151 秋立ちぬ振り向く君はセピア色 癒香 0
「冬たちぬ」がいい。
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152 虫時雨枕なじまぬ旅の宿 鋭次 2
「枕なじまぬ旅の宿」はよくあるパターン。
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162 野馬除けの残る傾りに狐花 しんい 1
普通に「曼珠沙華」でいい。「傾り」も「斜面」、分かりやすさが一番。
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164 庭に出ませんかと誘ふ今日の月 荒一葉 5
「今日の月」では意図が見え見え。
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177 教科書に父の字残り秋の蝶 りぱりこ 3
季語?「夜長」がいい。
教科書に父の字残る夜長かな

151 秋立ちぬ振り向く君はセピア色 癒香 0
「冬たちぬ」がいい。
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152 虫時雨枕なじまぬ旅の宿 鋭次 2
「枕なじまぬ旅の宿」はよくあるパターン。
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162 野馬除けの残る傾りに狐花 しんい 1
普通に「曼珠沙華」でいい。「傾り」も「斜面」、分かりやすさが一番。
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164 庭に出ませんかと誘ふ今日の月 荒一葉 5
「今日の月」では意図が見え見え。
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177 教科書に父の字残り秋の蝶 りぱりこ 3
季語?「夜長」がいい。
教科書に父の字残る夜長かな
143 千年の寺千匹の赤とんぼ 健作 4
対句を駆使した一句ですが、やや不発。
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144 水に溶くフェルメール蒼涼新た あつこ 1
意味不明。
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145 蛍似る卓球場に飛び回り 無有 0
「蛍似る」がだめ、日本語をしっかり使うところから俳句が始まる。
137 リハビリは明日への血潮秋薊 苦茶 0
ちょっと説教くさい。
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138 山霧に透けて単行列車来る 喜太郎 1
「単行」は機関車だけで運行すること。「列車かな」ではなく「列車来る」としたところがいい。
山霧を押して単行列車来る
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141 自分史を書き始めたる夜長かな たかし 1
なかなか筆が進まない「夜長」。
128 棚田から用済み案山子抜き去りし 信信 0
ただの報告。
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129 剪定の一枝ためらふ返り花 英華 8
「剪定」は春の季語、桃や梅、梨などの果樹の枝を剪ること。それが分かっている人は採らない。
切り落とす枝にためらひ帰り花
それにしても理屈の俳句。
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135 夜毎鳴くちちろは同じちちろかな わさこ 3
家の中でもなく蟋蟀、ちょっと面白い。
123 ゴンドラに窓拭きの舞う秋の空 しげ木し 1
「舞う」では危なっかしいのでは?普通に詠めばいい。
ゴンドラに窓拭き二人天高し
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124 登りつめ葛のためらい至りけり せつこ 0
日本語になっていない。
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127 色鳥の来鳴く山家にもてなされ 里山ゆた 0
何とも窮屈な俳句、詰め込み過ぎの典型です。
119 大空をキャンバスにする秋の雲 ウサウサ 1
ちょっと面白い。
大空をキャンバスにして渡り鳥
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121 新さんま上目遣いにニャーと乞う バード 0
発想が見え見え。
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122 寝れぬ夜の悪しきに流る愁思かな あらた 0
「流るる」と連体形にするところ。句はつまらない。
113 秋澄めり九頭竜川の石白し あつこ 3
上五「秋澄むや」と強く切る。
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116 満月や猫一匹の裏通り ウサウサ 4
雰囲気のある一句。「猫一匹を屋根の上」では作り過ぎか?
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117 蜩や杉の香抜けて鞍馬寺 新月 2
「杉香しき鞍馬寺」がいい。
108 大水の溢れ流るる水澄めり 帆里 0
「大水」になれば濁るのが普通。
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110 秋暑し朝一杯の白湯を飲み よもぎ屋 2
むしろ「爽やか」を、
爽やかや朝一杯の白湯飲みて
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111 新築の団地を映す秋の水 燈穂 0
「団地を映し」と連用形に、間が生まれます。
102 ヴィヴァルディー今宵は虫のコンサート 光雲 1
「虫のコンサート」、これが陳腐。
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103 畔なりに彼岸花咲く千枚田 鋭次 3
森澄雄の句が思い浮びます。「西国の畦曼珠沙華曼珠沙華」
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107 四股踏みてがつぷり組んで大根抜く ヨシ 7
「四股踏み」がわざとらしい。せいぜい「踏ん張りて」。
99 ぱちぱちと油はじくや秋茄子 和美 0
秋茄子の揚げびたし。
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100 団栗を子どものやうに蹴りにけり かりん 0
下五「蹴り上げる」がいい。
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101 岩肌に蜂のまどろむ花野かな トンシ 0
面白いのですが、「花野かな」で句が散漫に。
岩肌でまどろみゐるや秋の蜂
89 大皿の戻り鰹で舌を噛む バード 0
ユーモアにもなっていない。
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93 張り裂けて叫ぶ思いの石榴かな 癒香 4
問いかけの句に、
張り裂けて何を叫ぶや石榴の実
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94 胸に沁む澄みし歌声草雲雀 立野音思 1
あまりにも正直。
84 街道に馬繋ぎ石秋の暮 ひろし 2
手慣れた一句、内容は希薄。
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85 雲の奥にまた雲のあり秋の空 春生 4
どういう状態なのかよくわからない。
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88 ちょつと顔出して茗荷の花摘まれ 柚子 0
だれが「顔を出して」なのか、そこが大切。
80 みちのくに秋刀魚の刺身食べにけり 凡士 0
ただの報告。
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81 哀しみに追い打ちかける良夜かな 二石 1
82 曼珠沙華夜明けの遠い国思う 幹子 2
二句とも漠然としてとらえどころがない。
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83 針鼠ごと栗いだく毬は父 大越恵子 0
日本語になっていない。針鼠のごとく栗を守る栗の毬は栗の父親、ということか?
77 秋色を分けて信州ローカル線 かずえ 3
軽いタッチの一句、路線名を具体的に。
秋色を分けて信州大糸線
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78 亡き母をふと思い出す秋はじめ 鈴木清 1
秋が深い方がいい。
亡き母をふと思ひだし秋深む
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79 学園祭あの頃はまだ荒井由実 ヨシ 1
ただの思い出。
73 親戚はことごとく留守盂蘭盆会 冬菊 0
棚参り出かけて留守ということか、このままでは意味不明。
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75 ドリップの一滴一滴月昇る 柚子 4
季語がよくない。
ドリップの一滴一滴春の昼
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76 タブレット光る画面を這う小蠅 矢野敬和 0
もうちょっと簡潔に、
タブレットの光る画面を秋の蠅
67 木の実落つひとり遊びの上手な子 黄菜子 14
「上手」が突っ込みすぎ。
木の実落つひとり遊びの男の子
より情報を殺ぐことで、即物的な味わいが出ます。
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69 奥飛騨は水音さやか走り蕎麦 百合 5
きれいな俳句、内容は希薄。
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70 見つめ合ふシーンは殊にちちろ鳴く 二石 0
誰と誰が「見つめ合ふ」のか、そこが要。
58 秋あかねレールに憩う無人駅 北天 0
「レール」を描写したい。
錆つきしレールに憩ひ赤とんぼ
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59 金継ぎの夫婦茶碗や小鳥来る 凡士 8
きれいな俳句、でも内容は希薄。
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62 米、野菜までも値上がり秋愁い マンボウ 0
「春愁」はあっても「秋愁」はない。秋は「秋思」。それを分かっていて「秋愁い」を使ったのならまあいいか、というところ。句はつまらない。
48 有明やワインの染みの赤昏し 彩香 0
「ワインの染みの赤昏し」、何のことでしょう?思いが伝わらなければ点は入らない。
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50 銀河濃し諍い絶えぬ星に生き マンボウ 4
「諍い絶えぬ星に生き」が常識、ちょっと説教くさい。
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55 平仮名に滲むやさしさをみなへし あらた 3
手紙のことでしょうか?やや舌足らず。
41 ここだけの話枝豆追加して 燈穂 11
ちょっと面白い。「追加して」に工夫を。
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43 十万に迫る百歳竹の春 デラシネ 1
ただごとです。
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46 黙祷のサイレンは止み法師蝉 新月 6
サイレンが止んだから蝉の声が聞こえる、これが理屈です。
37 虫干のニーチェサルトルハイデッカ たかし 1
懐かしい実存主義。
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38 夏の草刈っても息を吹きかえす 松の 0
面白い。ちょっと工夫して、
刈られても息荒々と夏の草
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39 捨てかねるものの溢るる秋夕べ 風子 0
「溢るる」は液体に使う動詞、
捨てかねるものに囲まれ長き夜