89 エアコンをまるごと洗ふ冬初め しんい 0
中七「洗ひ」と連用形に、間が生まれます。
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90 待宵や天を流るる淡き雲 信信 0
下五「雲淡く」と流してみたい。上五を「○○や」と強く切る俳句は下五を流すのもいい。「天を」は無駄な言葉。
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91 亡き母の嗚咽のごとし秋の声 たかし 0
「秋の声」はかそけきもの。

89 エアコンをまるごと洗ふ冬初め しんい 0
中七「洗ひ」と連用形に、間が生まれます。
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90 待宵や天を流るる淡き雲 信信 0
下五「雲淡く」と流してみたい。上五を「○○や」と強く切る俳句は下五を流すのもいい。「天を」は無駄な言葉。
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91 亡き母の嗚咽のごとし秋の声 たかし 0
「秋の声」はかそけきもの。
81 冬銀河吸い込むやうに深呼吸 ヨシ 2
「吸い込むやうに」と直喩での描写が緩い。
冬銀河胸一杯に吸ひ込める
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86 診療の順番待ちや秋の風 卯月 0
診療の待合室に「秋の風」は場違い。
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87 砂浜に道化師の鼻秋深む 山水 4
4点入っていますが意味不明、どなたか解説を。
75 秋澄むや岩より大きな岩の影 百合 3
季語がいい。中七を字余りにしたところが手柄。
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78 ついてゆく馬上の嫁に赤とんぼ 小林土璃 2
馬に乗る花嫁、日本の各地にまだ見られるようです。
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79 ありつくや地酒地魚秋の旅 美登里 0
「ありつくや」がつまらない。
秋の旅地酒地魚地のなまり
71 この街にこんなにも子が運動会 あらた 3
大げさに詠むと「町じゆうの子どもが集ひ」くらいか。
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72 松茸は眺めるだけのショッピング 卯月 0
ただの報告。報告から脱するには、
松茸の前で四五分ショッピング
報告と俳句の違いは「間」があるかどうかです。二つの違いが分かれば確実に一歩前進。
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74 もず鳴くや盆栽の枝(え)に干し蛙 小林土璃 0
ちょっと面白いが、描写がだめ。
盆栽の枝を借りてや鵙の贄
65 大いなる刷毛目模様や秋の雲 与志魚 0
鰯雲を説明しているだけ。
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68 靴下のかかと脱ぐ癖新酒酌む 野夫 2
2点入っていますが、意味不明。
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70 ひとり分足りぬ切り株きのこ汁 柚子 2
それならば、「切株の席を分かちて」のほうがいい。
62 眠る子の手からどんぐりこぼれけり 和美 10
高点句、類想があるのでは?
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63 秋澄むや異国の旗の進水式 李萌 2
イタリアとかスイスとか具体的に。
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64 十七を背に誇らしく案山子立つ 凡士 1
「十七」が意味不明です。山の名前でしょうか?
59 号砲の前の静寂金木犀 二石 4
季語がちょっとちぐはぐ。
号砲の前の静寂赤とんぼ
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60 秋風に揺れる紅葉の鮮やかさ 由紀子 0
季重なり。
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61 回覧板渋栗つけて届きけり 郁文 3
普通に「栗と一緒に届きけり」で充分おもしろい。
52 二時を打つ音も朧の夜長かな 輝久 1
「朧の夜長」は季語矛盾。
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54 今朝の雲流氷のごとゆったりと かずえ 0
季語不明?春の句か?
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58 長き夜の仕切りカーテン四人部屋 帆里 1
「長き夜を仕切りカーテン四人部屋」とすると少しは面白い。
49 鍵盤の象牙の黄ばみ秋惜しむ あらた 4
季語を考えたい。
鍵盤の象牙の黄ばみ冬の蜂
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50 手から手へ渡す嬰児豊の秋 ひであき 5
赤ん坊が落っこちそうな感じ。
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51 断捨離の進まぬエリア暮早し しんい 0
「エリア」で俳句があいまいになりました。
断捨離の進まぬ釣瓶落しかな
42 パチツパチ雑木弾ける落葉焚き 由木夫 0
「ばちばちと」でいい。
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44 秋の空地球背負いてひと休み 由木夫 0
主体がはっきりしない、何が地球を背負うのか?
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48 野仏に花の一輪秋惜しむ 気儘 6
ちょっと面白い。
野仏に花を供へて秋惜しむ
39 笹舟に息吹き送る水の秋 トンシ 2
川べりに横ばいになって「息吹き」でしょうか?ちょっと不自然。
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40 秋晴や日毎に変へる散歩道 惠啓 0
ただごとです。
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41 長考や駒は動かず秋扇 帆里 5
「や」と強く切らず「長考の」と中七に繋げる。
33 リハビリに通いて過ぎる秋日かな 英華 0
少しの工夫で句ががらりと変わります。
リハビリに通ひて秋を逝かしめる
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34 十五夜をひとり占めしてゐる心地 風太郎 1
「心地」などと生ぬるい描写は避ける。上五に地名を据えて、
松島のこの十五夜をひとり占め
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38 雀らと遊びて暮るる捨案山子 気儘 1
「捨」を取って、
雀らと遊んで暮るる案山子かな
調べて見ましたら何人かの選句が脱落していました。私の掲載ミスです。
選句データーを削除したので修正が効きません。せっかく選句したのに選句欄に名前の無い方すみませんでした。
今月の選句結果はこのままということでお願いいたします。今後このようなことがないように気を付けます。(北側松太)
29 街住みに慣れず五年や秋の月 輝久 1
「秋の月」ではもったいない。「月今宵」とか。
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30 大仏のふっくらとして秋の晴 矢野敬和 3
「ふっくら」という質感がちぐはぐ。
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32 石段の百を上がつて七五三 みづほ 7
素直な一句、ちょっと面白い。
22 母の帯色紙入れ縫う夜長かな せつこ 0
どういう謂れがあるのでしょうか?意味不明。
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23 丁寧にたたむ日傘や冬隣 かずえ 2
「日傘」の一語が強く働いているので、この「冬隣」はかなり強引。
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25 しぐるるや墨絵ぼかしの竹生島 鋭次 2
「墨絵ぼかしに」がいい。
18 嘘句など作り夜長の孤独かな いつせ 1
「嘘句」が聞きなれない言葉。嘘を詠んでも実感があればそれはそれで大いに結構。
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19 古書店を巡り残して秋の暮 北天 5
「秋の暮」ではあまりにも正直。
古書店を巡り切れずに秋深し
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21 草原を渡る二胡の音月の宴 春生 3
ドラマのような一句、実感が希薄。
9 列なして焼栗を待つ道の駅 まさよ 0
ただごとです。
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11 主逝きて灯のなき隣家ちちろ鳴く かいこ 1
空家になったということでしょうが、このままではあいまい。
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16 去る人の後ろ姿や十三夜 春生 3
後姿がどのようなのか?そこを描かないと舌足らずの一句。
5 列島は西高東低初時雨 鋭次 0
「列島は西高東低」があまりにも当たり前、
列島を仰のけざまに初時雨
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7 ひとり来て花野に影を濃くしたり 原 洋一 6
好調な原さん、「影を濃くしたり」がややあいまい、日差しが強くなったということか、あるいは精神的なもので、心の陰影をよんでいるのか?どなたか解説を。
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8 旅役者飛騨秋の旅行ける旅 うらら 0
「旅」という字が三つ出てきますが、すっきりした感じはなくごちゃごちゃ、さらに意味不明。
1 夜散歩マフラー似合う愛犬と 由紀子 1
「夜散歩」ではなく「夜の散歩」、字余りは気にしない。
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3 木曽川の日暮を急ぐ芒かな 和美 3
うまい俳句、このネット句会のレベルではこうした俳句になかなか点が入らない。
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4 秋澄むや地球は青き水の星 ひろし 1
「地球は青き水の星」が常識。
今回、選句していない人は5人でした。トップは13点。
鍬の柄の手擦れの艶やいわし雲 原洋一
ちょっとトリビアでしょうか。季語がよかったのかもしれません。
ほかによかったのは
あらたさん トンシさん ひであきさん みづほさん 気儘さん 山水さん 山彦さん 春生さん 杉山駄芭さん 燈穂さん 二石さん 帆里さん 北天さん 茂樹さん 野夫さん 柚子さん 和美さん
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