30 余生とは云えど忙しや梅雨晴間 惠啓 1
面白い。食べ物の季語を。
余生とは云えど忙しや冷さうめん
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34 亡き夫(つま)の友の語らふ新樹光 なつ子 0
「つま」のルビは不要、ほとんどの人は正確に読めます。「新樹光」という季語が重い。ならばどう置くか?
亡き夫の友と語らふ新樹かな
亡き夫の友と語りて涼しけれ
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35 蚊帳吊りて風集めたし車中泊 ようすけ 0
車のなかに蚊帳を吊るということか?ちょっと分かりにくい。

30 余生とは云えど忙しや梅雨晴間 惠啓 1
面白い。食べ物の季語を。
余生とは云えど忙しや冷さうめん
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34 亡き夫(つま)の友の語らふ新樹光 なつ子 0
「つま」のルビは不要、ほとんどの人は正確に読めます。「新樹光」という季語が重い。ならばどう置くか?
亡き夫の友と語らふ新樹かな
亡き夫の友と語りて涼しけれ
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35 蚊帳吊りて風集めたし車中泊 ようすけ 0
車のなかに蚊帳を吊るということか?ちょっと分かりにくい。
27 残生はリスクの回避そのひぐさ しんい 0
意味不明、しんいさんらしくない。
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28 散髪のあとの薫風澄みし空 矢野敬和 1
薫風に触れない。(季語にさわらないように詠む)
散髪のあとの大空風薫る
——
29 梅雨晴間ターフに響くファンファーレ 幹子 0
飲み物の季語がいい。
ビール飲みターフに響くファンファーレ
24 釣り上げしざりがにの見た青田面 小林土璃 1
季語と事象を関連させない。
ざりがにを釣り上げてゐる青田かな
——
25 表札の一つカタカナ守宮這ふ あらた 2
「一つカタカナ」が分かりにくい。
表札のカタカナ文字を守宮這ふ
——
26 叱られて君一瞬の含羞草 大越恵子 0
暗喩の俳句ですが、ちょっと底が浅い。試みはおもしろい。
21 夏帽を千切れんばかり島の波止 あらた 4
4点入っていますが、意味不明。
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22 八十路過ぎ何やら寂し夏至の夜 鈴木清 0
愚痴っぽい俳句、もっと前向きに。
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23 空蝉や両手合わせて南無阿弥陀 岡田 絮 2
ちょっと悪乗り。
15 夕立や思ひがけなき人と逢ひ 立野音思 5
どんな季語にも置き換わりそう、つまり内容はただごと。
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18 首振れぬ路面電車の扇風機 梗舟 2
上五「首振らず」がいい。
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20 やんちゃ連 畳に涼風 雑魚寝する 紫耀子 0
俳句にスペースを入れると、すぐに初心者と分かってしまいます。俳句の形としては、
涼風や畳に雑魚寝のやんちや連
11 梅雨茸や派手な傘差し雨を待つ 大越恵子 1
見立ての俳句ですが、あまりにも単純。
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12 離れ屋を壊す槌音松の芯 デラシネ 3
季語の選択に苦労してみたい。
風死して離れを壊す槌の音
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14 ノートから蛾のこぼれたる無人駅 山水 4
無人駅に置いてある雑記帳
8 心太戸籍に吾の名ひとつだけ ウサウサ 1
このところ流行りの「戸籍」「本籍」。
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9 槍投の腕振り切るや雲の峰 喜太郎 17
躍動感のある一句。
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10 結び目のしかと袖垣烏蝶 しんい 0
きれいな一句。内容は希薄。
5 巴里祭爪先立ちて人さがす 秀昭 0
祭の季語なら何でもつきそう。
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6 二人して駆けこみ泳ぐ先の夕焼け 野夫 0
俳句の形を考える。
二人して駆け込み泳ぐ夕焼かな
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7 別世界入る如くに蚊帳めくる ヨシ 4
そんな感じもする蚊帳の中、ちょっと面白い。
1 露涼し写す朝日の落ちそうで あけび 2
もっとすっきり、
その中に朝日を入れて露涼し
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3 猫の墓のうぜんかづらの花が散る 和美 1
肩の力の抜けた一句。
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4 遠蛙そうか今夜は母の家 デラシネ 5
つぶやきを掬い上げたような一句。
今回、選句していない人は3人でした。
選句しない人の作品は選句者名を含めて抹消しました。
トップは17点。
槍投の腕振り切るや雲の峰 喜太郎
ほかによかったのは
あつこさん あらたさん いつせさん えいこさん しげ木しさん たかしさん デラシネさん ひろしさん まさよさん ヨシさん 黄菜子さん 荒一葉さん 彩香さん 山水さん 新月さん 哲雄さん 百合さん 与志魚さん 立野音思さん 惠啓さん 翔風さん
選句結果はメニューバーの「選句結果」をクリックしてください。
感想はあとでアップします。間違いなどは「お問合せ」からご連絡ください。
135 青空にひっぱられゆくゴム風船 松の 0
普通なら「吸ひ込まれゆく」
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137 あぢさゐの青一色となりにけり 凡愚痴歌 2
どんなところか?舌足らず。
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138 妻とふと途切れる会話冷奴 燈穂 3
季語しだいでは面白い。
虹二重妻との会話途切れたる
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139 百名山登ってみたき蝸牛 光雲 4
「百名山」ではなく固有の名前を、語りかけるように。
富士山に登つてみたいか蝸牛
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149 夕風や運河をくだる花筏 野の花 0
上五に思いを置いてみたい。
淋しさや運河をくだる花筏
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151 水田に一人ぽつんと田植人 翔風 0
「水田に」ではだめ。
夕暮や一人ぽつんと田植人
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160 焼酎を買う日払いの銭持って 輝久 1
ちょっと面白い。
焼酎を買ふ日雇ひの銭鳴らし
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161 夏燕どの道行くも海へ抜け 黄菜子 8
「どの路地もみな海へ抜け」がいい。
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176 母逝くや耳に茶摘みの唄残し 輝久 6
もっとすっきり、
母逝きて茶摘みの唄を残しけり
125 彼の人の嘘の数々夜盗虫 燈穂 1
「彼の人に」と人に押し付けてはつまらない。
わがことの嘘の数々夜盗虫
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127 山滴る温し弁当おばんざい わさこ 0
ちぐはぐ。
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134 酒のあて旨き卯の花腐しかな ウサウサ 1
「卯の花腐し」ではむしろ不味い感じ。
120 来ぬ人を梅雨の蕎麦屋の手酌哉 瞳人 2
「来ぬ人を」の「を」がうまい。「来ぬ人を待ちわぶ」、「来ぬ人を気にする」、「来ぬ人を恨む」などいろいろ想像させる「を」である。
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121 梅雨晴間石の温みに猫眠る 英華 2
冬の季語が断然いい。
小春日や石の温みに猫眠る
石蕗の花石の温みに猫眠る
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124 鮎食ふや能登の粗塩こぼしつつ みづほ 10
「こぼしつつ」がいい。雰囲気のある一句。
112 夏草や子猫を飼えぬ歳となり バード 3
子猫を置いて死ねないということか?やや舌足らず。
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113 網笠のサックス吹くは侍か 米山誠 0
意味不明。
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114 悪友の年々欠くる蛍狩 健作 1
どんな季語でもそれらしくなる。つまり「悪友の年々欠くる」はただごと。
以下のような質問が届きました。
「「動詞を入れる工夫を」というコメントが見られます。俳句には動詞を入れた方が良い、という事でしょうが」
動詞ばかりでなく、形容詞、形容動詞の用言は俳句を生き生きと表現するうえで欠かせません。もちろん用言のない名句も多く作られています。しかし用言を用いない俳句は扁平になりやすいところがあります。「車座の芝生の昼餉花筵」などは名詞を並べただけという感じです。用言を用いることで句を生き生きとさせる、絶対ではありませんが、覚えておきたい事柄の一つです。(松)
108 オロナミンのブリキ看板麦の秋 荒一葉 2
動詞を入れる工夫を。
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109 源流を辿るツアーや夏帽子 風子 1
ただごとです。風子さんらしくない。
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110 待ちぼうけ佇む菖蒲止まぬ雨 紫耀子 0
焦点がさだまらない。
104 車座の芝生の昼餉花筵 惠啓 1
動詞の欲しい一句。
車座で芝生の昼餉蝶が舞ふ
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105 夏の霧まとふ二人のボートかな ようすけ 1
もっと単純でいい。「二人」が余計な味付け。
夏霧を動かしてゐるボートかな
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107 一人泣き兄人と二人棚の藤 信信 0
意味不明。
100 新幹線走り樹を這ふ蝸牛 哲雄 1
「新幹線」と「蝸牛」、あまりにも見え見えの仕掛け。
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101 雨上がり岬への徑ほととぎす 気儘 0
字余りになっても、「雨上がりの岬への徑」とするところ。内容は薄い。
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103 風を切り君へと首夏のフリスビー ひろし 0
普通に「初夏」でいい。言葉は分かりやすさが一番。
初夏や君へ風切るフリスビー
97 雉子鳴いて青葉の山を淋しくす 与志魚 0
雉の鳴き声を淋しさで捉えた、ちょっと面白い。
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98 夫婦とてかりそめの縁冷奴 たかし 7
達観したような一句。
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99 佐渡沖に浮雲一つ夏料理 百合 7
綺麗な一句。
92 花か実か問うて見たし棕櫚の花 春生 0
見るからに奇怪な棕櫚の花。
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94 ツアー日和雨の戸隠水芭蕉 山女 0
典型的な三段切れ、助詞いかに使うか、これが日本語の基本。
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95 散骨の海に無音の遠花火 山水 10
高点句ですが、句の内容は希薄、「散骨」という言葉に惑わされてはダメ。