45 天高しブラスバンドの大合奏 矢野敬和 0
動詞を入れてみたい。
天高くブラスバンドが始まりぬ
天高くブラスバンドが始まつた
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48 人住まぬ家の温もり石蕗の花 とおる 2
ちょっと嘘っぽい。
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49 浜風の流れるままに冬の蝶 気儘 2
中七「流れるままや」と切りたい。

45 天高しブラスバンドの大合奏 矢野敬和 0
動詞を入れてみたい。
天高くブラスバンドが始まりぬ
天高くブラスバンドが始まつた
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48 人住まぬ家の温もり石蕗の花 とおる 2
ちょっと嘘っぽい。
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49 浜風の流れるままに冬の蝶 気儘 2
中七「流れるままや」と切りたい。
42 どよめきが空まで届く冬競馬 幹子 5
「空」よりも「雲」がいい。
どよめきが雲を震はせ冬競馬
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43 熊飢えて枯野を越へて人里に 凡人 0
下五「来たりけり」がいい。ちょっと面白い。
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44 口論の果ての凩聞いてをり トンシ 4
面白いのですが「聞いてをり」で興ざめ。
口論の果て凩を歩みゆく
33 神楽坂寄席の帰りの桜鍋 信信 1
「すき焼や浄瑠璃をみて泣いてきて 長谷川櫂」のように推敲してみたい。
芝浜の噺に泣いて桜鍋
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35 ゴール差す光る馬体や息白し 幹子 1
ごちゃごちゃ。
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39 バス停の列に並びて息白し 杉山駄芭 3
あっさりした味わい、俳句はこれで充分。
28 鉢に水注して浸み込む冬麗 あけび 1
「鉢植」とはっきり言わないと意味不明。
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30 切れさうな記憶を紡ぐ日向ぼこ 岡田 絮 6
「記憶紡ぐや」がいい。「切れさうな記憶」がよくわからないところ。物忘れが多くなったということか?
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32 画仙紙の墨のかすれや冬に入る ひろし 7
個人的な好みからいえば「冬深く」がいい。
画仙紙の墨のかすれも冬深く
20 妻は留守二日続きのおでん鍋 卯月 4
中七に切れを入れてみたい。草田男の句にちょっと似ている「妻二タ夜あらず二タ夜の天の川」
妻居らず二日続きよおでん鍋
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22 脱穀の籾を確かむ素手の皺 素風 7
「籾確かむや」がいい。
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25 母若き頃の矢絣冬の菊 百合 2
「矢絣」?明治の人でしょうか。
16 切りそろえ重ねて綴じて古暦 美登里 0
用途を明確に。
句帖にと切つて重ねて古暦
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17 芒原影絵を残し日の沈む ウサウサ 1
語順?
夕暮の影絵を残し芒原
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19 冬日さす畝に鍬寝せ小昼時 柚子 2
語順?
小昼どき冬日の畝に鍬寝かせ
12 軒下のドレドレドレミ吊し柿 由木夫 3
万太郎の「竹馬やいろはにほへとちりぢりに」を意識したのかもしれません。「軒下の」がつまらない。富士山を覗き見るように推敲すると、
富士山をドレドレドレミ吊し柿
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14 決断の手は丹田にちゃんちゃんこ 茂樹 0
何の決断か?そこがあいまいでは消化不良。
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15 渋柿も熟れて堆朱の色と艶 鋭次 0
「堆朱」は漆、おいしそうではありません。
9 点滴の一粒に透けて冬茜 英華 4
面白いのですが、「一粒」がトリビアリズム。
点滴の袋を透けて冬茜
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10 断捨離の着物広がる小春かな 喜太郎 1
断捨離の着物広げる小春かな
一字の違いで俳句はがらりと変わります。
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11 病室の四人四様冬の雷 帆里 3
ちょっと面白いのですが「冬の雷」がつまらない。
病室の四人四様大晦日
4 着ぶくれて袖触れ合ふも他生の縁 なつ子 0
「成語」を拝借してはだめ。
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5 冬うらら妻の老眼借りしまま 秀昭 1
ちょっと面白い。語順?
冬うらら妻から借りる老眼鏡
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6 寒晴やきゆつきゆつきゆつと窓拭いて みづほ 3
速度感のある俳句。
1 大熊手過ぎたる街のがらんどう 秀昭 1
「がらんどう」が意味不明。
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2 何となく雪の重たき奥越後 風子 0
「何となく」かいい加減な言葉、この上五を苦労するところが俳句の面白さでもあります。
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3 少年の立ちこぎ行くや街小春 北天 1
「自転車」という言葉が必要では?
今回、選句していない人は9人でした。
いつせさん かいこさん 郁文さん 火宅さん 岩魚さん 牛島火宅さん 寺本雅子さん 仙郷さん 与志魚さん
来月から選句しない人の作品は選句者名を含めて抹消いたします。
今回のトップは13点。今回はいい作品が多くありました。コメントするのが楽しみです。
冬凪や文鎮のごと島ひとつ あつこ
季語は「冬凪」でもいいのですが、新年のめでたいものを選んでみたいところです。ただし「初凪」ではない何か。
ほかによかったのは
いつせさん ひろしさん ヨシさん 英華さん 岡田 絮さん 幹子さん 荒一葉さん 山水さん 森本哲雄さん 素風さん 燈穂さん 北天さん 惠啓さん 鋭次さん
選句結果は上の「選句結果」をクリックしてください。
感想はあとでアップします。間違いなどは「お問合せ」からご連絡ください。
148 青葉城殿様ばつた跳びにけり ウサウサ 0
上五を字余りにして「青葉城へ」。
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150 風のままに角曲がりゆく枯葉かな 北天 2
「風」はない方がいい。
その辺の角曲がりゆく枯葉かな
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151 虫の音やピアニッシモで始まりぬ 矢野敬和 0
上五「虫の音は」がいい。
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153 柿たわわ獲る人もなく空にあり 仙郷 1
この種の俳句は山ほどあります。
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154 マスカットひと粒ほどや恋ごころ みづほ 1
ちょっと面白い。
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164 高みより物言ふ鴉秋遍路 岩魚 2
季語を考えたい。
高みより物言ふ鴉そぞろ寒
140 長き夜やルーペ片手の時刻表 昱耶 4
普通なら「ルーペ片手に時刻表」
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141 古書市に秋の夕日をめくる音 苦茶 4
「夕日をめくる」が技ですが「音」が邪魔。
古書市で秋の夕日をめくりけり
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142 水澄みて逃げようもなき別れかな ある日 0
どんな別れか。そこが肝心。
133 灯火親し心平らに写経かな なつ子 0
悟ったような俳句がつまらない。もっと人間くさく。
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136 モノクロのアルバムあけん夜長かな ふみ 1
「アルバム開く夜長かな」、「未来・願望」の句にする必要はない。
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137 破れ窓に映る雲あり秋深し なつ子 1
「破れ窓」が句を分からなくしています。
126 素つぴんの月に乾杯ありがたう 岡田 絮 1
対句を駆使して、
素つぴんの月素つぴんの妻と酌む
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128 自転車や抜きつ抜かれつ虫の声 八郎 1
「秋の風」とか「天高し」とか気持ちのいい季語を据えるところ。
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132 松手入れ松の梢にかたるごと ひであき 0
「かたるごと」ではなく「かたりつつ」
121 蔓だけになり朝顔の鉢二列 ひろ志 0
朝顔も紅葉するようです。
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122 鍬の柄の手擦れの艶やいわし雲 原 洋一 13
最高点でした。ちょっとごちゃごちゃした感じ。
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124 空腹で食べる美味さや運動会 森本哲雄 0
あまりにも当たり前。
115 爽やかや富士を遠見に握り飯 八郎 2
形のすっきりとした俳句。「富士をはるかに」でいい。
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116 稲妻に踊る骸骨能舞台 立野音思 0
意味不明です。
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117 蟷螂の手招きするや墓碑の上 岡田 絮 3
下五「墓の上」でいい。
110 坂少し降りて茶店や薄紅葉 風子 0
余りにもおとなしい俳句。
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111 色変えぬ松や師範の硯箱 新月 1
「硯箱」がどうなのか?このままでは舌足らず。
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113 小春日や砂浴ぶ雀チュンと鳴き 光雲 0
「チュンと鳴き」が蛇足。
雀らが砂浴びてゐる小春かな
102 さらさらと砂時計ほどの秋思かな 野夫 3
語順?
砂時計さらさら落つる秋思かな
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105 夕映えにうすく染まるや蕎麦の花 松の 2
淡々と夕日に染まり蕎麦の花
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109 不器用な夫が器用に林檎剥く 惠啓 2
好きなことだけは器用にできる。ちょっと面白い。
98 梵字ただ一字の墓や雁渡 燈穂 3
「雁渡」は風のこと、もっといい季語がありそうです。
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99 行儀よくさんまの骨の皿の隅 喜太郎 1
「行儀よく」が面白い。「さんまの骨や」と中七は切る。
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101 吟行の駅から駅へ草の花 とおる 2
「吟行は駅から駅へ」がいい。