29 せがまれて箸にて月を挟みけり のび太 2
「名月をとつてくれろと泣く子かな 一茶」の焼き直しでは?
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30 県境の川越え来たり雁の棹 我楽句多 0
ややただ事か。
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31 甘藷めし湯気の匂ひのほの甘き のりさん 1
「匂ひ」は不要。
ほの甘き湯気もうもうと甘藷めし

29 せがまれて箸にて月を挟みけり のび太 2
「名月をとつてくれろと泣く子かな 一茶」の焼き直しでは?
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30 県境の川越え来たり雁の棹 我楽句多 0
ややただ事か。
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31 甘藷めし湯気の匂ひのほの甘き のりさん 1
「匂ひ」は不要。
ほの甘き湯気もうもうと甘藷めし
25 梨狩や子にせがまるる肩車 風来 1
「子にせがまれて」がいい。もっといい季語が見つかりそうですが。
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26 今時分掃除機鳴ってゐる夜長 二石 0
雰囲気のある一句。面白い。
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27 また増えし食後の薬糸瓜の忌 郁文 8
これも面白い。「糸瓜の忌」がややつきすぎかもしれません。
21 轟きの塩屋岬の天高し いちり 0
「塩屋岬や」と強く切るところ。美空ひばりのみだれ髪でしょうか?
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22 ジンギスカンもやし山盛りビール酌む こゆき 0
字余りになっても「ジンギスカンのもやし山盛り」とするところ。
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23 墓石に寂の一文字秋夕焼 ふさこ 3
雰囲気のある一句。「秋夕焼」が弱い。むしろ明るい季語を。
墓石に寂一文字小鳥来る
18 焼き鯊の出汁のとろろで三杯目 鋭次 0
「出汁のとろろ」がよくわかりません。どなたか解説を。
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19 イケメンの案山子もとより役立たず 火星 1
「イケメン」でも役立つのでは?
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20 熟れごろの無花果くちる雨雫 とえ 0
「くちる」では「雨雫」との関係が理屈になります。
熟れごろの無花果ひとつ雨雫
これでいいという覚悟も大切。
15 まだ少し旅の疲れよ法師蝉 風太郎 0
語順?
法師蝉旅の疲れがまだ少し
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16 ぽつねんと苅田のすみの竣工碑 秋ひろ 2
「苅田のすみや」と強く切るところ。
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17 カーナビの道途絶へたり吾亦紅 デラシネ 4
「絶えたり」が正しい。
12 一休み差し出す指へ蜻蛉寄る よも 0
何の「一休み」でしょう。曖昧さは命取り。
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13 こほろぎや餃子十個を待つ屋台 いくよ 2
「待つ屋台」が説明。現在進行形で詠むと、
こほろぎや餃子十個を待ちながら
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14 風止んで案山子に星の生れけり 与志魚 3
ちょっと童話風。
寝転べる案山子に星の生れけり
9 テーブルの林檎に吾子の歯形かな かしゅう 2
ちょっと汚い?
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10 風の盆心を盗み男舞う 笑子 1
詰め込み過ぎか?
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11 ごった煮の一膳そぐふ濁酒 北山久 0
「一膳そぐふ」がよくわかりません。
4 しばらく虫の宿なる登窯 茂樹 2
面白い。「しばらく」が効いていないので、
その中で蟋蟀鳴くや登窯
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5 名月や寝落ちの振りの膝枕 縁矢 2
ちょっと色っぽい。
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7 句種尽き頭空つぽ冬隣 帆里 0
季語「蚯蚓鳴く」に。
1 過去形の母は美し曼珠沙華 宮内和彦 2
「過去形の母」がよくわかりません。若いころの母、ということでしょうか?
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2 深々と闇の更けゆく夜長かな ひろし 0
「夜長」ではやや当たり前?季語を変えた方がいい。
深々と闇に更けゆく林檎かな
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3 名月や寝静まりたる町照らし 珠雨 1
「照らす」と言い止めた方がいい。
今回のトップは13点でした。
122赤シャツを風のかたちに着る案山子 のび太
ほかによかったのは
えいこさん デラシネさん ヨシさん よしよしさん リツコさん 郁文さん 卯月さん 小石日和さん 森本哲雄さん 斉藤 徹さん 凡士さん 茂樹さん 野夫さん 柚子さん 与志魚さん
私(松太)が注目した句は、以下の4句です。
47警官も板前もゐて夜学の灯 凡士
97鬼灯の吊るされてゐる柱かな リツコ
103日本酒がいよいようまき夜寒かな 百合
114地下足袋を脱ぎて八月大名ぞ せつこ
選句結果は上の「選句結果」をクリックしてください。
感想はあとでアップします。間違いなどは「お問合せ」からご連絡ください。
120 薪はぜる音をうしろに薪能 草木 0
「うしろに」と場所を説明しない。
深閑と爆ぜる音あり薪能
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123 サンダルが裏返つてゐる残暑かな えいこ 6
そんなところに「残暑」があるのか、という面白さ。
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133 しろがねの流れくろがねの鮎の群れ 秀昭 1
「しろがねの水」でいい。
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134 抱っこの子夢ごと下ろす秋の昼 松の 7
「秋の昼」が弱い。
抱つこの子夢ごと下ろす秋の雲
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143 ははの下駄履けば傾く星月夜 風子 6
「ははの」が説明。
下駄はいて体傾く星月夜
「星月夜」は月の出ていない夜。
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144 エーゲ海の風の匂いの今朝の秋 いつせ 0
「風よみがへる」くらいがいい。
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145 大の字の足裏すっと秋の風 かずえ 7
「あうらくすぐる秋の風」くらいか?
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151 雨音に音符をつけて来たる秋 山水 1
面白い。むしろ春の感じがします。
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157 褒めることそれも世渡り鰯雲 うらら 2
アフォリズム?は避けたいもの。
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161 リヤカーに人も荷も積む敗戦忌 斉藤徹 2
「荷も積み」と連用形に、間が生まれます。
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165 七三にきちつと分けて今朝の秋 越刎越刎 1
ちょっと暑苦しい「今朝の秋」。
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170 炎昼やブラスバンドの音合わせ 二石 4
「音合わせ」がつまらない。
炎昼をブラスバンドが響かする
113 新涼の君の腕の白さかな しゅう 0
「腕の白さかな」はやや平凡。
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116 夕日浴び「あ」「うん」と化する雲の峰 八郎 1
阿吽の犬に似ているということでしょうか?ややわかりにくい。
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117 野仏の顔を囲んで曼珠沙華 いちり 6
「顔」の一字がトリビア。
野仏をそこにうずめて曼珠沙華
108 サンダルで鳴らす甲板天の川 みづほ 0
海の上の天の川、星の光だけの世界。
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111 菊生ける受け入れがたきを受け入れて 一竿 0
「受け入れがたき」を具体的に。
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112 落蝉の雲掴まむと震ふ脚 喜遊 0
「雲掴まむと」とがよくわからないところです。
101 切り通しぬけて鎌倉秋の風 松の 4
「抜け鎌倉へ秋の風」がいい。
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102 セルを着て母美しく老ひたまふ のるん 1
「老いたまふ」が正しい。「母」はとった方がいい。
セルを着て美しく老いたまひける
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105 初秋や短髪の母少女めく ふさこ 2
「髪切つて母少女めく」
96 揺れ止まぬ秋の簾となりにけり いくよ 3
雰囲気のある一句。切字「けり」がよく効いています。
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98 淡々と不在の座にも扇風機 柚子 3
追悼句でしょうか。「不在の座」がやや分かりにくい。
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100 夕暮れを子らがかけつこ赤とんぼ えいこ 2
「夕暮を」と「れ」の送りをとるのが俳句。
92 朝顔や今年は葉より花数多 望天 1
単なる報告?「そうですか」と答えるしかない。
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93 鹿威しの乾いた音や仏間まで のび太 0
「乾いた音」が要らぬ説明。
仏間まで音が届いて鹿威し
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94 朝顔や蔓の行く先定まらず 遊健 1
ちょっと当たり前か。
86 夏果のスニーカーより浜の砂 秀昭 1
「夏の果」と下五に置きたい。
スニーカーの砂をこぼして夏の果
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87 向日葵や夕日しづかに沈みきる しんい 1
「夕日しづかに沈みきる」はただごと?
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90 年ごとに小さき母や草の花 たかし 2
「年ごとに小さき母」はよく見かけるパターン。
82 取柄なきことが取柄かとろろ汁 和美 6
季語がいい。
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83 語りつつ寝息に変わる虫時雨 光枝
「寝息に変はり」と連用形に。
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84 潮風の流れに遊ぶ青芒 気儘 0
もっと単純に詠みたい。
海からの風に遊ぶや青芒
78 秋の夜紙をのみこむシュレッダー 帆里 1
ちょっと面白い。
長き夜の紙をのみこむシュレッダー
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79 エアコンに命を繋ぐ老の夜 藤田 1
「命繋ぐや」と強く切ってみたい。
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81 寝転んで星ながめゐる案山子かな みづほ 2
案山子にも命があるような。
72 連れ添いの日傘廻した頃もあり かいこ 0
意味不明です。
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75 蝉の声夕日に細くなりにけり 矢野敬和 0
「蝉」ではなく「ひぐらし」がいい。
ひぐらしの声は夕日に細りゆく
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76 新しき鼻緒が痛し宵涼み 笑子 3
「痛し」は言い過ぎ。
新しき鼻緒きしませ夕涼み