌三寒四温かな 燈穂 2
ちょっと破調になるのですが、対句を駆使するのなら、
妻の機嫌不機嫌三寒四温かな
50 春の陽を小窓に落とし猫の昼 あけび 4
「春の日」と表記したい。
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52 探梅の行きつく先に伊豆の海 ひろし 3
「伊豆の海」では面白くない。
探梅の行きつく先や立ち飲み屋
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53 もてるだけどうぞどうぞと蜜柑かな 新月 2
下五「蜜柑かな」が重い。
好きなだけ採つてゆきなと蜜柑山
47 雲水の青き頭を涅槃西風 ヨシ 3
雲水は普通「網代笠」をかぶっているので頭は見えない。
尼さまの青きつむりを涅槃西風
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48 走り来る友の笑顔や息白し かずえ 1
俳句にするほどの事柄かどうか?
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49 わらわらと子ら走り来る蕗の薹 斉藤 徹 3
「蕗の薹」では子ども喜ばない。
わらわらと子ら走らせて石鹸玉
43 春の土手ぼこぼこぼこと土竜塚 まさよ 1
もうちょっとすっきり。
土竜ゐて土手でこぼこや春の風
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45 くくたちや畑の孤島が出来上がり いきか 1
見立ての俳句、やや強引。
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46 山焼の焦げし大地の香りかな 海風 0
上五「山焼いて」、ちょっと当たり前。
38 盆梅と云へど見上げる丈を持ち 風来 5
最後の「持ち」で句に締まりがなくなりました。
盆梅と云へど見上げるほどの丈
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40 鶏鳴の遠くに雪の落つる音 トンシ 2
上五「鶏鳴や」
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42 老漁師ともに乗せたし春の風 気儘 0
「とも」は漢字にしないと何のことか分からなくなる。
33 わだつみに戻りゆく雨二月尽 くらっ太 0
海に戻ってゆく雨、ここが意味不明。
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35 しがらきの狸に降るや春の塵 和美 2
黄砂や杉花粉に汚れたしがらき焼きの狸。
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36 雪間見ゆホームへ列車来る案内 はるじ 1
焦点が定まらない。
30 ひとごとと思へぬ話春の雪 帆里 1
どんな「話」か、具体的に。具体的に言い切れないようなら、そんな俳句はさっさと捨てる。
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31 鍬を研ぐ音軽やかに水温む 健作 8
「水温む」という季語、ちょっとつきすぎ。季語の斡旋に苦労するというのも俳句の大きな楽しみ。
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32 パソコンにウィルス居座る春の宵 望天 1
下五「朧かな」くらいか。
27 拙速に思うことあり遠桜 丈子 0
「拙速に思うこと」ここを具体的に詠まないと句にならない。
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28 春寒し話止まらぬ理髪客 二石 1
季語?むしろ「あたたかや」くらいか。
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29 白浪に触れで消えゆく春の雪 けん桜 0
「白浪に触れずはかなや」
23 窓際に寄りて暫しの日向ぼこ 杉山駄芭 0
会社での「日向ぼこ」?それが分かるように。
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24 空耳にあらずしっかと初音かな 鋭次 2
「初音あり」の方が力強い。
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26 春の夜の灯火親しむ窓のいろ あけび 0
「灯火親しむ」は秋の大きな季語、それが分かっているのならちょっと乱暴。
19 理不尽の多きこの世や豆を打つ ウサウサ 2
「理不尽の多きこの世」当たり前すぎてつまらない。
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20 どどどどと水が走つて山笑ふ みづほ 4
勢いのある「山笑ふ」
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22 ほろ酔ひの頬へふはりと春の雪 えいこ 3
「ほろ酔ひの頬へふんはり」がいい。「と」の一字が俳句の勢いを鈍らせます。