73 湯上りに母の形見のちゃんちゃんこ まさよ 3
季重なりでも「湯ざめして」が面白い。
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74 しんしんと田畑を被う霜の声 とえ 2
「田畑にふるや」がいい。「霜の声」が面白い。
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80 琵琶の花猫を探して歩く路地 よしよし 0
「枇杷」では?「路地をゆく」がいい。

73 湯上りに母の形見のちゃんちゃんこ まさよ 3
季重なりでも「湯ざめして」が面白い。
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74 しんしんと田畑を被う霜の声 とえ 2
「田畑にふるや」がいい。「霜の声」が面白い。
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80 琵琶の花猫を探して歩く路地 よしよし 0
「枇杷」では?「路地をゆく」がいい。
69 貸し切りとなりし外湯や冬の月 えいこ 3
「貸し切り」が効いていない。
岩風呂にぽつんとひとり冬の月
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70 陽のとどきまだかたくなに梅蕾 松の 0
「梅の蕾」としっかり詠むところ。
日はあれど梅の蕾はまだ固く
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71 翻る翼きらりと寒の鳩 のりさん 0
「きらり」が適当かどうか?
65 初雪やシチューのパンを買いに出る ふさこ 2
「買ひに出て」と流すところ。
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66 年忘れグラスの底に平和あり 冷泉絢 3
「平和」ではつまらない。「慙愧あり」とか。
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67 後ろよりひよいと母の手かるた取り ひろ志 10
「母」と特定せずに、
うしろからひよいと手が出てかるた取り
62 裸木の木骨の凛と陽にすがし 松の 0
「木骨」が分かりにくい。
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63 喜寿めざしホップステップ初詣 健作 2
ちょっと悪乗り?
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64 ともかくも生きて米寿の除夜の鐘 鋭次 6
6点入っていますが一茶の句が気になるところ。「ともかくもあなたまかせの年の暮 一茶」
55 北風に貼り紙の音無人駅 気儘 2
「貼り紙めくれ」がいい。
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56 東京の一人暮らしの雑煮かな みづほ 9
高点句、淋しい雑煮、コロナで帰郷もできないのか?
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59 重ね着し八十路の寿命百までも いちり 0
「八十路の命」がいい。
52 白息やあけ星残る里の朝 孝裕 0
ちょっとおとなしい。「白息」という季語は生活ぶりを描いた方が賢明。
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53 雪しんしん静まりをらむ父母の墓 光枝 2
この句も大人しい。行儀よすぎて句がおもしろくない。
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54 腕組みをして蟷螂と睨み合う 伸泰 1
子どもの俳句にしたい。
かまきりと睨み合うてる子どもかな
47 参道の箒目かくし夕落葉 とえ 1
「夕落葉」がなんとも落ち着かない言葉。
参道の箒目にある落葉かな
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48 初雪や墨絵めきたる漁師町 ひろ志 2
「初雪」と「墨絵」、やや常識か。
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51 雨溜めて冬田の轍ぎんぎらぎん 北山久 0
「ぎんぎらぎん」まで言わないと気が済まない。
深々と冬田の轍雨ためて
44 湯たんぽはいつしか外へ房事あと 我楽句多 0
もっと色っぽく詠めそう。
湯たんぽを外へけり出す房亊かな
季重なりを恐れず
湯たんぽを外へけり出し姫始め
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45 薄墨の名をたしかめるハガキかな あけび庵 1
「賀状かな」では?
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46 この齢にして見ゆるもの除夜の鐘 火星 2
年を具体的に。「八十にして見ゆるもの」とか。
40 地の酒を振る舞はれをり除夜詣 いつせ 2
「地酒」とする工夫を、
振る舞ひは京の地酒や除夜詣
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42 古農家や軒を余さず大根干す 惠啓 1
雰囲気があるのですが「古農家」がつまらない。
五六間軒余さずに干大根
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43 街師走徐々に増へゆく色と音 いつせ 1
「街師走」がだめ。どうしても使いたいなら字余りにして「街は師走」とする。「増へ」は「増え」
色と音徐々に増えゆく師走かな
37 退院の日取り決まりぬ冬の虹 燈穂 2
祝福のごとき冬の虹。
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38 着ぶくれてひとりの酒の旨さかな しゅう 3
「旨さかな」で言い過ぎ。
着ぶくれてぽつんとひとり酒酌める
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39 朴落葉どさりどさりと獣道 斉藤 徹 0
「どさりどさり」、オノマトペが適切かどうか。
32 過疎地とて馴染みの顔やお正月 よも 1
「初詣」の方がいい。
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35 初孫を見せに帰るや大晦日 森本哲雄 0
「初孫を見せに戻ると」が正しいのでは?
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36 切れ凧のはや点となっていたりけり 三拍 3
言い回し?
糸切れて点となりけりいかのぼり
28 ポケットに突つ込む諸手夜の雪 風太郎 0
「夜の雪」では世界が広がらない。
ポケットに突つ込む諸手鎌いたち
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29 舞ふ雪や畑に厚くなる布団 孫春艶 1
雪を布団に見立てたのでしょうか、やや強引。
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30 結界の砂掻く鶏の淑気かな 春生 1
「結界の砂」が漠然としています。
25 黒マスクつけて闊歩のハイヒール 小石日和 2
ちょっとただごと。
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26 顔見せや華やぐまねき京の空 由紀子 2
亡くなられた「吉右衛門」などを詠み込んでみたいところ。
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27 外回り笑顔かたづけにら雑炊 与志魚 2
「笑顔かたづけ」がよくわかりません。どなたか解説を。
19 日本丸総帆展帆百合鴎 一鷹 1
漢字ばかりの俳句、白のイメージが際立ちます。
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22 極月の突き抜けているスカイツリー 良仙 6
「極月を」でしょうか、暗喩の試み。
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24 湯上がりのフルーツ牛乳雪の宿 かずえ 1
「湯上りは」がいい。
14 巣ごもりの足の衰え年惜しむ 八郎 1
季語「去年今年」がいい。
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15 ふるさとは山また山の雪化粧 斉藤 徹 1
ほとんどただごと。
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18 小春日を空へと返す黒瓦 一鷹 3
「小春日」を光として読んでいますが、小春は「陽気」のこと。
小春日の日差しを返し黒瓦
と詠みたいところ。
10 注連作って腰に回せばひとはしら 孫悟空 0
意味不明です。
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11 枯れきつて音なき村や 石鼎忌 与志魚 3
季重なり。蕪村の「月天心貧しき町を通りけり」にならって、
枯れきつて音なき村を過ぎゆける
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12 立ち読みを終えれば枯れる壁の蔦 いきか 0
いきかさんらしい難解な俳句。
7 湯豆腐の湯気の向こうの白い指 信信 2
「湯気の向こう」はよくある描写、やや陳腐でしょうか。
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8 電飾の夜通し灯る聖夜かな 風来 0
「聖夜かな」より「冬木かな」を。なぜ?
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9 お湯の沸く他は音なし冬障子 卯月 11
「湯のたぎる」がいい。「障子」は冬の季語
湯のたぎる他は音なき障子かな
この形が成り立ちます。
4 ぼろぼろの神経眠る日向ぼこ 春生 2
「ぼろぼろの心いたはれ」がいい。
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5 枯原にぽつりと立てる地蔵尊 五郎助 0
詠み方に工夫を、
そのなかにぽつりと地蔵枯芒
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6 花屋閉じマンション建ちぬ年の暮 望天 0
ただの報告です。
1 初氷内に棲む児が踏みしだく 笑子 0
自分の身内に住む子ども心ということでしょうか、やや分かりにくい。
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2 セーターの肩に置かれし大きな手 小石日和 2
恋を感じさせる一句、面白い。
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3 夕暮の暗き裏山冬桜 帆里 0
夕暮の裏山に冬桜が咲いていた、というだけの俳句、何が面白いのかもう一度考えてみたいところです。
選句締め切りを過ぎましたが、まだ7人の方が選句していません。もう少し待ってみます。選句していない人は以下の方々です。
こゆき さん
換竿 さん
光枝 さん
素秋 さん
北山久 さん
良仙 さん
冷泉絢 さん