102 炎天へ人形の出る時計かな 百合 7
季語をうまく使いこなした一句。(基本は季語にさわらずに詠む)
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103 友垣の快癒を願う芒種かな かいこ 1
季語はなんにでも変わる一句、つまりただごとです。
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108 夕立の礫に一瞬土煙り 三太 0
普通に詠めばそれなりの一句。
土煙上げて夕立走りくる

102 炎天へ人形の出る時計かな 百合 7
季語をうまく使いこなした一句。(基本は季語にさわらずに詠む)
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103 友垣の快癒を願う芒種かな かいこ 1
季語はなんにでも変わる一句、つまりただごとです。
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108 夕立の礫に一瞬土煙り 三太 0
普通に詠めばそれなりの一句。
土煙上げて夕立走りくる
98 浮草の下に隠れて待つ時効 苦茶 1
暗喩の俳句ですが、意味不明。
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99 断捨離や大の字に寝る夏座敷 哲雄 4
上五の「断捨離や」が大胆な切り込み、「昼寝」という季語が見え隠れします。雰囲気のある一句。
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100 遠ざかる夜間飛行の灯は涼し 光雲 0
上五「涼しさや」と置いてみたい。
涼しさや夜間飛行の灯の遠く
91 地上の空映す代田の広き空 円由 0
意味不明。
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92 ほととぎす木曽路に多き切り通し 気儘 3
動詞のない俳句は、上五を「○○や」と強く切るか、動詞のある季語を使いたいところ。リズム感の問題です。
老鶯や木曽路に多き切り通し
朴咲いて木曽路に多き切り通し
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96 オーデイブル聴きつつすする冷そうめん 鋭次 2
「すすり」と連用形に、少し「間」が生まれます。
86 糸とんぼ藻にからまれて鯉の口 凡士 0
「糸とんぼ」と「鯉」、どちらか一つに。
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88 芍薬や白のジーンズ選びけり 渓二 1
「芍薬」が唐突な季語。
ジーンズは白を選びて夏に入る
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90 ラベンダー摘んでやさしき風の中 えいこ 1
「やさしき風の中」が安易な描写。
83 麦香煎探し寺町商店街 風子 0
懐かしい麦香煎。
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84 出られない仮設住宅草を引く 哲雄 5
語順?
草引くや仮設住宅出られずに
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85 青梅雨の苔に沁みいる西芳寺 癒香 1
ちょっと面白い。語順?
苔寺や苔に染み入る梅雨の雨
78 モネ来たる桜実となる美術館 野の花 0
上五「モネ展の」でいい。
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79 老犬と日陰さがすや立葵 章子 1
「立葵」が蛇足のような季語。
老犬と日陰探してさまよへる
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80 夏帽子かぶりて旅の人となり 杉山駄芭 1
すっきりした一句。下五を連用形で流しているのもいい。(ただし、すべて連用形がいいというのではなく、句によっては終止形で締めなければならない場合もある)
73 哀れとは掬つてもらへぬ金魚かな 凡士 0
語順?
掬つてはもらへぬ金魚哀れなる
——
75 水墨画広げておりぬ夏座敷 まさよ 2
ただの報告。
水墨の墨のかをりを夏座敷
——
77 植田道落暉に焼ける雲一片 ウサウサ 1
わざわざ複雑な言い回しにしています。
雲一片落暉に焼ける植田かな
70 噴水に虹生まれた猫の名が決まる 苦茶 0
「猫の名が決まる」は唐突。
——
71 グーの中蛍ほんのり動きおり わさこ 3
蛍が潰れてしまうのでは?
——
72 水泳の六尺兵児や昭和の児 三太 0
意味不明。
66 寺の昼風鈴ふたつ語りだす 与志魚 4
「語りだす」と気取ってみても、内容はただの報告。
——
67 谷川を渡るがごとき驟雨かな まさよ 3
「ごとき」の直喩が緩い。
轟々と谷を渡れる驟雨かな
——
68 浜茄子や褪せることなき海の青 喜太郎 0
赤と青の補色関係、意図が見え見えです。
51 紫陽花の溢れし角の塀の家 わさこ 1
ただごとです。
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56 昼寝の子髪が額に貼りついて たかし 1
よくあるパターン。
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64 河童忌や机上の乱れ昨夜のまま 黄菜子 3
この句会ではめずらしい忌日の俳句。「昨夜」は「よべ」と読みます。
47 椅子足して話の弾む夏炉かな あつこ 5
「椅子足して」がちょっと洒落た描写。
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49 いつ見ても孤独の世界かたつむり 翔風 4
孤独を楽しんでいるかのようなかたつむり。
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50 本当の気持ちが言えぬ蛍の夜 右鉛 1
下五「蛍かな」と置いてみたい。
本当の思ひの言へぬ蛍かな
44 来し方や味の変わらぬところてん 翔風 1
「来し方や」と打って出た割には尻すぼみ。
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45 紅ぼかし陽を零したる合歓の花 彩香 4
「紅ぼかし」で焦点がぼけます。
ほのぼのと朝日こぼすや合歓の花
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46 くるくると傘を回して虹二重 和美 1
綺麗な俳句ですが内容は希薄。
40 菩薩像目先指先風薫 とおる 1
意味不明。
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41 葉の上の影をたたんで夏の蝶 あけび 7
「影をたたんで」が工夫の描写。
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42 桜桃や甘噛みとなり種ふたつ 花埜 0
「甘噛みとなり」がよく分からない描写。
37 三津浜の船頭に振る夏帽子 山女 0
「三津浜」という地名が効いているかどうか?
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38 手を振つて子は噴水の向こうから ひろし 5
語順が不自然。
噴水の向かうで手を振る子どもかな
字余りを恐れない。
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39 兄ちやんと言へど敵なり水鉄砲 荒一葉 6
やや常識。
30 余生とは云えど忙しや梅雨晴間 惠啓 1
面白い。食べ物の季語を。
余生とは云えど忙しや冷さうめん
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34 亡き夫(つま)の友の語らふ新樹光 なつ子 0
「つま」のルビは不要、ほとんどの人は正確に読めます。「新樹光」という季語が重い。ならばどう置くか?
亡き夫の友と語らふ新樹かな
亡き夫の友と語りて涼しけれ
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35 蚊帳吊りて風集めたし車中泊 ようすけ 0
車のなかに蚊帳を吊るということか?ちょっと分かりにくい。
27 残生はリスクの回避そのひぐさ しんい 0
意味不明、しんいさんらしくない。
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28 散髪のあとの薫風澄みし空 矢野敬和 1
薫風に触れない。(季語にさわらないように詠む)
散髪のあとの大空風薫る
——
29 梅雨晴間ターフに響くファンファーレ 幹子 0
飲み物の季語がいい。
ビール飲みターフに響くファンファーレ
24 釣り上げしざりがにの見た青田面 小林土璃 1
季語と事象を関連させない。
ざりがにを釣り上げてゐる青田かな
——
25 表札の一つカタカナ守宮這ふ あらた 2
「一つカタカナ」が分かりにくい。
表札のカタカナ文字を守宮這ふ
——
26 叱られて君一瞬の含羞草 大越恵子 0
暗喩の俳句ですが、ちょっと底が浅い。試みはおもしろい。
21 夏帽を千切れんばかり島の波止 あらた 4
4点入っていますが、意味不明。
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22 八十路過ぎ何やら寂し夏至の夜 鈴木清 0
愚痴っぽい俳句、もっと前向きに。
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23 空蝉や両手合わせて南無阿弥陀 岡田 絮 2
ちょっと悪乗り。
15 夕立や思ひがけなき人と逢ひ 立野音思 5
どんな季語にも置き換わりそう、つまり内容はただごと。
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18 首振れぬ路面電車の扇風機 梗舟 2
上五「首振らず」がいい。
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20 やんちゃ連 畳に涼風 雑魚寝する 紫耀子 0
俳句にスペースを入れると、すぐに初心者と分かってしまいます。俳句の形としては、
涼風や畳に雑魚寝のやんちや連
11 梅雨茸や派手な傘差し雨を待つ 大越恵子 1
見立ての俳句ですが、あまりにも単純。
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12 離れ屋を壊す槌音松の芯 デラシネ 3
季語の選択に苦労してみたい。
風死して離れを壊す槌の音
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14 ノートから蛾のこぼれたる無人駅 山水 4
無人駅に置いてある雑記帳