45 あれを捨て身軽になりし年はじめ 素夢 0
阪神の「あれ」でしょうか。それにしても意味不明。
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48 切干はからから縮み雲走る 風子 5
切干が縮むのは当たり前。
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51 数へ日や足りる足らぬと持病薬 凡人 5
休診の続く年末年始、薬の数が気になります。
45 あれを捨て身軽になりし年はじめ 素夢 0
阪神の「あれ」でしょうか。それにしても意味不明。
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48 切干はからから縮み雲走る 風子 5
切干が縮むのは当たり前。
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51 数へ日や足りる足らぬと持病薬 凡人 5
休診の続く年末年始、薬の数が気になります。
41 千の川越へて酌みたや年の酒 野夫 0
「越えて」が正しい。句は意味不明。
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43 新藁の中でカサカサかくれんぼ 英華 0
オノマトペの「カサカサ」が効いていない。
新藁の中にひそむやかくれんぼ
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44 枯蓮池やいのち育む鯉ありき 和尚さん 1
この上五は乱暴、簡単に解決できるのに、
枯蓮やいのち育む鯉のゐて
37 月極の駐車場にも竹飾 ハセオ 1
普通に「松飾」でいい。
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38 目薬の一滴見えて去年今年 山水 3
意味不明です。どなたか解説を。
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40 歳時記の汚れを拭ひ年用意 春生 1
季語?「年用意」よりも「去年今年」。
32 渓流に落葉手玉に取られをり 八郎 0
この場合の「手玉に取られ」は強引。
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35 表札は夫の名のまま年暮るる 惠啓 13
何年もそのままの家も結構あるようです。季語「去年今年」でもいい。
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36 アメ横の倍に膨らむ年の暮 郁文 0
常識を詠んでもつまらない。ニュースの原稿を読んでいるようです。
28 青空の中より冬の那智の滝 燈穂 1
「懸かる」がいい。
真つ青な空に懸かるや冬の滝
——
30 煤逃げの寝息そこここ映画館 風来 4
あちこちに「煤逃げ」の人がいるということでしょうか、現実味がとぼしい。
——
31 ふんはりと猫で膨らむ布団かな えいこ 4
「膨らむ」が工夫かもしれませんが、むしろ句を複雑にしてしまいます。
ふんはりと猫をつつめる布団かな
22 餅花を愛でて順路は自刃の間 柚子 2
どんなシチュエイションなのか?
——
23 笑ふ日の来るまでしばし眠る山 岡田 絮 3
理屈の俳句。
——
24 鴨潜る水面ひきずり込みながら 松の 3
ちょっと面白い。
水面を引きずり込んで鴨潜る
19 剥製の雉子は瓦礫に冬ざるる 野の花 3
意味不明、どなたか解説を。
——
20 晦日蕎麦打ちてこの世を生き通す 春生 3
ちょっと大げさでは?
——
21 鈴なりの柚子枝ごと貰ふ冬至かな 岩魚 0
「冬至かな」で焦点があいまいに。
鈴なりの柚子を枝ごとたまはりぬ
13 真つ赤なセーター傘寿の反抗期 荒一葉 2
「反抗期」がおかしな感じ。
真つ赤なセーター傘寿の一言居士
セーターを真つ赤に傘寿や頑固者
——
14 侠気を法被につつみ年果つる かいこ 0
昭和のやくざ映画?
——
16 生きてゐる証のごとき賀状出す 草木 8
「ごとき」があいまい。言い切った方がいい。
生きてゐる証の賀状五六枚
9 青い服をとクリスマスプレゼント さっちん 0
ただごと。
——
10 東京の青春語る炬燵かな 与志魚 4
東京で過ごした若き日ということでしょうか?ちょっとわかりにくい。
——
11 道端を何突くやら寒雀 あけび 0
助詞の使い方?
道端の何を突くや寒雀
5 安達太良へ空に飛び立つ初鴉 岩魚 1
「空へ飛び立て」と命令形に。
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6 鳥籠の水を取り替へる小春かな たかし 0
あっさりとした味わい。
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8 新年は犬にもありぬ首輪更へ 風子 0
「首輪更へ」がいかにも窮屈。どうでもいいような事柄です。
2 小春日の猫がちやつかり我が椅子に 和美 0
上五「小春日や」がいい。
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3 冬木の芽静かに自転車ついて来る いきか 0
「我について来る」ということか?ちょっと舌足らず。
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4 着膨れて優先席に縮こまる 惠啓 4
ちょっと面白い、好調な惠啓さん。
今回、選句していない人は6人でした。
あまねさん せつこさん ぼんくらさん 能登航さん 北山久さん 凡士さん
選句しない人の作品は選句者名を含めて抹消いたしました。
今回のトップは13点。
表札は夫の名のまま年暮るる 惠啓
ご主人を亡くされたということでしょうか。
ほかによかったのは
えいこさん つかささん ひであきさん 百合さん 卯月さん 喜太郎さん 小林土璃さん 草木さん 風子さん 凡人さん 野の花さん
選句結果は上の「選句結果」をクリックしてください。
感想はあとでアップします。間違いなどは「お問合せ」からご連絡ください。
151 室の花時々外へ出て見たく 春生 2
温室の花が外へ出たいということか、やや舌足らず。
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153 短日や障子に映る網戸の目 由木夫 0
「障子に映る網戸の目」がトリビア。
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158 歳月を共に味わう薬喰 せつこ 1
「共に味はひ」と連用形に、間が生まれます。
144 林檎割る恋の始まりかもしれぬ ウサウサ 0
「かもしれぬ」が中途半端な表現。
真二つに林檎を割つて恋となる
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149 掌に椀の温もり今朝の冬 惠啓 2
「白湯の温もり」がいい。
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150 炭に名の有るを教える茶の師匠 美登里 1
ただの報告。「そうですか」と頷くだけの俳句。
134 雑炊や戦なき世をながらへて 和美 2
季語がいい。
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135 外套に家族の重み父遺影 風来 1
「父遺影」がだめ。「父の遺影」、助詞は省略できない。五七五の帳尻を合わせる必要はない。意味も不明。
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139 若き日の己を恥じる日向ぼこ 卯月 0
「若き日」ばかりではない、年をとっても恥ずべきことはいくらでもある。
122 咳き込んで咳の底なる静けさよ 与志魚 4
あけましておめでとうございます。2024年の最初のコメントにふさわしい秀句。「咳の底」が面白い。いい俳句です。
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124 味噌椀は具だくさんなり冬隣 かずえ 2
「味噌汁」が普通。
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127 木枯しに背中晒して屋台酒 鋭次 11
これも面白い。中七「背中晒すや」と強く切る呼吸。下五「屋台かな」でもいい。
116 雪起し雨戸のうちで丸くなる しげ木し 0
常識。
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117 農を継ぐ決心をして冬支度 健作 2
中七の「して」が因果関係を生じさせる。
農業を継ぐが決心冬支度
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121 陽光は研ぎ刃に撥ねて今朝の冬 つかさ 1
複雑に詠み過ぎて焦点が定まらない。
今朝冬の光躍らせ刃物研ぐ
109 冬凪や文鎮のごと島ひとつ あつこ 13
新年の季語に置き換える試み、みんないいですね。
文鎮のごと島ひとつ屠蘇祝ふ
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112 枝ごとの柿を落とせば高き空 岩魚 2
上五の字余り字足らずは気にする必要はありません。
枝もろとも柿を落とせば天高し
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115 日向ぼこどうぞの椅子の置き土産 英華 1
意味不明です。
104 外したる眼鏡捜すや着ぶくれて しんい 0
下五が落ち着かない、流さずにしっかり締めてみたい。
外したる眼鏡捜すやちやんちやんこ
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107 月天心駐輪場の影ひとつ 立野音思 1
何の影?
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108 気あらしの奥よりぬつと漁舟 凡士 2
「気嵐」が冬の季語。俳句はもう少し推敲してみたい。
101 雲の上ゆく雲迅し鰤起し 立野音思 1
「雲の上ゆく雲迅し」はむしろ夏雲の感じ。
草刈つて雲の上ゆく雲迅し
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102 川底に白き陶片冬に入る 与志魚 2
面白い、「冬に入る」が効いています。
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103 草の葉の露の一粒重さあり 帆里 1
「重さあり」では正直すぎてだめ。川端茅舎のように詠む工夫を「金剛の露ひとつぶや石の上」