87 縁側でながむふるさと雲の峰 岩魚 0
季語である「雲の峰」に触れない呼吸。
ふるさとの縁側が好き雲の峰
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88 一時間咲き切るまでを烏瓜 デラシネ 1
日が落ちてから開花する花。句は季語の説明で終わっています。
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90 靴底も張り付くばかり油照り 鋭次 4
ちょっと面白い、「ばかり」の比喩表現が句を弱くしている。
靴底が道に張り付く炎暑かな

87 縁側でながむふるさと雲の峰 岩魚 0
季語である「雲の峰」に触れない呼吸。
ふるさとの縁側が好き雲の峰
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88 一時間咲き切るまでを烏瓜 デラシネ 1
日が落ちてから開花する花。句は季語の説明で終わっています。
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90 靴底も張り付くばかり油照り 鋭次 4
ちょっと面白い、「ばかり」の比喩表現が句を弱くしている。
靴底が道に張り付く炎暑かな
79 二階より種飛ばしつつ食む西瓜 風子 0
ちょっとびろう。
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82 緑蔭を出ずる決心つきかねて 岡田絮 0
構えすぎ、
緑陰を出て人気なき径を行く
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84 部活の姪日焼け逞し太い腕 紫耀子 0
詰め込み過ぎ、
部活の姪日焼けの腕を逞しく
72 釜茹での刑もかくやの酷暑かな 鋭次 1
大げさに詠むのも俳句では大切ですが、これはやや見当違い。
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74 退院の友を見舞いて食む西瓜 かいこ 0
ただの報告。
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77 明易や雨戸を開ける人のこゑ ひろ志 0
「人のこゑ」が突っ込み過ぎ。
がたがたと雨戸が開いて明易し
67 夫の顔皺くつきりと庭花火 健作 5
季語を選ぶ。
夏バテや皴くつきりと夫の顔
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68 引く波と寄せる波音夜の秋 彩香 1
昼の季語がいい。
引く波と寄せる波音秋澄める
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70 朝涼し夫のことばの角がとれ 笑美 3
生活感のある季語を。下五は流す。
瓜揉むや夫のことばの角とれて
62 捌かれてぴくりと動く鰻かな たかし 1
YouTubeで見ると確かにそんな感じです。
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63 畳みたる日傘に残る日の匂ひ しんい 9
「畳みたる」がちょっとつまらない。
夕暮の日傘に残り日の匂ひ
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65 若き日の母の面影藍浴衣 百合 2
「若き日の母の面影」、これがつくづく陳腐な描写。
59 死骸さえ走り出しそな油虫 新月 1
骸となった油虫が走り出しそうというのか?ちょっと分かりにくい。
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60 遠花火同級会の誘ひ来て 風子 0
「同級会の誘ひ来て」がただの報告、それに季語を付けただけ。
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61 炎昼の足場を歩く破れデニム しげ木し 0
工事現場のようですが、分かりにくい。
炎昼や破れデニムの鉄筋工
48 願はくは妻より先と星祭 健作 2
常識を詠んでもつまらない。
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49 水面には揺れる木漏れ日納涼(すずみ)茶屋 光雲 3
もっと軽やかに。
水面を木洩れ日揺るるすずみかな
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58 五十畳独り占めして昼寝かな たかし 5
長谷川櫂の句にやや似てゐる。「大広間好きなところで昼寝かな」
42 プロポーズの二人の間合ひ合歓の花 帆里 0
つかみどころのない一句、漠然としています。
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43 昇る日に鍬を洗うて茄子の紺 朝竹 4
「鍬を洗ふや」と中七を強く切る。
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44 老蟷螂斧振り上げる古戦場 ヨシ 0
蟷螂の「斧」はやや陳腐、「古戦場」は悪乗り。いつも巧みな句を作るヨシさんですが今回は不調。
37 無人駅に待つ人おらず三尺寝 杉山駄芭 1
この「三尺寝」は荒唐無稽。
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38 校庭に球児の声と蝉しぐれ 癒香 0
「球児の声や」と切れをいれる、内容はありきたり。
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41 焼鳥で美味さが倍加冷し酒 哲雄 0
スーパーのチラシの宣伝文句です。
34 妙高の峰に胡坐の信濃太郎 岡田絮 2
季語は「信濃太郎」、雲の峰のこと、「胡坐」がいい。
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35 短冊に天罰下れと星祭り 岩魚 1
「下れと」の「と」は要らない。
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36 頂きのテント流星群の中 秀昭 4
最後の「中」がよくない。
頂きのテント流星降りやまず
30 真っ当に生きて卒寿や立葵 三太 6
誉めては俳句も台無し、「ぐうたらに生きて卒寿や籠枕」のほうがはるかにいい。
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31 扇風機中空祓う大広間 里山ゆた 0
意味不明。
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32 定年や日暮を待ちて冷し酒 哲雄 1
「日暮待たずに冷し酒」の方に俳味があるというもの。
25 息合わせ引く鋸や氷店 ノノムラ 5
「息合わせ引く」が言い過ぎ。
氷店二人がかりで鋸を引く
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27 昼酒を咎む人なし蝉時雨 大越恵子 4
「咎む」のところで句が切れています。字余りになっても「咎むる」とするところ。
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29 あれそれも阿吽の呼吸茗荷汁 黄菜子 7
「阿吽の呼吸」が生きるような季語は?
あれそれと阿吽の呼吸ちまき結ふ
21 席を立つハンカチギュッと握りしめ 八幡大蛇 1
上五、切字「や」で強く切る。
席立つやハンカチぎゆつと握りしめ
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22 海山川空いっぱいの大暑かな 気儘 2
言葉を大上段につかっていますが、内容は当たり前。
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24 黄泉からの使ひか闇に鳴る風鈴 トンシ 5
「使ひ」がやや弱い。
黄泉からの吐息か闇に鳴る風鈴
17 手花火の匂ひの残る朝の庭 春生 7
「朝の庭」より「朝の風」。
手花火の匂ひ残るや朝の風
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18 甚平や立つも座るも声あげて あらた 10
ちょっと面白い、もう少し突っ込んでもいい。
甚平や立つも座るもどつこいしよ
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19 素麺を啜りて寂しひ昼食かな 花埜 0
「昼食かな」で不発。
冷素麺すすり寂しき夫婦かな
13 白南風や写真撮影頼まれる いきか 0
生活感のある季語なら成立するかもしれない。このままではただごと。
サングラス写真撮影頼まれて
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14 だぶだぶの昭和のズボン夕端居 山水 1
労働の季語を。
だぶだぶの昭和のズボン草を抜く
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15 紙飛行機と一緒に飛ばす草矢かな みづほ 0
いかにも拵えたような一句。
9 ひんやりと柱のありぬ端居せん いつせ 3
芭蕉の句を裏返したような一句、「冬籠りまたよりそはん此の柱 芭蕉」
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11 神棚の隣はラジオ敗戦忌 ノノムラ 10
還暦以上の人には面白い一句かもしれない。
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12 生ビール二杯飲んでもくだけぬ奴 凡士 0
ただの報告。
6 公園に弾薬庫跡草いきれ ひろし 2
季語が大人しい。
公園に弾薬庫跡蛇走る
公園に弾薬庫跡蟻地獄
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7 硫黄の香纏い登るやななかまど 松の 0
季語は普通に「夏の山」でいい。
硫黄の香纏うて夏の山登る
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8 慈雨受けてつやを増したる青き葉や ようすけ 0
「青葉かな」と自然に季語を使う。
一雨でつやを増したる青葉かな
1 長年の編上げ馴染み夏山路 里山ゆた 0
登山靴のことでしょうか?ちょっと分かりにくい。
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2 雷鳴に置いてきぼりや下山道 二石 1
この句も舌足らず。誰に置いてきぼりにされたのか?
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4 面差しの譲りし人や盆帰省 バード 1
意味不明。誰の「面差し」なのか、誰の「盆帰省」か。
今回、選句していない人は3人でした。
選句しない人の作品は選句者名を含めて抹消しました。
トップは11点。
電柱の影さへ痩する炎暑かな 荒一葉
ちょっと当たり前か。
ほかによかったのは
あらたさん えいこさん たかしさん トンシさん ノノムラさん まさよさん 鋭次さん 黄菜子さん 気儘さん しんいさん 健作さん 光雲さん 三太さん 秀昭さん 春生さん 小林土璃さん 大越恵子さん
選句結果はメニューバーの「選句結果」をクリックしてください。
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158 夏落葉好々爺にはなる気なし 名負人 1
季語を変えれば面白い。
渋団扇好々爺にはなる気なし
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165 能面に菩薩の笑みや燕子花 なつ子 4
「菩薩の笑み」よりも「恐ろしき笑み」の感じ。
能面の笑み恐ろしや夜の秋